月別アーカイブ: 2023年9月

農薬や除草剤の代わりに使うもの

先日、畑近くの85歳の農家さんと
お話しする機会があった時、
おっしゃっていました。

「今年のような気候は
生まれて初めてや。」

・・・と。

残暑が厳しく、9月になっても
気温が高く、台風もほとんど発生しない。


こんな年は初めての経験だそうです。

ようやく10月に入ると
気温も下がるそうですが、
今年の夏は本当に長いです・・・(^^;)

こういう季節の変わり目こそ、
リラックスできる時間を作って
どうぞご自愛くださいね。

さて、
今日は月末の更新なので、
7月のにんじん畑の様子をお届けします!!

7月に入り、気温もグンと上昇したので、
緑肥が一気に大きく成長していました!

緑肥の根は、
トラクターなどでは耕しきれない
土の深いところまで突き抜けて
耕してくれるので、
天然トラクターと言っても過言ではありません。

そして、
緑肥が大きく育ってから細かく粉砕し、
少し乾燥させて土にすき込んでいきます。

そのすき込んだ草が
今度は土壌中の微生物のエサとなり、
微生物はもっともっと
土を良くしてくれる様に一生懸命に働いてくれるのです。

人参栽培成功の秘訣
太陽熱養生処理

人参が育つ圃場を順番に周り、
透明ビニールマルチを張っていきます。

太陽の熱が厳しくなる
この時期にしかできない作業なので、
とにかくテンポよくスピード重視で
人参栽培用の全ての畑で作業していきます。

畝(うね)にビニルマルチを張り、
そこへ太陽の熱が加わることで土が高温になり、
殺菌消毒効果が期待できる他、
何より土壌の発酵分解を促すので
フカフカな土へと整えてくれる効果もあります。

そして、
この太陽熱養生処理が成功すると、
人参の種をまいた後の草取り作業が
激減するので、なんとしてでも
成功させたいとても重要な作業です。

動物などが
ビニールに穴を開けてしまうと成功しないため、
毎日の見回りチェックも欠かせません。

*
*

農薬や除草剤を使用しないですが、
夏の草管理はとても大変です。

だからこそ、できる限り生えてくる草を
少なくするために必要な作業のご紹介でした!

これをしたとしても、
生えてくる草はあるので、
自然とは、やはりたくましいなぁと思います。(^^)

ど根性のお米栽培への想い

今年は残暑が厳しく、
早く過ごしやすい秋が
来ないものかと待ち遠しく思っています。

とはいえ、季節は日毎に進み、
先週末から稲刈りが始まりました!

稲全体が黄金色になるまで待って、
天気の良い日が続いた頃を
見計って稲刈りをしていきます。

このタイミングを見るのが
天気との都合があってなかなか難しかったりします。

良い感じのタイミングで
晴れ間が続いて無事稲刈りが進みましたよ♪

さて、今日はそんなお米の
栽培レポートをお届けします!

時は遡ること、
7月の田んぼの様子です。

7月の田んぼの様子

●止まぬ草取り●

6月に引き続き、
7月に入ってからも
田んぼの草取りは続きます。

この時期になると少し目を離したすきに
しっかりと根を張ってしまう
雑草が生えることがあります。

しっかりと根を張ってしまったら
機械では除草できなくなってしまうので、
ズボッズボッと田んぼに入り、
泥に足を取られながら、
一本ずつ草を取っていきます。

途方もない作業ですが、
スタッフみんなで力を合わせて進めていました。

7月は酷暑もあり、
とても辛い日もありましたが、
暑さに負けずにがんばりました!

●安心安全を守るために必要な手間暇●

突然ですが、
お住まいの地域に田んぼはありますか?

都心に行けば行くほど、
田園風景を見る機会は少ないかも知れません。

しかし、少しだけ田園風景を
思い浮かべてみてください。

恐らく多くの方が稲だけが綺麗に
生えそろっている田園風景
を想像されるのではないでしょうか。

実際には稲は草とともに育ちます。

一般(慣行)農法では
草が生えないように何度も除草剤をまきます。

私たちは、
草を薬で退治するのではなく、
「刈り取る」「抜き取る」ことで
除草していきます。

ここが一般農法との大きな違いで、
その作業はとても時間と
手間がかかるものです。

効率は悪いかも知れません。

しかし、その分地球と人の健康と、
安心・安全を守れていると信じて、
丁寧にお世話しています。


以上が7月の田んぼの様子でした!!

無事に収穫まで
辿り着くことができて本当に嬉しいです。

 ↑
嬉しそうな農場長です。

美味しい野菜づくりは土がすべて!

残暑が厳しいかと思えば
突然の豪雨で空の様子が忙しい
ことになっていますね。

 

気温のアップダウンや
湿度が増えることで心身ともに
体調を崩しやすいのでどうぞご自愛くださいね!

 

さて、今日は当園が考える
『土づくり』についてお話をしたいと思います。

 

題して!

 

野菜の栄養も美味しさも土がすべて!
病害虫に嫌われ、微生物が喜ぶ土づくり

野菜が健康に育てば病害虫被害が少なく、農薬は不要。

 

野菜が不健康に育つから病害虫被害が起きやすく、農薬が必要に。

 

その野菜はどこを栄養源に育つのか?

 

それは、、、「土」です!

 

●重要なのは土づくり●


当農園はとことん土壌環境整備に

こだわりを持って栽培をしています。

 

農薬や化学肥料を使い続けると、
土壌中の微生物の働きは弱まり、
元気のない土になります。

 

そこへ病害虫を予防するための農薬や、
収量を上げるための化学肥料などの力が加わり、
なんとか作物が実るのですが、
栄養価が低くえぐみの強い野菜に
育つことが多いのです。

 

●農薬や化学肥料をなぜ使わないのか?●

当農園も創業当初は

「使わない方が自然だから」

「薬にまみれた野菜を育てたくないから」

という一見ありきたりな理由でした。

 

しかし、栽培を続けていくうちに、
土壌環境に向きあい、
農薬や化学肥料に頼らず
微生物の力を最大限発揮させる
土づくりをして栽培された野菜は、
「とにかく美味しい!」ということがわかりました。

 

旨味があり甘みもあって
苦味の少ないすっきりとした味わいに
なるどころか、栄養価が高いということも
データとして示せる様になったのです。

 

そして「栄養価が高くて健康な野菜」は美味しい!
という事を実感してきました。

 

今ならハッキリと言えます。

 

農薬や化学肥料になぜ頼らないのか?
というと、答えは一つ。

 

「食べた人の健康に繋がる
美味しい野菜を育てたいから!」です。

 

農薬を使って病害虫をいかに防ぐか?
と考えることよりも、
農薬などに頼らなくてもしっかりと
作物が育つ方法を実践し続けていくことに
エネルギーを注いでいきたいと思います。

 

虫も病気も跳ね除けてしまうほど、
強くて逞しい健康な野菜作りをこれからも実践していきます!