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土壌を元気にするヒミツ

早い時期に咲く桜、寒桜を見つけると嬉しくてついつい写真を撮っちゃいます。

美しいですよね♡

お弁当を持ってお花見しながら食べてボーっと春を感じたいです♫

夏までのほんの僅かな期間ですが、
この穏やかな春を目一杯楽しみたいです!

さて、季節にも巡りがあるように、『巡り』というのは
自然の基本のように思います。

私たちが実践している循環型農業は、
まさにその『巡り』を生かして成り立つ農業です。

竹や雑草、もみ殻等の天然資源をゴミとして扱うのか、
それとも宝として扱うのか・・。

私たちはもちろん後者の捉え方で自然に対して向き合っています。

自然の基本に立ち返って考えた時、巡らせる(循環させる)ことが
それこそ自然な形なのではないかと考えるからです。

今日は、ちょっと変わった巡らせ方をご紹介したいと思います。

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循環型農業のヒミツ
人参の葉で天恵緑汁
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【天恵緑汁とは】

天恵緑汁とは、植物の新芽に黒砂糖を加えて発酵させたものです。

原料として、一般的にはヨモギの新芽と黒砂糖が使われます。

ヨモギの葉にいる酵母や乳酸菌が黒砂糖を養分に発酵が始まります。

ヨモギが定番ではあるものの、同じ原理で人参の葉でも可能なので
当農園でも手作りしたものを一部畑に使用しています。

(↓人参の葉を黒砂糖で漬け込んでいる様子)

【どんな効果があるのか?】

使用する目的としては、土壌微生物の活性化を期待しています。

いわゆる天然の植物活性剤です。

(↓発酵汁を絞ったもの)

人間でも腸内環境を良好に保つため、納豆や味噌、ヨーグルトなど発酵食品から
菌を体内に取り込んでいますよね。

それと同様に、土壌微生物により一層元気になってもらうために、
人参の間引き菜で天恵緑汁を作って適度に薄めて葉面散布をしています。

間引き菜は販売して食べて頂いたり、
そのまま土に還して微生物のエサになってもらったりしていますが、

この天恵緑汁では人参の葉に住む菌を増やして散布して循環させていることになります。

いろんな形で命を巡らせて、美味しい人参が育つと思うと
あらゆる存在に感謝が湧いてきます。

これからも天然資源を活かした循環型農業で美味しい野菜づくりに励みます!!

 

 

食べても美味しい美しい花

日中は一気に暖かくなってきました♪

暖かいというだけでなんだか気が緩みますね♡

今季の人参の収穫が終わり、畑の後片付けや、次の栽培のための
堆肥を運んだり、撒いたりしながら着々と準備を進めています。

季節の移り変わりの時期で天候も不安定な上、
社会情勢も穏やかではないので、なんとか気持ちだけは明るく健やかに過ごせるよう
ケアしていきたいものですね。

このブログを読んでくださっているみなさんの心の潤いになれば嬉しいなぁ
と思っています。

 

さて、今回は3月のオススメ野菜をご紹介します♪

春になると、畑の脇や、取り残した野菜から綺麗な黄色い花が…
菜花です♡

花が咲く前の蕾の時に収穫して、お料理していただくと
独特のほろ苦さで春を実感させてくれます。

しかも菜花はとっても栄養豊富な野菜なんです!

この時期、見かけたらぜひ購入して沢山食べましょう♪

●見てココロに、食べてカラダに栄養届く!●

一般的には観賞用の菜の花と食用の菜花は品種が異なります。

販売されている菜花の中でも、もともと食用菜花として
育てられた菜花もあれば、アブラナ科の野菜の収穫時期が終わり、
最後に花を咲かせるために伸びてきた菜花もあります。

(キャベツ、コマツナ、ミズナ、カブ、ダイコン、ハクサイ等)
野菜によって菜花の味も少しずつ違うんですよ♪

食べ頃としては蕾の状態がベストです。

●菜花の栄養●

ビタミン、ミネラルを多く含む緑黄色野菜の仲間。
特にビタミンCを多く含まれます。

当農園の主要生産野菜の人参と同様にβ~カロテンも豊富で、
活性酸素の働きを抑え、細胞の老化やがんを予防する効果も期待できると言われています。

他に葉酸や鉄分も豊富なので妊娠中の方にもオススメです。

●調理のポイント●

ビタミンCは水溶性なので、茹で過ぎずサッと茹でましょう。
油と一緒に摂るとカロテンの吸収率もアップしますので炒め物も良いです。

▼アサリと菜花の酒蒸し

●健康な人生に旬野菜がいつも側に●

菜花に含まれるビタミンBやビタミンCが、
花粉症のアレルギー症状を軽減する効果を持つと言われています!

なので、我が家ではこの時期は意識的に菜花を食べています♪

やはり旬のお野菜を食べるって、大事ですね♡

みなさんもぜひこの時期に菜花を食べて元気に過ごしてくださいね(^o^)/

 

 

有機栽培で育てにくい野菜ナンバーワン

今日で2月も終わりですね1

今月はとにかく日数が少なかったですし、祝日も二日あったので
なんだかあっという間に終わりました。

時間が足りない!!

と思いながら走り続けたような感じです。

毎日バタバタしているものの
この冬、幸いにも我が家は全く風邪をひきませんでした!

みんさんはいかがでしたか?

次の写真は食卓に定期的に出している、特製人参スープ。

人参と玉ねぎとサツマイモ、それからローリエを一緒に
煮込み、ミキサーにかけるだけ♪

これが意外に効いているのかもしれません。

さて、今回はにんじん成長記2021 12月の畑の様子をお届けします。

先月末のブログでは11月に起きたいくつかのハプニングをご紹介しました!

12月以降は人参の収穫三昧なので、ほぼ毎日収穫し出荷作業が続きます。

振り返れば、8月の種蒔きからあっという間の日々でした。

【人参ができるまで】

・8月  種蒔き

・9月  芽が出てスクスク背を伸ばす

・10月  間引きで株間の間隔を空けつつ草取り三昧の毎日♡

・11月 引き続き間引きと草取りで赤ちゃん人参(間引き人参)に癒される♪

・12月 ついに人参の収穫へ!!

実は人参は有機栽培では一番作りづらい農作物と言われてきました。

なぜなら、草なのか、人参の芽なのか、分かりづらいからです。

▼こんなに小さな芽です。

でも、雑草を取らなければ人参の小さな芽が埋もれてしまい
その後の生育に大きく影響が出てしまいます。

有機栽培では除草剤や農薬を使わないため、必ずついてくるのがこの草取りです。

ただ、今はその作業(草取り)を少なくするための有機栽培技術が
発展してきているので、以前よりは収穫量を増やせたり、
栄養価が高い人参が収穫できるようになってきました。

当農園では、それらの技術を日々学びながら実践を続けています。

まだまだ学ぶべきことやチャレンジしてみたいことなど盛り沢山ありますが、
毎年、毎年栄養価も味も、更新していきたいです!

 

 

「もったいない精神」が地球を救う!

息子と絵本を読んでいる時、「リサイクル」と言う言葉が出てきて、

「ママ、なんでリサイクルするの?」

と質問を受けたことがあります。

私は、

「まだ使い道があるのにそのまま捨てるともったいないから
捨ててゴミになる前にもう一回使えるようにリサイクルするんだよ。」

と説明したら、

「そうなんだ、すごっ!(すごい!)」

と言っていました。

「もったいない」と言う言葉は日本独自の言葉だそうですね。

外国語に訳すことができないので、MOTTAINAIと表現し世界共通語にもなるんだとか。

実はこの「もったいない」という日本独自の考え方(文化)が
当農園の栽培方法に大きく影響しています。

草や籾殻、竹など、邪魔や不要とされてきた自然資源を大いに活用した
栽培方法を取り入れています。

今日はその自然資源の中の一つである

『竹』

についてちょっとお話ししたいと思います♪

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循環型農業における異端草!?
         竹  のオハナシ
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竹が健康な土づくりや野菜づくりに役立つ、ということをどれくらいの人が
知っているでしょうか。

創業当時、なかなか美味しい野菜が実らないもどかしさを感じている頃に出会った『竹』。

無尽蔵に生えてきて、山を荒らす存在として
邪魔者扱いをされがちな竹が、形を変えて土づくりに大きな力を発揮してくれています。

●竹の魅力●

〈その1〉*驚異の生長力*

生長期の竹は1日に1m以上も伸びます。この生長期には1秒間に9万個もの
新しい細胞が作られているのだとか。
旺盛な生長をするためには非常に効率的な酵素反応が行われていると言われています。

〈その2〉*土づくり・野菜づくりに必要な栄養がたっぷり*

ミネラル、成長ホルモン、糖分が豊富なので、収穫量が増え、
甘みや旨味も増して美味しい野菜が育ちます。

●竹をどのようにして使うか●

太い竹のまま土に還しても分解に時間がかかってしまうので、
細かく砕いてパウダーやチップ状に変化させて使用します。

▼チップ状の竹

▼炭になった竹

当農園では主に『竹チップ』を土にすき込んで堆肥として使用しています。
(竹が微生物のエサになり、微生物が活性化します)

●知多半島に多い荒れる竹林●

当農園がある美浜町(愛知県の知多半島)には竹林が多く存在しています。

「伐採した竹をもらってくれないか?」と声がかかる程入手しやすい環境なのです。

捉え方によっては竹は邪魔者になりますが、私たちにとっては雑草同様に
『タカラモノ』なのです。

竹を使用し始めた当初は近隣農家さんからとても不思議がられていましたが、
美味しい野菜が実った結果をみて皆さんの見方も変わったようです。

自然資源を土壌に循環させて美味しいお野菜が育つというこのシンプルな仕組みは、
これからの地球環境を守っていくこと間違いない!と私たちは考えています。

これからも未活用の天然資源を活かした農業の実践に励みます♪

 

 

 

冷えは万病の元!体温め食材♪

収穫後、約20kgの人参が入ったコンテナを2人で運んでいました。

(普段は他の男性スタッフに任せていたのですが、その日はちょうど人手が無かったのです)

翌日、息子を抱っこできない程腰が痛んだので、接骨院で診てもらったら、
ギックリ腰と同じ原理で痛みが起きているということでした。

ぎっくり腰まではいかないですが、すっかり良くなるまでは6日程かかりました。

自分の筋力を過信してはダメですね(;_;)

良い機会なので足の筋力をつけたり、腰痛予防のストレッチを日々に取り入れたいと思ってます!

カラダの健康や筋力や体力など、知らないうちに悪くなったり低下したりするので、
日々コツコツ積み重ねていくことが大切だと思います。

そこで、今日は健康的な日々の食事にぜひ取り入れたい食材をご紹介します!

健康のカナメ!!

”カラダを温める”最適な食材の『生姜』!

医療用の漢方百数十種類のうち、なんと70~80%に生姜が含まれているそうです。

生姜には「気、血、水」の流れを正常にし、健康を増進する働きがあります。

この三つの流れが滞ると様々な疾病が起こるとされているので、
病気の予防として日々の暮らしの中に上手に生姜を取り入れたいですよね♪

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生姜によって促進される
  「気・血・水の流れ」
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●気●:体の正常な働きに必要なエネルギー源として体を巡る生命エネルギー

・気の流れをよくして体に活力を与える

・抑うつ気分をとりのぞく

・副腎髄質を刺激してアドレナリンを分泌させ、気力を高める

●血●:血液の働きによって酸素や栄養素を全身の細胞に運ぶ

・体を温め、血流をよくする

・粘液の分泌を良くして血液の汚れをとる

・体内の毒素を分解・処理(解毒)を促す

・コレステロールの低下作用

●水●:血液以外の全ての体液を指し、老廃物を体外に出しながら体に必要な水分のバランスを保つ

・発汗を促して体液の流れをよくする

・尿の出を良くして水の滞りをとる

―――――――――――――
簡単!!
生姜を使った温まる飲み物
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〈生姜紅茶〉目安3~6杯/1日

(1)カップ一杯の熱い紅茶を用意する。

(2)(1)にすり下ろした生姜と黒砂糖かハチミツを加えたら完成。

※白砂糖ではなく黒砂糖がポイント

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ちょっと待って!
生姜を摂るのを避けた方が良い場合
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(1)体が熱く、ほてっている

(2)皮膚や舌が異常に赤い

(3)ひどい汗かき

(4)40℃以上の熱がある

(5)皮膚がひどく乾燥している

(6)頻脈がある

(7)脱水症状がある

(8)血便がある

以上の場合は生姜を控えましょう。

何を食べたら健康になるとか、何をしたら病気を予防できるとか、
今、健康情報は溢れています。

取り入れ過ぎて混乱することもあると思います。

でも、何よりも『笑顔で過ごす』ということが結局、
一番健康の支えになるのではないかと思っています。

だからこそ、これからも奇跡の人参ジュースを通して、
食卓に笑顔をお届けできたら嬉しいです。

皆さんの健康を心から願っています。

また素敵な人参ストーリーができてます!

コロナの感染拡大が続いていますが、ご体調はいかがですか?

少しの体調の変化にも敏感にならざるを得ないこの状況、
誰もが少なからずストレスを感じていることと思います。

そんな中、当農園の掘りたて人参のご注文をたくさんの方からいただき、
嬉しくて嬉しくて鼻歌を歌いながら出荷作業をしています♪

今までは農場長のFacebookで繋がって下さった方々にのみ販売しておりましたが、
こうして範囲を広げてお届けするのは初めてです。

喜んでいただけたら嬉しいな…

と、思いながら、ドキドキワクワクしています♡

さて、今月も月末なのでにんじん成長記2021
昨年11月の畑の様子をお届けします!

先月末のブログでは、10月の様子で間引き作業のことをお話ししていました。

11月はその間引き作業がまだ少し残っている時期なのですが、とにかく
ハプニングが多い月でした・・・(^o^;)

★ハプニングその1★

~ゴリっと事件~

毎年の如く間引きをしながら、農場長が味見をしていたとき・・

「(ゴリッ!)痛っ!!!!」

どうやら、人参に付いていた小さな石を一緒に噛んでしまったのです。

毎年のことなので、私は

「またやっとる。それ、毎年やっとらん?(名古屋弁)」

(「またやってる。それ、毎年やってない?」の意味です)

と、心配する気持ちが微塵も感じられない塩対応で反応するのでした。(笑)

農場長はしばらく歯が痛かった様です。

 

しかし、当農園では人参の”味”がどうか?をとても大切に考えています。
なぜなら、味で人参の栄養価のバランスがなんとなく把握できるからです。

えぐみが無く、旨味があって、すっきりとした甘さかどうか?

これがとても重要です。

特に『エグ味』に関しては注意を払っています。
今年は例年以上にエグ味を感じない人参でとっても美味しいです♡

↑写真は収穫期の人参です。

★ハプニングその2★

~ヨトウムシの出現…!!~

今年初めて栽培を始めた畑が山の中にある為、初めて経験するハプニングが続出でした。

この秋の気候を覚えていますか?

11月まで暖かい日が続く異常な秋でした。

その影響と『山』という環境が手伝ってか、ヨトウムシ出現で一部の人参の葉が
食べられてしまいました…。

納豆菌を散布してこれ以上広がらない様に対策しました。

気温が下がってきたら自然と被害も無くなりました。

★ハプニングその3★

~ヌートリアの出現…!!~

初めて動物に人参を食べられました!

大型ネズミのヌートリア出没です!!

急いで電柵を立てて人参を守らせてもらいました。

頼むからもう食べないでおくれ~~~!

と、願いながら…。

これも電柵を立てたら被害は無くなりました!

毎年、想定外のことが起こりますが、どれもありがたい経験として宝物になります。

もちろん、ショックで落ち込むこともありますが、

次はきっと大丈夫、今年の問題を絶対に乗り越えるんだ!!

と、前を向いてがんばります!(^o^)/

 

 

 

邪魔者が私たちの宝物

またもや雪がハラハラと舞い降りる天気に、
ハラハラしちゃう今日この頃です。

というのも、先日、収穫をしていたら、
雪からアラレに変わって結構な勢いで降ってきたので
みんなで

「イタイ!イタイョ~!」

と、言いながら作業してました。

もう、ここまできたら、雪が降ることにも慣れてきました。

だって、写真の農場長、微笑んでいます…(笑)

ただ、また収穫作業の時にアラレが降ってきたら痛いなぁと
ハラハラドキドキしています。

さて、今回は私たちの宝物ともいえる相棒についてお話しさせてください♪

農薬も除草剤も使用せず、健康な土で美味しい野菜を育てるには、
私たち人間の力だけでは足りません。

化学肥料を使用するというのも一般的な一つの方法ですが、
何より人の体に入る『食べ物』を育てているため、私たちは化学肥料ではない、
自然なもので同じかそれ以上の効果が出るように日々学びながら実践してきました。

では、代わりに何を使用するか?というと、
身近に存在する天然資源(もみ殻・草・竹など)を
土にうまく循環させて土壌を豊かにしていきます。

今回はその天然資源の中でも『雑草』に着目して私たちの実践している
農業のことをお話ししたいと思います。

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循環型農業に必要不可欠な存在
~雑草~ のオハナシ

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雑草と聞いてどんなことが思い付きますか?

・庭に生える厄介な草

・雑草があると印象が悪い

・生えすぎると景観が悪くなる

…etc

良く捉えないとこのようなイメージがあると思います。
邪魔者扱いをされがちな雑草。

実はこの雑草、私たちにとっては宝物なんです。

●草の活用方法●

(1)除草した草を畝(うね)にそのまま敷く

(2)草を刈ってそのまま土の中にすき込む

(3)草を堆肥化させて、草堆肥として使う

●なぜ草なのか?●

雑草は窒素やミネラル、炭素など植物が育つのに必要な栄養を全て持っています。

スゴイですよね!!

だからこそ、除草剤をかけたり、焼いたりしてしまってはもったいないです。

雑草は駆除される為に生えてきている訳ではないのです。

そこに種があり、土壌の条件が揃い、必要だから生えてきています。

(どんな雑草が生えているかでどんな土質か大体わかることも)

 

野菜を育てる上で、野菜の成長に著しく悪影響がある場合は、
雑草を抜いて、また土壌に還します。

これによってより土の健康度は上がり、栄養満点な美味しい野菜が育ちます。

雑草のことを邪魔者扱いしていたら一生理解できない、雑草の価値。

輝く『場所』が違うだけで、自然界には無駄なものは一つもない!!
というのが農場長の信条です。

豊かな土壌を次世代に引き継ぐと共に健康な美味しい野菜を多くの方に
届けるために今日も一日がんばります!

追伸:

気温がぐっと下がって今年は早くも雪が積もる中、
にんじんがとっても甘くて美味しく育っています。

そんな自慢の美味しいにんじんを一部販売させていただくことになりました。

https://ninjin.farmandstory.com/deguchicarrot/

人参ジュースに加工できない少し変わった形をした人参や
小さめの人参も混ざっていますが、味や栄養価は抜群です!

数に限りがあり150セット限定ですが、
もし出口崇仁農園のにんじんを食べてみたいという方はぜひこの機会に味わってみてください♪

 

 

次世代のことを考えた農業のカタチ

輝かしい2022年がスタートしました!

本年もどうぞよろしくお願い致します♪

農園近隣では、年末年始と積雪が続きました。

農園のある愛知県美浜町は愛知県の中でも南の方で、積雪は滅多にありません。

なので今季はとても珍しい年です。

人参は寒ければ寒いほど甘みが増して美味しくなります。

厳しい寒さが続くので収穫時は寒くて身体が冷えますが
美味しい人参で皆さんにジュースをお届けできることを楽しみに
スタッフ一同がんばっています(^o^)/

さて、話は変わりますが、今日本の農業が過去50年の間に
どれほど衰退しているかご存知でしょうか?

農業就業人口は、1960年の1454万人から2010年には261万人まで減少しています。

半世紀で5分の1にまで減少しています!

そして、平均年齢は何と65.8歳。

人が生きるのに必要不可欠な食べ物を栽培し、人の食を支えるスーパーヒーロー
とも言える農家が減少の一途を辿っています。

今回はその現実を踏まえて、農園代表兼農場長の出口崇仁に
今年の抱負をインタビューしました!!

テーマ
~2022年 出口崇仁農園の目指す道~

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農業の中でも『有機農業』を選択。
有機農業をもっともっと拡めたい!その目的とは?

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目的は『健康な人を増やす』ことです。

これは創業から変わっていません。健康無くして幸せな人生はないと思っています。

とはいえ、病気だからと言って幸せでないとは思いません。

しかし、不健康よりも、カラダが健康であることが人生をより豊かに充実させるのではないか
と思っています。

寝たきりの状態よりも、健康に過ごせるカラダがあれば
やりたいことを実現しやすいと思うんですよね。

「野菜=健康に良い」というのは誰もが知っていると思います。

だから野菜を積極的に食べるのだけれど、問題なのは、”本当に美味しい野菜”が
あまり出回っていないということなんです。

僕たちが選択している有機農業で、本当に美味しい野菜”を生産して、
たくさんの方に本物の野菜を届けたいです。

そして、同じ志で有機農業に取り組む仲間(生産者)を増やしたいのです。

地球環境に優しく、人の健康もサポートできる。

これらを実現できるのは、有機農業だけだと思っています。

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健康な人を増やす!という目的に向かって、
2022年は何を一番大切にしたいですか?

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安定生産ですね。

有機農業は生産の安定性が難しいと言われてきました。

農薬も化学肥料や除草剤も使用しない為、病害虫が発生した場合は悲惨な状態になります。

病害虫に侵されない健康な土づくりに力を注ぎ対策を整えますが、
毎年の気候変動の激しさから対策が後手になってしまうこともあります。

2022年はこれまでの経験をフルに活用させて、より一層生産の安定を実感したいです。

同時に職人技に磨きをかけたいですね!

『安定生産』というと現状維持に聞こえるかもしれませんが、チャレンジをしながら、
問題にしっかりと向き合って乗り越えていくことで、農家としても人としても
成長していきたいと思っています。

そして、僕たちが活躍することで、若い人たちに『農業ってかっこいい!』
『やりがいがある!』と感じてもらいたいです。

以上が農場長へのインタビューでした。

いかがでしたか?

農業はこの先も必要とされる大切な仕事の一つ。
先人達が残してくれた道を途切れないように紡いでいきながら
新たな道を開拓していきたいです!

 

 

小さな人参を大きくする方法

今年も残すところあと僅かとなりました。

大掃除やお正月の準備などでバタバタ忙しいですね。

皆さんは年末年始、どのように過ごされますか?

何かと忙しいですが、私はこの年末年始の雰囲気が昔から大好きです。

子どもの頃はお正月になると大阪から叔母家族が遊びに来てくれて
お墓参りをしたり、動物園に行ったり、スケート場に行ったりと、
楽しいことがいっぱいありました。

だから、年末の大掃除は楽しいことに向かっていく準備でもあるので
掃除をすることも苦じゃなかったです。

しかしここ数年は、コロナの影響で年末年始を親戚一同揃って
ワイワイすることもできなくなってしまい、本当に寂しいなぁと思っています。

またいつか、何も気にせずに親戚や仲間たちとワイワイ過ごせる日が来ることを願っています。

さて、今回はにんじん成長記2021 10月の畑の様子をお届けします!

先月末のブログでは9月の畑の様子をレポートしました。

9月はニョキニョキ生えてくる雑草との戦いでした。

しかし、この作業も冒頭の大掃除と同様に、
冬に逞しく育ってくれる人参のための大切な作業なので大変ですが、
苦ではありませんでした!

10月になるとある程度育ってくるため除草と共に、間引きを進めていきます。

せっかく育ってきたのに抜いてしまうの?

と思われるかもしれません。

しかし、間引きをしないと人参同士の距離が近過ぎて、風通しが悪く、
日光も当たりにくくなってしまい、その後の生育に悪影響が出てしまいます。

▼間引き前

▼間引き後

こんな感じで8~10cmの間隔が空くように間引いていきます。

これまた、気の遠くなる作業で作業後は手指の筋肉痛になったりしました。(笑)

でも、草取りや間引きをしながら仲間と話ができるので、
お互いのことを深く知るきっかけになったりするところが楽しいです。

▼間引き菜を持ちながらパシャッ

この間引き菜は近隣の直売所で販売したり、
そのまま土の上に置いて微生物さんのエサになってもらい土に還っていきます。

抜かれた小さな人参たちは、人間の栄養になったり、土の栄養になったりするというわけです。

ちなみに我が家では人参の葉っぱのかき揚げが大好評で、今季もよく作りました♪

この間引き作業があるからこそその後人参がスクスク育っていきます。

手間隙がかかる分、愛おしさは倍増です♡

12月現在は大きく育って

収穫三昧です。

奇跡の人参ジュースになってたくさんの方々にお届けできる日が
来ることを楽しみにしています♪

今年も月3回ブログをお読みいただきまして、本当にありがとうございました!

素敵な年末年始を迎えられますことを心より願っています。

地域資源を無駄にしない!

8月に種まきをした人参たちが大きく育ってくれています。

写真では伝わりにくいですが、スーパーに並んでいる一般的な
人参に比べるととても大きい方です。

先日おもしろいことがありました。

私がキッチンで料理をしていたら息子がトコトコやってきて、

「にんじんガブってしたいんだけど」

と、言うので一本人参を渡しました。

そしたら、本当にそのままガブッと食べて、「おいしい~~」といいながら
結局一本全部食べ切ってしまいました。(笑)

しかも、生のままマヨネーズも何も付けずにです!!

味に敏感な子なので、少し苦味を感じると食べません。

だから本当に美味しい人参なのだと思います。

今年も無事、味見大臣の息子に合格をいただきました。(^o^)/☆

さて今回は、そんなに美味しい人参が育つために活躍してくれている『資源』
についてお話ししたいと思います♪

題して、

循環型農業に必要不可欠な資源   ~『モミガラ』のオハナシ~

野菜によって人間の食を満たし健康を守るだけでなく、しっかりと地球環境に配慮した
土づくりを私たちは心がけています。

野菜を育てたことがある方なら、きっと一度は目にしたことがある『モミガラ』。

美味しい野菜づくりにはもってこいの天然資源です。

当農園では化学肥料を使用しないからと言って
土壌に何も入れない訳ではありません。

土壌微生物が最大限の力を発揮しながら働きやすい環境を整えるための資源として、
この『モミガラ』は無くてはならない存在の一つです。

 

どんな力を発揮してくれるのでしょうか?

●モミガラをどのように使うか?●

目的によって使い方は様々です。
そのまま畝(ウネ)に敷いて土の保湿をしたり、土にすき込んで微生物のエサとして活用します。
また、くん炭や堆肥に変化させて土壌づくりに活かしています。

 

▼モミガラが野菜にもたらす影響

(1) 甘みが増す

(2) 味が良くなる

(3) 病害虫に強くなる

良いことづくめなんです!

●地域資源の循環こそ地球を救う●

モミガラは米農家さんが処分に困るほど、排出されます。
野菜農家としてはこれほどありがたい資源はありません。

このモミガラを野菜づくりに循環させるということは、
みんなのハッピーを生み出します。

▼このように・・・

しかも、近隣地域で資源を循環することができれば、
運搬時に排出されるCO2削減にも繋がりますよね。

次世代にもこの豊かな土壌を引き継ぐために、地球に優しくて、
健康で美味しい野菜づくりを実践し続けたいと思います!