月別アーカイブ: 2022年6月

大地に潜む大きなチカラ

6月なのに、猛暑が続きますね…。

東海地方はまさかの梅雨明け宣言がありました。

例年よりも三週間ほど早いようです。

毎年、どんな気候変化になるのかハラハラドキドキしていますが、
季節の移り変わりに合わせながら作業を進めていくので、
毎日天気予報と睨めっこです。(^^;)

さて、今回は月末のメールなのでにんじん畑成長記2022
4月の畑の様子をご紹介します。

4月はまだまだ土づくり真っ最中です。

今季の人参栽培に向けて、草堆肥やもみ殻など、
自然資材の有機肥料を畑に撒いていきます。

土の中の微生物たちが、人参を育てるために
一生懸命頑張って働いてくれました。

お腹も減って力が湧いてこないと思うので、
微生物さんたちにご飯を与えるような気持ちで撒いていきます。

一般的には有機肥料を土に入れると『腐敗』することが心配されますが、
当農園ではその腐敗を防ぎ、『発酵』を促すために乳酸菌や納豆菌などを散布して
土の中を発酵状態に整えています。

一見何も起きていないように見えても、土の中の微生物は24時間働き続けて
土を育ててくれています。

目には見えないけれど確かにそこに存在する微生物の力によって
新しい野菜の命が生み出されているのです。

野菜やお米など、農産物は私たちにとってとても身近な存在です。

しかし、だからこそ身近な存在になりすぎて軽視してしまいがちで
実際に、残念なことも起きているように思います。

大量の食料廃棄などがその最たる例です。

そして、どのように野菜や米が作られているのか?

どんな過程を経て体内に入ってきているのか?

それらを知らない人々が多いように思います。

私たちの活動がより多くの方の目や耳に触れられるように
伝え続けたいと思います。

土の中の生き物、太陽や水、全ての存在に感謝しかありません!!!

そんな大地の産物でありありがたい夏野菜たちの収穫が始まりました。

この色鮮やかな野菜たちに元気をもらいます!!

 

 

 

虫に食べられない野菜づくり

今年はキュウリとトマトを家の庭のプランターで育てています。

土は出口農園こだわりの草堆肥を基本としたフカフカな
健康な土でチャレンジしています。

トマトには一切虫は寄り付かず、順調そのものです。

キュウリには『ウリ葉虫』が寄ってきてキュウリの葉っぱによく
くっついていました。

しかし、次の日になっても葉っぱが虫に食べられている気配はありません。

恐らく、茎や葉っぱも繊維質が強く、虫が食べられない
ほど健康な状態なのだと思います。

土の状態が悪かったり、陽が当たらない日が続いたりすると、
虫が広がりやすいので、これからの季節はしっかりチェックしていきたいと思います。

さて、農産物を育てるには、土と太陽と水と風が必要です。

自然とは切っても切れない関係でむしろそこが切れてしまったら
成り立たないのが農業です。

そして、自然の中には虫や菌が存在するのは当たり前なこと。

だからこそ、虫や悪い菌たちに農産物を食い尽くされないよう
私たちは病害虫に強い土づくりに取り組んでいます。

もちろん、農薬や除草剤、そして化学肥料は使用しません。

しかし、今の日本の現状は農薬や化学肥料に頼った
生産方法が大半を占めています。

実は世界から見たら日本は農薬大国だと言われているのです・・・(;_;)

政府が策定した『みどりの食料システム戦略』において
2050年までに達成したい目標の中に、

●化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減

●輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減

があります。

有機農業の耕地面積は農業全体の約0.5%と言われています。

この数字からもわかるように、私たちが普段食べている野菜や米、
果物のほとんどには化学肥料や農薬が使用されています。

これに加え、

日本は残留農薬の基準値が世界各国に比べて、高く設定されています。

現に、今年の3月、台湾へ輸出した『イチゴ』が
台湾の残留農薬基準値を上回り、不合格となったことを受け、
台湾から原因の説明を要求された事案も発生しています。

さらに、肥料原料の海外依存も問題点の一つです。

化学肥料の原料は100%輸入に依存していて、
この原料は国内でほぼ調達できないと言われています。

しかも、近年では世界情勢の影響で化学肥料の高騰が続いています。

この様な背景もあり、経営的に困難な状況によって、
農業の継続を諦めてしまう人も出てきているようです。

本来、野菜や米・果物というのは、成長や健康に必要な栄養が
たっぷり詰まっていて、私たちの人生そのものを支えてくれる存在であるはずです。

農家としてその作物本来の価値を歪めない栽培方法を選択し、
健康な野菜をより多くの方に届けられるようにこれらも進み続けていきたいです。

『みどりの食料システム戦略』の目標が実現できれば、
より一層人々の健康と地球が守られます。

引き続き、日本の未来を明るく照らすために、
全力で歩み続けたいと思います!!

 

 

 

 

野菜の美味しさを引き出すコツ

今年も人参のお花が咲きました!!

甘くてと~っても良い香りです。

いろんな虫たちが甘い香りに誘われて蜜を吸いにきていました。

オレンジ色の人参から白いお花が咲くなんて
なんだか不思議ですよね。

緑色のキュウリはお花が黄色です。

野菜はお花でも楽しませてくれてその上、食べて美味しさを
感じられて、栄養たっぷり!

自然の恵みというのは本当に素晴らしいと感じます。

さて、夏に食べたくなる野菜と言えば、、、

アレとアレですよね(*^^*)

アスパラと枝豆!!!!

そして、ビール!!

という方も多いのではないでしょうか?

今回は、

初夏を感じさせてくれる野菜を

目一杯美味しく調理するコツ

をご紹介します♪

【アスパラガス】

●栄養●

血流を促進し、毛細血管を強化します。

高血圧や動脈硬化、脳細胞の酸化を防ぐため
認知症の予防も期待できます。

●保存●

牛乳パックの底に水を含ませたペーパータオル
を敷いて、アスパラを立てて保存。

野菜室よりも低温な冷蔵室での保存をオススメ。

●美味しい茹で方●

(1)

3リットルの湯にサラダ油小さじ2と
塩20gを入れて沸騰させる。

(2)

アスパラの先を上にしてタテに持ち、根元だけを
湯につけて10秒茹でる。

(3)

次に横にして全体を入れて40秒茹で、ザルにあけて
そのまま冷まして余熱で火を通す。

※油の保護膜で熱が逃げずしっかり中まで火が通って
ジューシーなアスパラに。

【枝豆】

●栄養●

枝豆は大豆の未熟な種子を味わうもの。
大豆と同様、良質なタンパク質を含み、ビタミンB1や葉酸、カリウム、カルシウム、
鉄、食物繊維などが豊富です。

●保存●

購入したらすぐに茹でましょう。

保存したい場合は茹でて冷ましてから冷凍保存をオススメします。

●美味しい茹で方●

塩分4%で茹でるのがコツ!

枝豆250gの場合、水1リットルに対して塩40gを準備。

(1)

塩を染み込みやすくするため、さやの両端を切る。

(2)

塩40gのうち適量取り、枝豆を塩揉みする。

(3)

鍋に湯を沸かし、沸騰したら残りの塩を投入し、(2)を塩ごと鍋に入れて
3分30秒茹でる。

(4)

ザルにあけてうちわで仰いで冷ます。

※5分以上茹でると旨味成分が流出してしまい、3分以下だと固過ぎになります。
※この方法でしたら茹で上がってからの塩振りは不要です。
絶妙な茹で加減が十分に美味しさを引き出すコツです!!!

ぜひ、一度はこの手順に沿って茹でてみてくださいね。

とは言え、ご家族の方のお好みの硬さがあると思うので、
茹で時間は調整お願いします!