月別アーカイブ: 2021年12月

小さな人参を大きくする方法

今年も残すところあと僅かとなりました。

大掃除やお正月の準備などでバタバタ忙しいですね。

皆さんは年末年始、どのように過ごされますか?

何かと忙しいですが、私はこの年末年始の雰囲気が昔から大好きです。

子どもの頃はお正月になると大阪から叔母家族が遊びに来てくれて
お墓参りをしたり、動物園に行ったり、スケート場に行ったりと、
楽しいことがいっぱいありました。

だから、年末の大掃除は楽しいことに向かっていく準備でもあるので
掃除をすることも苦じゃなかったです。

しかしここ数年は、コロナの影響で年末年始を親戚一同揃って
ワイワイすることもできなくなってしまい、本当に寂しいなぁと思っています。

またいつか、何も気にせずに親戚や仲間たちとワイワイ過ごせる日が来ることを願っています。

さて、今回はにんじん成長記2021 10月の畑の様子をお届けします!

先月末のブログでは9月の畑の様子をレポートしました。

9月はニョキニョキ生えてくる雑草との戦いでした。

しかし、この作業も冒頭の大掃除と同様に、
冬に逞しく育ってくれる人参のための大切な作業なので大変ですが、
苦ではありませんでした!

10月になるとある程度育ってくるため除草と共に、間引きを進めていきます。

せっかく育ってきたのに抜いてしまうの?

と思われるかもしれません。

しかし、間引きをしないと人参同士の距離が近過ぎて、風通しが悪く、
日光も当たりにくくなってしまい、その後の生育に悪影響が出てしまいます。

▼間引き前

▼間引き後

こんな感じで8~10cmの間隔が空くように間引いていきます。

これまた、気の遠くなる作業で作業後は手指の筋肉痛になったりしました。(笑)

でも、草取りや間引きをしながら仲間と話ができるので、
お互いのことを深く知るきっかけになったりするところが楽しいです。

▼間引き菜を持ちながらパシャッ

この間引き菜は近隣の直売所で販売したり、
そのまま土の上に置いて微生物さんのエサになってもらい土に還っていきます。

抜かれた小さな人参たちは、人間の栄養になったり、土の栄養になったりするというわけです。

ちなみに我が家では人参の葉っぱのかき揚げが大好評で、今季もよく作りました♪

この間引き作業があるからこそその後人参がスクスク育っていきます。

手間隙がかかる分、愛おしさは倍増です♡

12月現在は大きく育って

収穫三昧です。

奇跡の人参ジュースになってたくさんの方々にお届けできる日が
来ることを楽しみにしています♪

今年も月3回ブログをお読みいただきまして、本当にありがとうございました!

素敵な年末年始を迎えられますことを心より願っています。

地域資源を無駄にしない!

8月に種まきをした人参たちが大きく育ってくれています。

写真では伝わりにくいですが、スーパーに並んでいる一般的な
人参に比べるととても大きい方です。

先日おもしろいことがありました。

私がキッチンで料理をしていたら息子がトコトコやってきて、

「にんじんガブってしたいんだけど」

と、言うので一本人参を渡しました。

そしたら、本当にそのままガブッと食べて、「おいしい~~」といいながら
結局一本全部食べ切ってしまいました。(笑)

しかも、生のままマヨネーズも何も付けずにです!!

味に敏感な子なので、少し苦味を感じると食べません。

だから本当に美味しい人参なのだと思います。

今年も無事、味見大臣の息子に合格をいただきました。(^o^)/☆

さて今回は、そんなに美味しい人参が育つために活躍してくれている『資源』
についてお話ししたいと思います♪

題して、

循環型農業に必要不可欠な資源   ~『モミガラ』のオハナシ~

野菜によって人間の食を満たし健康を守るだけでなく、しっかりと地球環境に配慮した
土づくりを私たちは心がけています。

野菜を育てたことがある方なら、きっと一度は目にしたことがある『モミガラ』。

美味しい野菜づくりにはもってこいの天然資源です。

当農園では化学肥料を使用しないからと言って
土壌に何も入れない訳ではありません。

土壌微生物が最大限の力を発揮しながら働きやすい環境を整えるための資源として、
この『モミガラ』は無くてはならない存在の一つです。

 

どんな力を発揮してくれるのでしょうか?

●モミガラをどのように使うか?●

目的によって使い方は様々です。
そのまま畝(ウネ)に敷いて土の保湿をしたり、土にすき込んで微生物のエサとして活用します。
また、くん炭や堆肥に変化させて土壌づくりに活かしています。

 

▼モミガラが野菜にもたらす影響

(1) 甘みが増す

(2) 味が良くなる

(3) 病害虫に強くなる

良いことづくめなんです!

●地域資源の循環こそ地球を救う●

モミガラは米農家さんが処分に困るほど、排出されます。
野菜農家としてはこれほどありがたい資源はありません。

このモミガラを野菜づくりに循環させるということは、
みんなのハッピーを生み出します。

▼このように・・・

しかも、近隣地域で資源を循環することができれば、
運搬時に排出されるCO2削減にも繋がりますよね。

次世代にもこの豊かな土壌を引き継ぐために、地球に優しくて、
健康で美味しい野菜づくりを実践し続けたいと思います!

 

 

 

栄養を逃さないマル秘調理法

先日、畑近くのキウイ畑とみかん畑にて収穫体験をさせてもらいました。

愛知県美浜町では、キウイやみかんを栽培している一般の方や、
農家さんが多くいらっしゃいます。

直売所に行くと、美浜町産のみかんやキウイがズラリと並んでいるんですよ♬

この辺りの方なら家庭菜園を楽しんでいる方でもキウイを
育てていると聞いたときは驚きました。

それまでは輸入品しか食べたことがなかったので、
国産のキウイがこんなに近くで手に入るとは夢のようです。

ビタミンが多く含まれる地産フルーツを食べて、元気にこの冬を乗り越えたいと思います!

さて、先月に引き続き、秋冬野菜の知っ得マメ知識をご紹介します♪

今回はブロッコリーと人参!!

◆ブロッコリー◆

~茹でない!!蒸し煮がイチバン!~

本当に美味しいブロッコリーはマヨネーズをかけなくても少しの塩味でパクパク食べられます!

Β-カロテン、ビタミンB・C・Eなど多種類のビタミンを豊富に含みます。

濃い緑色はクロロフィルによるもの。

消臭・殺菌効果がある為、口臭予防にも◎発芽部分に抗がん物質である
スルフォラファンが含まれています。

【保存方法】

収穫後1日でも早く食べるのがベスト。

常温に置いておくと鮮度はどんどん落ちていきます。

保存には0℃がベスト。冷蔵庫内でいうと魚や肉を入れて置く所です。
ポリ袋に入れてしっかり口を閉じて今日からココへ。

【栄養を逃さない食べ方】

1株分のブロッコリーを小房に分けてフライパンに入れ、
約200mlの水とひとつまみの塩を入れて蓋をして強火で3分。

水分が飛んだらOKです!!

天ぷらにするのも栄養を逃さない食べ方の一つですよ♪

◆にんじん◆

~皮にこそ栄養たっぷり♡~

にんじんと言えば、β-カロテンですよね!

中サイズのにんじん1/2本で1日の成人女性の推定平均必要量がまかなえると言われています。

人参に含まれる因子が白血球を増やして免疫力を高め、
ガンのリスクを低下させることが実証されています。

【保存方法】

常温で放置すると、水分が失われていきます。

葉が付いている人参はすぐに切り落とすこと!栄養が葉に行ってしまうことを防ぎます。

新聞紙に包んでポリ袋に入れ口を閉じて野菜室で冷蔵保存をオススメします!

【栄養を逃さない食べ方】

スーパーに並んでいる人参はブラシ付きの機械で洗浄する際、皮はすでに剥かれています。

この為、人参の外側(一般的に皮と呼んでいる部分)を剥く必要は無いのです!

Β-カロテンは皮の下に多く含まれている為、外側を剥くとせっかくの栄養を
削ぎ落としていることになります。

知っているようで知らなかった知っ得な情報はありましたか?(^o^)/

ちなみに我が家はブロッコリーの茎も蒸し煮にして食べています。

ただし、栄養を逃さない食べ方を意識しすぎて一辺倒な料理になっても退屈ですよね。

なので、今回の情報は頭の片隅に入れて時には、食べたい食べ方でお食事をいただく時間も
大切なんじゃないかなぁと思っています。

美味しく楽しく料理や食事の時間をお過ごしくださいね♪