月別アーカイブ: 2022年1月

また素敵な人参ストーリーができてます!

コロナの感染拡大が続いていますが、ご体調はいかがですか?

少しの体調の変化にも敏感にならざるを得ないこの状況、
誰もが少なからずストレスを感じていることと思います。

そんな中、当農園の掘りたて人参のご注文をたくさんの方からいただき、
嬉しくて嬉しくて鼻歌を歌いながら出荷作業をしています♪

今までは農場長のFacebookで繋がって下さった方々にのみ販売しておりましたが、
こうして範囲を広げてお届けするのは初めてです。

喜んでいただけたら嬉しいな…

と、思いながら、ドキドキワクワクしています♡

さて、今月も月末なのでにんじん成長記2021
昨年11月の畑の様子をお届けします!

先月末のブログでは、10月の様子で間引き作業のことをお話ししていました。

11月はその間引き作業がまだ少し残っている時期なのですが、とにかく
ハプニングが多い月でした・・・(^o^;)

★ハプニングその1★

~ゴリっと事件~

毎年の如く間引きをしながら、農場長が味見をしていたとき・・

「(ゴリッ!)痛っ!!!!」

どうやら、人参に付いていた小さな石を一緒に噛んでしまったのです。

毎年のことなので、私は

「またやっとる。それ、毎年やっとらん?(名古屋弁)」

(「またやってる。それ、毎年やってない?」の意味です)

と、心配する気持ちが微塵も感じられない塩対応で反応するのでした。(笑)

農場長はしばらく歯が痛かった様です。

 

しかし、当農園では人参の”味”がどうか?をとても大切に考えています。
なぜなら、味で人参の栄養価のバランスがなんとなく把握できるからです。

えぐみが無く、旨味があって、すっきりとした甘さかどうか?

これがとても重要です。

特に『エグ味』に関しては注意を払っています。
今年は例年以上にエグ味を感じない人参でとっても美味しいです♡

↑写真は収穫期の人参です。

★ハプニングその2★

~ヨトウムシの出現…!!~

今年初めて栽培を始めた畑が山の中にある為、初めて経験するハプニングが続出でした。

この秋の気候を覚えていますか?

11月まで暖かい日が続く異常な秋でした。

その影響と『山』という環境が手伝ってか、ヨトウムシ出現で一部の人参の葉が
食べられてしまいました…。

納豆菌を散布してこれ以上広がらない様に対策しました。

気温が下がってきたら自然と被害も無くなりました。

★ハプニングその3★

~ヌートリアの出現…!!~

初めて動物に人参を食べられました!

大型ネズミのヌートリア出没です!!

急いで電柵を立てて人参を守らせてもらいました。

頼むからもう食べないでおくれ~~~!

と、願いながら…。

これも電柵を立てたら被害は無くなりました!

毎年、想定外のことが起こりますが、どれもありがたい経験として宝物になります。

もちろん、ショックで落ち込むこともありますが、

次はきっと大丈夫、今年の問題を絶対に乗り越えるんだ!!

と、前を向いてがんばります!(^o^)/

 

 

 

邪魔者が私たちの宝物

またもや雪がハラハラと舞い降りる天気に、
ハラハラしちゃう今日この頃です。

というのも、先日、収穫をしていたら、
雪からアラレに変わって結構な勢いで降ってきたので
みんなで

「イタイ!イタイョ~!」

と、言いながら作業してました。

もう、ここまできたら、雪が降ることにも慣れてきました。

だって、写真の農場長、微笑んでいます…(笑)

ただ、また収穫作業の時にアラレが降ってきたら痛いなぁと
ハラハラドキドキしています。

さて、今回は私たちの宝物ともいえる相棒についてお話しさせてください♪

農薬も除草剤も使用せず、健康な土で美味しい野菜を育てるには、
私たち人間の力だけでは足りません。

化学肥料を使用するというのも一般的な一つの方法ですが、
何より人の体に入る『食べ物』を育てているため、私たちは化学肥料ではない、
自然なもので同じかそれ以上の効果が出るように日々学びながら実践してきました。

では、代わりに何を使用するか?というと、
身近に存在する天然資源(もみ殻・草・竹など)を
土にうまく循環させて土壌を豊かにしていきます。

今回はその天然資源の中でも『雑草』に着目して私たちの実践している
農業のことをお話ししたいと思います。

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循環型農業に必要不可欠な存在
~雑草~ のオハナシ

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雑草と聞いてどんなことが思い付きますか?

・庭に生える厄介な草

・雑草があると印象が悪い

・生えすぎると景観が悪くなる

…etc

良く捉えないとこのようなイメージがあると思います。
邪魔者扱いをされがちな雑草。

実はこの雑草、私たちにとっては宝物なんです。

●草の活用方法●

(1)除草した草を畝(うね)にそのまま敷く

(2)草を刈ってそのまま土の中にすき込む

(3)草を堆肥化させて、草堆肥として使う

●なぜ草なのか?●

雑草は窒素やミネラル、炭素など植物が育つのに必要な栄養を全て持っています。

スゴイですよね!!

だからこそ、除草剤をかけたり、焼いたりしてしまってはもったいないです。

雑草は駆除される為に生えてきている訳ではないのです。

そこに種があり、土壌の条件が揃い、必要だから生えてきています。

(どんな雑草が生えているかでどんな土質か大体わかることも)

 

野菜を育てる上で、野菜の成長に著しく悪影響がある場合は、
雑草を抜いて、また土壌に還します。

これによってより土の健康度は上がり、栄養満点な美味しい野菜が育ちます。

雑草のことを邪魔者扱いしていたら一生理解できない、雑草の価値。

輝く『場所』が違うだけで、自然界には無駄なものは一つもない!!
というのが農場長の信条です。

豊かな土壌を次世代に引き継ぐと共に健康な美味しい野菜を多くの方に
届けるために今日も一日がんばります!

追伸:

気温がぐっと下がって今年は早くも雪が積もる中、
にんじんがとっても甘くて美味しく育っています。

そんな自慢の美味しいにんじんを一部販売させていただくことになりました。

https://ninjin.farmandstory.com/deguchicarrot/

人参ジュースに加工できない少し変わった形をした人参や
小さめの人参も混ざっていますが、味や栄養価は抜群です!

数に限りがあり150セット限定ですが、
もし出口崇仁農園のにんじんを食べてみたいという方はぜひこの機会に味わってみてください♪

 

 

次世代のことを考えた農業のカタチ

輝かしい2022年がスタートしました!

本年もどうぞよろしくお願い致します♪

農園近隣では、年末年始と積雪が続きました。

農園のある愛知県美浜町は愛知県の中でも南の方で、積雪は滅多にありません。

なので今季はとても珍しい年です。

人参は寒ければ寒いほど甘みが増して美味しくなります。

厳しい寒さが続くので収穫時は寒くて身体が冷えますが
美味しい人参で皆さんにジュースをお届けできることを楽しみに
スタッフ一同がんばっています(^o^)/

さて、話は変わりますが、今日本の農業が過去50年の間に
どれほど衰退しているかご存知でしょうか?

農業就業人口は、1960年の1454万人から2010年には261万人まで減少しています。

半世紀で5分の1にまで減少しています!

そして、平均年齢は何と65.8歳。

人が生きるのに必要不可欠な食べ物を栽培し、人の食を支えるスーパーヒーロー
とも言える農家が減少の一途を辿っています。

今回はその現実を踏まえて、農園代表兼農場長の出口崇仁に
今年の抱負をインタビューしました!!

テーマ
~2022年 出口崇仁農園の目指す道~

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農業の中でも『有機農業』を選択。
有機農業をもっともっと拡めたい!その目的とは?

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目的は『健康な人を増やす』ことです。

これは創業から変わっていません。健康無くして幸せな人生はないと思っています。

とはいえ、病気だからと言って幸せでないとは思いません。

しかし、不健康よりも、カラダが健康であることが人生をより豊かに充実させるのではないか
と思っています。

寝たきりの状態よりも、健康に過ごせるカラダがあれば
やりたいことを実現しやすいと思うんですよね。

「野菜=健康に良い」というのは誰もが知っていると思います。

だから野菜を積極的に食べるのだけれど、問題なのは、”本当に美味しい野菜”が
あまり出回っていないということなんです。

僕たちが選択している有機農業で、本当に美味しい野菜”を生産して、
たくさんの方に本物の野菜を届けたいです。

そして、同じ志で有機農業に取り組む仲間(生産者)を増やしたいのです。

地球環境に優しく、人の健康もサポートできる。

これらを実現できるのは、有機農業だけだと思っています。

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健康な人を増やす!という目的に向かって、
2022年は何を一番大切にしたいですか?

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安定生産ですね。

有機農業は生産の安定性が難しいと言われてきました。

農薬も化学肥料や除草剤も使用しない為、病害虫が発生した場合は悲惨な状態になります。

病害虫に侵されない健康な土づくりに力を注ぎ対策を整えますが、
毎年の気候変動の激しさから対策が後手になってしまうこともあります。

2022年はこれまでの経験をフルに活用させて、より一層生産の安定を実感したいです。

同時に職人技に磨きをかけたいですね!

『安定生産』というと現状維持に聞こえるかもしれませんが、チャレンジをしながら、
問題にしっかりと向き合って乗り越えていくことで、農家としても人としても
成長していきたいと思っています。

そして、僕たちが活躍することで、若い人たちに『農業ってかっこいい!』
『やりがいがある!』と感じてもらいたいです。

以上が農場長へのインタビューでした。

いかがでしたか?

農業はこの先も必要とされる大切な仕事の一つ。
先人達が残してくれた道を途切れないように紡いでいきながら
新たな道を開拓していきたいです!