月別アーカイブ: 2023年6月

土地の担い手となれる農家を目指して

今年の梅雨は気温が
驚くほど低く、日夜の気温差に
少々体が疲れてきている感じがします。

 

養鶏場で働いている友人によると、
鶏は暑さが増すと卵を産む回数が
低下するようですが、今年は
まだまだ元気でよく卵を産んでいるそうです。

 

人間だけでなく、むしろ動物などの
生き物たちの方が自然と繋がり、
調和しながら生きているため、
自然からの影響をダイレクトに
受けやすいのかもしれませんね。

 

これから夏本番ですが、
しっかりと体調を整えながら
毎日を元気に過ごしたいものです!!

 

さて、今回は
にんじん成長記2023をお送りいたします。

 

時は遡ること、
4月のにんじん畑の様子です。

 

 ↓↓↓

 

今季の人参生産のために
畑のケアに努めています!

人参の生育に良い土に成熟するには
ある程度月日が必要なので、
人参収穫期後の春先から
草堆肥などを仕込んでいきます。

 

今回は草堆肥をそれぞれの圃場に
広げるために、2トントラックで
運搬していたところ、
溝にタイヤがハマってしまい、
自力では出れなくなるという
ハプニングに見舞われました。

 

▲ハマってしまった時の写真

近隣農家さんやクレーンや
パワーショベルなどを動かせる人々に
協力していただき、
なんとか救出することができました。

 

困った時にはこうして
すぐに駆けつけてくれる人たちの
温かさや優しさが心に沁みました。

 

農業をやる上で地域の人たちとの繋がり、
信頼関係はとても大切です!!

 

そして、今回はもう一つ、
社会問題になりつつある、
「耕作放棄地」について
少しお話ししたいと思います。

 

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 耕作放棄地を無駄にしない!
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人々が野菜や米を育てるために
開墾してできた田畑が長い間管理されずに、
農作物も育てられずに
放棄されている土地を「耕作放棄地」と呼んでいます。

 

▲整備前


高齢化で畑や田んぼの担い手が減っている中、

後継者のいない土地が増えてきています。

 

そこへ巨大太陽光パネルを建設する土地も増えて、
より一層自然が不自然な方へと
向かうことになるのではと心配でなりません。

 

当農園では、町と連携して
このような耕作放棄地の所有者様に
連絡をとり、積極的に貸していただいています。

 

▲整備後

当農園が圃場として管理することで
町の景観と自然を守り、
安心安全で美味しい野菜をより多くの方に
お届けできるよう邁進して参ります!

 

中日新聞に掲載されました!

私たちの住む愛知県美浜町では
30~40代の割と若い世代の
農家さんががんばっています。

地域の方々からは、
『若手農家』と呼ばれていて、
高齢化の進む地域の草刈り隊として
若手農家が力を合わせて定期的に
草刈りなどもしています。


農場長はどんなに高齢の方でも

相手の懐に入っていくのが上手で、
人懐っこい性格の持ち主なのです。


その性格を強みにしつつ、

この10年でたくさんの方々に出会い、
助けていただき、農業をやってこれました。


今では、初めて会う人にも、

「おぉぅ!!あんたが
人参の兄ちゃんか!!わしには
人参は上手に育てれんもんで、あんた
大したもんだわ!」

(君が人参の兄ちゃんね。
私には人参は上手に育てられないから、
君は大したものだ。)


横にいる私をみて、

「あんたが母ちゃん(奥さん)か!!」


と、気さくに話しかけてもらえる

ようになりました。


若手農家がいるとはいえ、

実際には私の両親世代の方が多く、
子どもも年々減少し、
高齢化に拍車がかかっています。


そんな中、当農園のことを

中日新聞社様に取り上げていただき、
多くの方に農園や有機農業のことを
知っていただく機会となりました。

(新聞の切り抜き画像です。)
 ↓

※中日新聞「知多版」
2023年4月12日(水)掲載


一般社団法人 日本有機農業普及協会主催

オーガニック・エコフェスタ2023
身体に美味しい農産物コンテスト人参部門で
3度目の最優秀賞を受賞したことを、
記事にしていただきました。


高齢化社会に伴い、

農業の担い手が減少していく中、
こうして私たちのような世代が活躍し、
注目を浴びることは
とても意義のあることだと考えています。


なぜなら、

新聞掲載によって多くの方の目に届き、
『農業』という仕事に憧れを抱く
若者層が増えることが期待できるからです。


そして、

有機農業界がさらに盛り上がっていき、
安心安全な農産物で多くの方の
健康に役立つ素晴らしい職業の一つが
『有機農業』であることを
次世代の子どもたちにも
伝えていけたらと思っています。


地球も人も健康にする

有機農業が大好きな出口農園を
どうぞこれからもよろしくお願いします!

トマトとナスのミニ知識

近年、家庭菜園を楽しんでいる方が
増えているそうですが、
実は、Farm&Storyさんでも
この春に当農園で育てた野菜の苗を
ご案内させていただきました。

 

お届けして1ヶ月ほど経ちますが、
スクスク元気に育っていたり、
逆にうまくいくこともいかないことも
あるかと思います。

 

農場長がよく言っています。

「農業は10年やっても10回しか
経験が積めない。」と。


季節の巡りはあるものの、

天候や日照、温度や雨量、
台風の影響など
細かいところまでは予想ができません。


そんな中でもうまくいかなかったことは

翌年の栽培に活かし、1年1年と積み重ねて
良いものができるようになってきます。


一つの農産物には

育てた人のそれまでの歴史が
詰まっているんですね。


家庭菜園をしていない方も、

ちょっとしたスペースを活用し
プランターで楽しめますし、

すでに家庭菜園を楽しんでいらっしゃる方も
今年で終わり・・ではなく、
ぜひ来年も今年の経験を活かして
チャレンジしてみてくださいね!!

 

さて、今日はそんな家庭菜園でも
人気のある野菜、ミニトマトとナスの
マメ知識をお届けします。

 

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家庭菜園で育てられる野菜の王道!
 ミニトマトとナスの豆知識
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●ミニトマト●

 

リコピンはミニではないトマトの
約2.5倍!

ビタミンCやβカロテンの含有量は
約2倍!

美肌に嬉しいのがミニトマトの魅力です。

 

【保存方法:常温がベスト】

トマトは暖かい地域が原産で、
寒いのが大嫌い。

冷蔵庫に入ったままは
低温障害を招きやすく、
リコピンも大幅にダウンしてしまいます。

 

とはいえ、真夏の冷房の効いていない
部屋の場合はビニル袋に入れて
野菜室の方が安心です。

 

【追熟方法】
夏場は2~3日が目安。

 

ヘタを下にしてザルに入れて、
15~20度の直射日光の当たらないところに置く。

 

【調理のポイント】

トマトといえば何と言っても「リコピン」。

 

このリコピンを効率良く吸収
できる方法の順位は次の通りです。

「生」 
 ↓
「加熱」
 or
「生+油(ドレッシングなど)」
 ↓ 
『加熱+油』

『加熱+油』を使った調理が
リコピンを一番効率よく吸収できるそうです!

 

甘くないトマトは加熱によって
甘みを引き出すことができます。

 

また、リコピンの抗酸化パワーを高めるには、
アリシンを含むニンニクや玉ねぎなど
他のビタミンも摂れる組み合わせが良いそうですよ♪

 

●ナス●

ナスの皮は剥かない!
水にさらさない!
これ鉄則!!

 

アントシアニン系色素の一種である
ナスニンを含み、抗酸化作用による
生活習慣病予防を期待!!

 

【保存方法】

常温:
カゴに入れて湿らせた新聞紙をかけ
カゴごと大きなポリ袋に入れて
口をしっかり閉めて冷暗所へ。(約3日)

 

冷蔵:
保存袋に入れて口をしっかり
閉じて保存(約7~10日)

 

冷凍:
カットして保存袋に入れて冷凍。
冷凍のまま調理OK。(約1ヶ月)

 

【調理のポイント】

ナスは水に長時間晒すと
ポリフェノールが水に溶け出してしまうため、
調理の直前に切って水に晒さず
調理することをお勧めします。

 

また、ナスを炒めると
油があっという間に無くなり、
油を継ぎ足した結果ベタベタした
食感になりがちです。

 

油の摂り過ぎにもなるので要注意。

おすすめ調理方法は、
蒸し焼きです!

炒めている間に油が足りないと
思っても継ぎ足さず、
酒などを加えて蓋をして
蒸し焼きにすると油の取り過ぎも防げます。

以上が、ミニトマトとナスの
豆知識でした!!

 

お野菜をモリモリ食べて
暑い夏を健康的に過ごしましょう!