月別アーカイブ: 2022年7月

豪雨に負けない土づくり。

突然ですが、子どもの舌は敏感だなぁと思った出来事がありました。

我が家は人参農家なので、人参は秋から冬にかけて収穫できるものや
間引きで穫れる人参を使って料理します。

冬はたっぷり人参料理を作るので、台所で料理をしていると、
息子が人参一本をこっそり持っていき、おやつ代わりにポリポリ食べ始めたりします。

夏になると、家の冷蔵庫に保管しておいた人参が無くなるので、
スーパーで買うことになるのですが…。

先日、買ってきた人参をみた息子がやっぱり勝手に
手を伸ばし、ガブッと食べようとしたのです・・・

どうなったかと言うと、

「にがっ・・」

と、言ってそーっと人参を置いていきました。(^^;)

確かに、苦いんです。

子どもはすぐに味の違いがわかるんですね。

火を通せばそれなりに甘くなって苦味も軽減されるので
きんぴらにしたり、細かく刻んだりしていただきました♪

今回、子どもの味覚の敏感さに驚くとともに、
やっぱり農園で育った人参は美味しいんだなぁ・・

と、改めて実感しました!

 

さて、当農園の人参栽培、今季も着々と準備が進んでいます。

今日は月末なのでにんじん成長記2022をお届けします!

時はさかのぼり、5月のにんじん畑の様子です。

今年は排水性の向上をメインに対策をして土づくりをしています!!

当農園はもともと田んぼだった土地を畑に変えて
栽培しているところがいくつかあります。

そういった畑での困りごとといえば、「排水性の悪さ」です。

排水性の悪い土は根腐れや生育不良などを引き起こします。

また、近年の異常気象の影響で集中豪雨などが続いた場合、
畑自体が水没してしまう恐れもあります。

そこで今季は「サブソイラー」という新しい機械を導入し、
トラクターだけでは耕せない深い層に水の通り道を作って一気に排水性の向上を目指します。

そして、先日、我が町が豪雨と落雷が激しい雨に見舞われたのですが、
翌日畑に行ってみるとほとんど水たまりができていませんでした!!!

このような小さい水溜りが一つありましたが、問題ないレベルの水の溜まり方なので
排水性の向上に努めてきた成果が目で確認できてとっても嬉しかったです!

引き続き、美味しい人参づくりに励んで暑い夏を楽しみたいと思います!(^o^)/

気温がグングン上昇しこれから夏本番ですが、
どうかご体調崩されませんように…

ご自愛くださいね!!

虫だけに無視できない

以前、黒い蝶々が知らないうちに家の中に舞い込んでいて
それを見つけた息子が大興奮したことがあります。

黒い蝶々と聞くと良いイメージはなかったですが、調べてみると
『神の使い』という迷信があるようでした。

良い意味でも良くない意味でもどちらとも解釈できそうですが
良い風に捉えました(^o^)

【虫の知らせ】

という言葉もあるように、古くから虫は人間の暮らしの中に
自然と存在していたのではないかと思うのです。

今日は、そんな【虫さん】が畑でどんな風に活躍してくれているか
ご紹介したいと思います。

題して!!

~虫だけに、無視できない~

 

とっても分かりやすいダジャレになりましたが、農場長がよく言っています。

『虫だけに無視できない』と。(^o^;)

畑に行けば、いろんな虫がいます。

私たちが行っている有機農業は農薬を使用しないため、
様々な虫たちが元気に畑の中で走り回ったり、

飛び跳ねたりして生きています。

過去、畑の見学に来てくださった方にこんな質問をいただいたことがあります。

「出口さんの育てる野菜は高栄養価で、しかも農薬を
使用していなくて虫がつきにくいと聞きました。
ですが、今畑にはたくさんの虫がいます。どういうことですか?」

と。不思議に思う方もいらっしゃるのだなぁと勉強になったご質問でした。

これまで、【にんじん畑通信】の中でも幾度となく
『「虫が食べるほど美味しい野菜」という言葉は間違いです!』

と伝えてきました。

本当に美味しくて栄養価の高い野菜にはほとんど虫が寄り付きません。

人間が本当に美味しいと感じる野菜は、虫が食べることができない
(消化できない)のです。

では、なぜ畑に虫がいるのか?

というと、虫にも悪さをする虫とそうでない虫がいます。

悪さをする虫は野菜や野菜の葉を食べてしまいます。

当農園の健康な土には悪さをしない虫たちがたくさんいます。

そして、虫がゼロになることはあり得ません。

あらゆる生命体と共存していく農法なので、畑はたくさんの生命の力で
漲っています。

そして、悪さをする虫が発生した場合、

「何か環境や条件が悪かったかな?」

と気づきを得られるヒントとなり、その後の栽培方法の
軌道修正ができるので、虫の存在に感謝です。

虫と共存しながら、自然の存在に多くのことを
教えてもらいながら取り組む有機農業の発展に、
これからも尽力しみんなの大切な地球を守っていきたいです。

 

 

ビタミンエースのパワー

先月、梅雨明け宣言があったものの、
東海地方は案の定、戻り梅雨がありました。

6月末は危険な暑さが続いて本当にバテそうでした!!!

ご体調を崩されていませんか?

しかし、この戻り梅雨のお陰で、水不足の心配はなくなったので
とても安心しています。

どうあがいても人間の力だけでは
水を引き寄せるということはできないので、
自然が恵んでくれる雨はとてもありがたいです。

さて、今回はこれからの季節に美味しい
夏野菜の栄養豆知識をお届けします!

~野菜で美肌と健康をキープ!~

夏本番!(は、まだ少し先…^o^;)紫外線対策はできていますか?

紫外線を浴び過ぎると活性酸素が発生します。

この活性酸素が生成されることでシミやシワ、
皮膚がんなどのリスクを高めると言われています。

そこで、今回は肌ケアに役立つ栄養と野菜についてご紹介します!!

●抗酸化ビタミン「ビタミンA・C・E」●

「ビタミンA・C・E」は、紫外線によって生み出された
活性酸素を抑制する抗酸化作用を持っています。

また、血流を改善することで知られており、
3つをまとめて「ビタミンエース(ACE)」とも言われています。

なんだか戦隊レンジャーの名前みたいですよね(^^)

この3つについて見ていきましょう!

【ビタミンA】

皮膚や粘膜を健全な状態に保ち、感染症などを予防する働きがあります。

▶︎▶︎人参、南瓜、モロヘイヤ、ほうれん草、春菊など。

◎Pickup 人参◎

人参にはβカロテンが豊富に含まれています。

プロビタミンAであるΒカロテンは必要なだけ
ビタミンAに変換されるため、たくさん摂取したとしても、過剰摂取にはなりません。

生人参が美味しい旬は冬ですが、奇跡の人参ジュースで
毎日栄養摂取していきましょう♪

 

【ビタミンC】

抗酸化作用が強く、ストレスや風邪などの
病気に対する抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くしたりします。

▶︎▶︎パプリカ、ブロッコリー、ケール、ピーマンなど。

◎pickup ピーマン◎

ビタミンCはコラーゲンの合成を促進する作用を持っています。

ビタミンEとの協働で毛細血管を健康に保つ働きもあるため
肌のトラブルの改善にも有効です。

夏野菜の代表的存在のピーマン。

美容と健康の両方に効果を発揮してくれるはずです!

 

【ビタミンE】

抗酸化作用が非常に強く、細胞の老化を抑え、酸化を防ぎます。

▶︎▶︎アーモンド、ドライトマト、シソ、モロヘイヤなど。

◎pickup モロヘイヤ◎

アラビア語でモロヘイヤは『王様だけのもの』という意味があります。

はるか昔、王様の病気の特効薬として珍重され、美容効果も高いことから
クレオパトラも好んだと言われています。

Βカロテン、ビタミンB群C・Eなどの抗酸化ビタミンをはじめ、
カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維など各種栄養成分を
含んでいるまさにスーパー野菜です。

しかし、葉物なので、農薬の影響が心配です。

出来る限り有機栽培のものを選んで摂取したいですね。

夏本番に向けて、内側から紫外線対策をしていきましょう♪