月別アーカイブ: 2020年2月

チームのチカラ!

我が家は畑で採れる新鮮で安心安全な美味しいお野菜を
毎日食べることができています。

毎日ひたすらに畑仕事を頑張っている
農場長や仲間のおかげです。

 

 

私たちの農園は規模としてはまだまだ小さく、
何十年と農業の道を歩んで来られた先輩方に比べたら
7年と歴史も短いです。

そんな中、こうして続けてこられたのは
やはり農園のお野菜を美味しいと
いって食べてくださる方たち(お客さま)がいてくれたからです。

この先もより多くの方に健康で美味しいお野菜をお届けするためにも
「有機農業」を担っていく若い人材の育成が必要だと考えています。

 

今回は、日々どんな想いで農業に向き合っているのか、
農場長の声をきいていただけますか。

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【想い。】
〜アフリカに伝わる言葉にのせて〜
農場長 出口崇仁

とても素敵な言葉に出会いました。

「fast alone, far together」
というアフリカの諺です。

 

正確には、

if you want to go fast, go alone.
if you want to go far, go together.

というみたいですが、直訳すると、

「早く行きたければ一人で行きなさい。
遠くまで行きたければみんなで行きなさい。」

という意味です。

 

 

確かに、一人で動いた方が自由が利き、
やりたいようにやれるかもしれませんが、

よほど自分を厳しくコントロールできる人でないと
甘えも生まれやすいです。

また、一人でできることというのは知れていますし、
スグに限界がやってきてしまいます。

僕も長い間、一人で農業の道を歩いていこうとしていましたが、
気づいた時にはもう打つ手が無いという状況にまで陥りました…。

そしてこの時、一人でできることには
限界があることを身をもって知りました。

 

 

でも、志を同じくする熱い仲間がいれば、可能性が大きく広がります。
一人でやる何倍も何十倍も大きく広がります。

つまり仲間がいれば、より多くの人たちを幸せにし、
より大きく社会に貢献することができるのです。

 

いくら科学や経験や勘を駆使しても、
自然相手で全てが思い通りに行かないことばかりの有機農業で
戦っていくということは、よほどメンタルが強くないと
かなり厳しい世界だと思います。

 

なので、上手く行かない時、
落ち込んだ時に仲間がいるということだけでも
想像以上に大きな支えとなり力となります。

 

 

これから有機農業で新規就農するには、
個人ではなく、間違いなくチームで戦って行った方が
賢明な選択だと思います。

 

「fast alone, far together.」

僕は、遥か遠くを目指します。

 

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お読みいただきましてありがとうございました。

 

不思議な自然のチカラ?

今回は『自然のチカラ』について日々感じていることをお伝えします。
私自身の流産や体調不良をきっかけに
『自然が先生』だなぁと考えるようになりました。

 

当時、
専門職の仕事をたくさん抱えていた私は、
畑作業を手伝うことができない状況でした。

365日働いているような時期もありました。
常にカラダのどこかが不調で、
健康とはかけ離れた生活を送っていました。

不調として、頭痛・蕁麻疹・とまらない咳・
声が出なくなる・三度の流産…などがありました。

こんな状態でよく仕事ができていたものだと今は思いますが、
当時は感覚が麻痺していたのでしょうか…。

もうこんな生活を終わりにして、
健康になりたい!と心から願うように。

そんな時、農場長である夫が
『畑に来てみたら?』と言ってくれました。

気分転換に…という軽い気持ちで畑を手伝うようになりました。

 

山々を眺め、太陽を浴び、風を感じて、汗を流し、夕陽を眺める…

 

 

自然に触れているとカラダが調整されるのか、
不思議と不調が改善していきました。

 

 

そして、いつもありのままにただただ生きている草や木、
虫たちから大切なことを教わっているような気持ちになりました。

そんな経験から『自然は先生』だなぁと思うようになったのです。

 

 

しかし、、、
『自然』は優しい顔だけではありませんでした。

自然の恐ろしさ、威力を感じずにはいられない、
自然を前に人間の力は無力だということを痛感することも多々有ります。

2019年の秋、日本に幾つもの台風が直撃、
わが町は2週間のうちに4度の豪雨に見舞われる事態となりました。

幾つかの畑は冠水し、作物は根腐れして収穫できない状況に…。

 

 

土地によって土の状態が異なるので、その土の状態に合った方法で
健康な土壌づくりを考え、実践します。

どれだけ計画的に作付けやお世話をしていても、天候の影響で一夜にして
無残な姿になってしまうのが現状です。

正直なところこれまで何度も諦めたい気持ちになりました。

農場長である夫が落ち込んでいてもかける言葉がないほどでした。。

しかし!
なぜ私たちが諦めていないのかというと、
やはり野菜づくりに使命を感じているからです!

 

 

健康の源とも言える『野菜』づくりを辞めてしまったら、
多くの人々の健康を支えられなくなってしまうからです。

『過去は変えられないけれど、未来は変えられるんだ!!』

と、落ち込みから抜け出し、前を向いた農場長の瞳は
以前よりも増して強く輝いていました。

 

 

最後に・・・。

自然の力が野菜を育ててくれます。

一方で、

自然の威力で野菜が育たなくなることもあります。

だからこそ、実ったお野菜はとても貴重でありがたい自然の産物。

いくら畑が無残な姿になったとしても、恨むことなく次に活かし、
今あるものに感謝して
日々仲間たちと共に農業に励んでいきたいと思います!