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安心安全な米づくり

令和5年はお米栽培の規模を
拡大したので、
新しい経験をたくさん積むことができました。

それと同時に、
継続的にお米をご購入いただける
お客様とも出会うことができ、
感謝の気持ちでいっぱいです。

 

いつもありがとうございます

 

さて、今回は、
米農家しか知り得ない、
お米栽培にまつわるお話です。

 

 

おいしい農産物を育てる道順は
農家それぞれに違って当然

 

 

健康への意識が高い方ほど、
『農薬=危険なもの』
と言う認識が強いと思います。

 

実は、私たちも
その認識から離れることが
できないでいます。

 

調べると
「昔の農薬ほど現代の農薬は危険ではない」
という情報も出てくるので、
正直なところ
真実がわからなくなってきています。

 

ただ、一つ言えることは、
農薬や除草剤・化学肥料を
使用しないでも栽培が可能で、
さらに収穫された農産物が
美味しくて栄養価にも問題が無く
むしろ、優れた数値であるなら、
そんなに素晴らしいことはない!

 

ということです。

 

 

米農家向けの説明会で驚愕!

 

地方では年に2回ほど
米農家向けに稲作で使用する農薬や
除草剤の紹介が行われます。

 

私たちも地域の米農家の
一員に加わりましたので、
必然的にその説明が
耳に入ってくるようになりました。

 

それを聞いて大変驚きました。

 

説明会では、
土づくりから収穫までの
流れの中で、何度も何度も
農薬や除草剤の種類を変えて
使用することを勧められているのでした。

 

農業人口の高齢化もあり、
手間や労力をできる限り抑えて
収量を増やして栽培することへの
需要が高まっているのかもしれません。

 

基準値以内とはいえ、
実際のところ生産者が
どんな農薬をどれくらいの頻度で
使用しているのかは、
消費者にははっきり
伝わってこないのが実情です。

 

だからこそ、
農薬や除草剤・化学肥料を
使用しないで育てることへの
希少価値がなかなか伝わっていかない
のかも知れません。

 


 

食べるもので
人の健康的な体はつくられ、

食べるもので
人の豊かな心が育まれます。

 

『安心安全は当たり前、
栄養豊富で美味しい!!』

 

そんな『ハナマル!!』
な農産物の生産を
私たちはこれからも
取り組み続けてまいります。

 

 

おいしい野菜の育ち方

当農園で育てている
農産物の栽培過程では、
「農薬・除草剤・化学肥料」を
使用していません。

使用しないことによって、
虫の発生を極力抑える土づくりや
頻繁に除草作業を行う手間など、
作物を育てるために費やす時間は
慣行(一般)栽培と明らかに違ってきます。

もちろん、
そのおかげで実る野菜の
栄養価や味にも違いがあらわれてきます。

全てのケースに
当てはまるわけでは
ないかもしれませんが、
私たちは下記のイラストで
示すような考え方で
農産物を生産しています。

 

知っていましたか!?
子どもは味に超敏感!!

 

舌の表面の
小さなプチプチの中にある
「味雷(みらい)」という部分が
味をキャッチすると、
それが味覚神経を通って
脳の味覚野に伝わります。

 

そこで
「苦味」
「酸味」
「塩味」
「甘味」
「旨味」

などの「味」を
感じることができます。

 

この「味雷(みらい)」は
生後3ヶ月目からでき始め、
およそ10,000個に成長。

 

そして、
大人になるにつれて
その数は減っていき、
20~30代には約7000個、
60代以上になると3000個
にまで減少するのだそうです。

 

つまり、
子どもは大人よりも味に超敏感!
なのです。

 

だからこそ、
大人には感じない
野菜の苦味にも敏感。

 

子どもがパクパク
食べてしまう野菜が
「本当に美味しい野菜」
と言えるのではないでしょうか。

 

これからも
そんな美味しい野菜作りに
こだわって生産に励んでまいります!

 

 

 

気候変動に負けない農業

どんどん人参の収穫が
続く日々です!!

粘り気のある土の圃場を
長い年月をかけて
土壌改良しながら人参を
栽培しています。

人参を育てながら、
土も育てていくような
イメージです。

地区によって
土質が変わってくるので
全ての圃場が粘土質では
ありませんが、

粘土質の圃場は
スコップで掘り起こして
収穫をしなければならないので
スタッフみんな体力的にも大変ですが、
収穫できる喜びを胸に頑張っています!

さて、今回はそんな人参の
11月の様子をレポートします。

▼11月のにんじん畑の様子


11月は引き続き、

間引き作業を行い、

これから一気に肥大していく
人参の成長を見守る月となりました。


野菜が高騰していて

思うように購入できない
子ども食堂の方からお声がけがあり、
間引き人参で
まだ完熟されていない
人参ですが、使っていただきました!


また、2023年の秋は前代未聞の

ヒョウが我が町美浜町を
直撃しました・・・!


10月の下旬頃、

美浜町でピンポン玉級の
ヒョウが降りました。


美浜町内のブロッコリーや

白菜など葉物の路地野菜始め、
みかんやキウイなどの
果樹も多大な被害を受けました。


収穫目前で苗の植え直しも

間に合わない時期のことだったので、
多くの農家さんは
頭を抱えてしまうような状況でした。


また、

ビニールハウスに穴が空いたり、
破れたりと設備への被害もありました。


幸い、

当農園への作物の被害は
ゼロではないですが、
人参の葉の形状が
ヒョウの衝撃を受け流すような形のため、
他の農家さんに比べたら
被害はだいぶ少なく済みました。


2023年、

農家さんたちは気象に
振り回されてしまった年だと思います。


しかし、これが農業の現実です。


いかに

その異常気象に対して
柔軟に臨機応変に
対応していけるかが、
今後の農業には必要なのでは
ないかと実感しています。


これまでの失敗経験、

成功経験、全て無駄にすることなく
今後の有機農業界の発展に
繋がるよう尽力していきたいと思います!!

可愛い可愛い、土。

気温が下がり、
人参の味もより一層
美味しくなってきた感じがしています。

 

今季は12月から今現在も
掘り立て人参のご注文を
たくさんいただき、
嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

ぜひ旬の美味しいこの時期に
たくさん召し上がってくださいね。

 

本当にありがとうございます。

 

さて、今日は、
お米栽培についてレポートします!

——————————-
「世界に一つだけのお米」
令和6年度産の栽培準備スタート!!
——————————-

 

▼11月の田んぼの様子

当農園では、
秋から次期稲作の
栽培準備を始めます。

 

9月に収穫した際に出た
稲藁が春までにしっかりと
分解するように
とっておきのものを仕込んでいきます。

 

それは、『乳酸菌』です!!

 

乳酸菌と米ヌカを
混ぜ合わせたものと、
有機肥料を田んぼにまいていき
トラクターで耕していきます。

 

美味しいお米を作るために、
この作業は欠かせません。

 

農家さんによっては、
何も施さずにトラクターで
耕すだけの場合も多いですが、
当農園は土の力を
最大限に発揮させるための
ケアを大切にしています。

 

この方法を取り入れて
2年目に収穫した田んぼは
収量が見事に上がりました!

 

これからも研究を続けて
田んぼ毎の収量を
上げていきたいと思います!

ここだけの話ですが・・・
この写真の裏話があります。

私がカメラで撮影していると、
農場長がこう言いました。

 

「僕、トラクターで土を耕しているとき、
「いや〜良い土だな〜♪」

と思ってニヤニヤしちゃうんだよね。」

 

写真を撮影しているときも、
私の方をチラチラとみながら、
「見よ、この可愛い可愛い土壌たちを!」
と言わんばかりに
目で合図を送ってきていました。(笑)

 

農場長にとって、
農業は天職なんだと改めて思いました!

 

農業は楽しくてカッコ良い、
子どもたちが憧れる職業に
なるよう、これからも励んで
まいりたいと思います!

 

青年農業士の認定をいただきました!

新年明けまして
おめでとうございます!

本年も
美味しくて栄養満点な
お野菜とお米を全力で
生産してまいります。

2024年もどうぞ
よろしくお願いいたします。

今日は新年最初の
にんじん畑通信なので、
農園の今年の抱負について
お伝えさせてください♪

昨年末、愛知県より
青年農業士に認定され、
愛知県知事より表彰を受けた
農場長出口崇仁にインタビューしました!

2024年
出口崇仁農園の目指す道
日本の食を担う農家の決意  

 

⚫︎2023年を振り返って⚫︎

(Q.1)

「米・人参の生産量の拡大と
何事にも常にチャレンジ!」
を振り返っていかがですか?

>>
お米の生産に関して、
諦めずにやり遂げたことで
規模を拡大した分も
しっかりと生産することができました。

有機農業における稲作は、
水管理と初期の除草が成功と
失敗の分かれ目なので、
その部分を集中的に取り組んできました。

人参生産に関しては、
高温小雨の天候の中、
発芽不良を起こした場所に
種を蒔き直し、
挽回を図ったところもありました。

何事にもチャレンジして
諦めずに進んできました!

(Q.2)
2024年の抱負をお聞かせください!

>>
「気候変動に対応できる生産能力の向上!」です。

近年の気候変動を受けて、
例年の種まきのタイミングを
見直さなければならない時期に
来ているようです。

その年の気象予報をしっかりと
予測しながら、柔軟に対応できるように
今までの経験を総動員させて判断し、
2024年もしっかりと生産できるように
邁進して参ります!

(Q.3)
青年農業士の認定を受けられた
今のお気持ちをお聞かせください!

>>
農業者の平均年齢が上昇する中、
若手農家としての活躍を
期待されていると思うと、
身の引き締まる想いです。

農業は人の食と健康を支える
魅力あふれる仕事だと思っています。

地球環境に配慮した栽培方法で、
安心安全で栄養価の高い
農産物をこれからも生産し続けます!!

——————-
青年農業士とは
——————-

将来に渡り地域農業の
推進役となることを期待される
若手農業者です。

[認定の要件]
・効率的かつ安定的な
 農業経営を志すこと
 
・科学的な知識、技術と
 経営管理能力を有すること

・地域や組織の推進者となりうる
 能力を有すること

・地域の農業関係者等から
 信望の厚い者であること

などがあります。


身の引き締まる想いで
いっぱいです!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

畑のアスリート

今年も掘り立て人参の
ご注文をたくさんいただきまして
誠にありがとうございます!


今年も美味しく育っていますので、

ぜひ旬の時期にたくさん召し上がってくださいね!

我が家も毎日人参食べています。

 

さて、本日は時は遡ること、
10月のにんじん畑の様子を
お届けします。

 

 

10月になると、
気温が下がりようやく
秋らしくなってきました。

 

人参は盆が明けてから
9月の中旬頃までに
種を蒔くのがセオリーです。

 

実は暑さが苦手な人参。

 

今年は9月の残暑が厳しかったので
発芽不良が起きた圃場もあり、
種をまきなおしてカバーしました。

 

今年は全国的に気温が高く、
干ばつや高温障害がでた地域も
あると聞いています。

 

このような激しい気候変動は
人間にとっては辛いことが
ほとんどですが、
だからこそ、作物が普通に育って、
お腹が満たされるほど
食べられるという日常が
本当にありがたいと実感できます。

 

そんな中、スクスクと育った人参が
間引き段階に入り、
近隣の直売所限定で
葉付きミニ人参を出し始めました♪

 

出品すると
すぐに完売してしまうほど
好評で嬉しい限りです。

 

我が家では食欲が増す秋に、
必ず食べないと気が済まない
「人参の葉のかけ揚げ」
を作りました。

 

小海老とゴボウと人参の葉で
最高に美味しいです!

 

そして、こんなエピソードが・・

 

農場長はアスリート!?

 

近隣の農機具屋さんの担当者さんと
お話しする機会がよくあります。

 

ある日、
人参の種まきをしている時に
たまたま来訪された担当者さんが
農場長を見て、
「まるでアスリート!
これできたらこれから何でもできますね!!」
と興奮気味に叫んでいました。

 

というのも、
広大な土地を手押しの
種まきゴンベエという
器具を使って何往復も
していたからです。

 

 

「昔使っていた機械を貸すから
試しに使ってみるといいよ」

 

というお声もいただけた様で
皆さんの優しさに感動しました。

 

農家さんはそれぞれ知恵を絞って、
時に手作りで作業機械を
作ったりしています。

 

そんな先人たちの努力を
もっともっと知っていき、
作業効率化をこれからも
図っていきたいと思っています!

 

最後までお読みいただきまして
誠にありがとうございます。

 

 

 

稲は一体、何変化!??

今年は、お米栽培の規模を広げて
力一杯注力した年となりました。

一般的なお米栽培では、
農薬や除草剤の使用が
当たり前です。

「農薬と除草剤を使用しないで
お米を育てています」

と言うと、
「ようやるね〜(よくやるね)」

とほぼ100%の方から言われます。


それくらい、

農薬と除草剤を使用せずに
お米を育てることは「とても大変」と
農業関係者なら口を揃えて言うでしょう。

そんなお米は、時代を遡って
考えると、日本人の命を
紡いでくれた尊い存在だと言うことが
わかってきます。

今日は、

「稲」から生み出される豊かな資源

についてお話ししたいと思います。

「お米」は、ご存知の通り
「稲」から収穫されます。

稲はイネ科の栽培一年草で、
その種子が米です。

お米部分だけでなく、
ヌカやもみ殻、
ワラなどは日本の文化に
無くてはならない様々な
資源として活用されています。

——————————
白米になるまでの流れ
——————————

田んぼに植えた苗が
成長・成熟すると、
穂から「もみ」が実る。

  ↓

収穫期に刈り取られると、
もみ」は脱穀(だっこく)される。

  ↓

くきや葉の「わら」の部分が
取り除かれる。

  ↓

もみすり過程で
「玄米」と「もみがら」
に仕分けされ、
この玄米が精米されて
「精米(白米)」と「ぬか」に分かれる。

そして、
精米までの工程で分かれる
「わら」「もみがら」「ぬか」
なども生活に役立つ資源
として活用されています。

 

↓↓↓↓↓

 

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ご飯、赤飯、もち、団子、
煎餅、おこし、酒、甘酒、
醤油、酢、玄米茶、味噌など

 

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ぬか
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飼料、発酵材料、肥料、
石鹸、化粧材、菌床など

 

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もみ殻
=======

農業の肥料として、
もみ殻薫炭、燃料など

 

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わら
=======

飼料、肥料、縄、田原、
畳、壁材、屋根材、草履、紙、燃料など

 

「もったいない精神」が
生み出す素晴らしい文化

今から300年ほど前の江戸の町は、
人口100万人を超える
大都市だったそうです。

 

しかし、利用できる資源は
限られていたため、
人々が当たり前のように
「もったいない精神」を持ち、
ものの形がなくなるまで
有効活用していたといわれます。

 

稲の有効活用はまさにこの
「もったいない精神」が
生み出した文化と言えるのではないでしょうか。

 

現代の私たちも
先人たちの知恵を受け継いで、
また次の世代にもしっかりと
この素晴らしい文化を継承していきたいものです。

 

 

 

 

追い風の有機農業

年末ムードが漂ってきました。

12月の土日はやることが
多くてなぜか気忙しいです(^o^;)

少し休憩できる時にぜひお読みください♪

さて、今日は今話題の
『みどりの食料システム戦略』
について少しだけお話ししたいと思います。

知っていますか?
みどりの食料システム戦略

 

 

日本の年平均気温は100年あたり、
1.28度の割合で上昇しています。

2020年の日本の年平均気温は
統計を開始した1898年以降
最も高い値だったそうです。
(2021年は過去3番目に高い値)


また、農林水産業は

気候変動の影響を受けやすく、
高温による品質低下などが
既に発生している地域もあります。


さらに、

全く雨が降らないと思いきや、
一気に1時間の降水量が
50mmを超えるなど
雨量の大幅な偏りが起きています。


自然災害の影響を

最も受けやすいため、
ますます厳しい農林水産業ですが、
生産者の減少や高齢化も深刻な問題です。


これらの問題に向き合うべく、

令和3年4月に策定された政策、
それが「みどりの食料システム戦略」です。


自然環境が崩壊してしまったら

作物は育てたくても育ちません。


持続不可能になってしまいます。


環境負荷を軽減し、

持続可能な農業になり得る
有機農業を、国をあげて
推進していく時代に突入しています。

————————————-
みどりの食料システム戦略
2050年までに達成したい
農業生産分野の目標
————————————-

(1)
農林水産業のCO2排出
ゼロエミッション化の実現


(2)

化学農薬の使用量を50%低減


(3)

輸入原料や化石燃料を
原料とした化学肥料の
使用量を30%低減


(4)

耕地面積に占める
有機農業の取り組み面積の
割合を25%(100万ha)に拡大


▼詳しく農林水産省のHPをご覧ください。

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/

****

当農園はもともと、
農薬や化学肥料を使用しない
農産物の栽培をしていますので、
それほど大きく変える要素はありませんが、

一般栽培を行なっていて
意識の高い農家さんは
少しずつ環境保全型農業へと
シフトチェンジしていると聞きます。

———————————–
求められる時代だからこそ、
生産力をしっかりとつけていく
———————————–

有機野菜は高価という
イメージが強くあると思いますが、
それにはしっかりとした
理由があります。


農薬や化学肥料を

使用していないため、
一般栽培よりも手間暇がかかり
土づくりにも時間をかけていて
栽培方法が全く違うからです。


有機農業を今後社会的に

広めていくためには、
生産者と消費者・事業者等が
手をとり合って実現していく
流通の仕組みが必要だと感じています。


私たちははとにかく

生産能力向上に努めて、
美味しくて安心安全な
野菜をお届けできるよう
励みたいと思います!

手がかかる子ほど可愛い・・!?

段々と朝晩の冷え込みが
グッと強くなってきましたね。


それでも日中は

陽の当たるところであれば
ポカポカして気持ちが良いです。


とはいえ、

寒暖差が激しいので
ご体調には十分に
お気をつけくださいね!


さて、今日は月末のブログ

なので、にんじん畑成長記を
お届けします。


時は遡ること・・・

9月のにんじん畑の様子

9月も引き続き、
人参の種まきが続きました。

 

今年は本当に『酷残暑』
と表現するのがぴったりなくらい、
9月に入っても日中の気温が高温でした。

 

だんだんと「毎年の気候」の
常識が通用しない気候
となってきているような気がするので、
しっかりとその気候変化にも
対応できるように
対策をとっていくことが
必要だと感じた9月でした。

 

そんな中、人参の芽が無事に
顔を出してくれると
本当にホッとして思わず
ヨシヨシと撫でてあげていました。


【重要な草取り作業】

当農園の栽培方法は、
農薬や除草剤を一切使用しないため、
除草作業は欠かせません。

7月から8月にかけて行ってきた
「太陽熱養生処理」を行ったとしても、
どうしても退治できない種類の
草があるのです。

 

9月はまだまだ暑い日が続くため、
草の勢いが強いので
急いで除草を行っていきます。

ここでちょっとだけ
ミニ講座です♪


題して、

教えて!農家さん!
なぜ草取りが必要なの?


人参は草とともに育ちます。

そして、
通常の一般栽培では
除草剤を使用しますから、
草取りの手間はありません。


しかし、当農園では使用しないため、

「太陽熱養生処理」を行った上で、
それでも生えてくる雑草を
抜いていく必要があります。


なぜ除草が必要か?というと、

草に覆われたままだと、
人参の芽に日光が当たらなくなり、
徒長(とちょう)してしまい
その後の生育に悪影響だからです。


また、草に害虫がよってきたり、

風通しの悪さを引き起こす
原因となるのです。


人参の初期生育には

適度な日光と程よい水分が
必要なので草の管理はとても重要です。

 


農薬や除草剤・化学肥料を
使用しない有機農業は
手間がかかりますし
土づくりにも時間がかかります。

 

しかし、その分安心できて
味にもご満足いただける農産物が
生産できると実感しています。

 

これからも、生産者としての
歩みを皆さんにご報告していきますので、

一緒に農産物を育てているような
お気持ちを楽しんでいただけたらと思います。

 

【写真に驚愕】美味しいお米のために、草を担ぎ出す

日が暮れるのが早くなり、
農作業は17時くらいまでが
限界になってきました。


これからの季節、

気温がグッと下がり
師走に向かって殆どの方が
忙しくなるので車の移動や
徒歩での移動でも事故などには
十分にお気をつけくださいね!

さて、今日は時は遡り、
9月の田んぼの様子をレポートします!

9月の田んぼの様子

⚫︎稲刈り直前の除草作業⚫︎

今年は9月に入っても
真夏のように暑い日が続きました。

お米が輝く黄金色になった
タイミングで収穫です。


その収穫の前に

最後にもう一度
全ての田んぼを周り、
大きくなりすぎた草や
細かい草も手で刈り取り、
田んぼの外へ出す・・
という作業を行いました。


写真をご覧いただく通り、

草がまるで稲のように
長く育っているため、
肩に担いで田んぼの外に出しています。


農薬や除草剤を使用しない時代は

皆こうして草の管理をして、
なんとかお米の生育を守り、
たくさん収穫できるように
努力されてきたんだなぁと
身をもって実感しています。


諸々の作業の大変さを考えると、

農薬や除草剤に頼ってしまいたくなる
気持ちもわかる気がします。


しかし、その一線を越えないのだ!

という決意のもと、

収穫まで辿り着きました。


⚫︎収 穫⚫︎



黄金色になってきた
タイミングで記念撮影♪


収穫機でお米を収穫していきます。

稲を刈り取りながら
ワラの部分を粉砕して
田んぼに拡げていきます。

このワラをしっかりと
来春までに土壌へ分解できるように
10月に入ったら乳酸菌を撒いていきます。


お米は春から栽培が始まると

捉えがちですが、
有機農業の場合、
年間通して田んぼの状態を
しっかりと見守り、
適切なタイミングで
ケアをしていくことが
来年の収穫に大きく影響してきます。


人間が働いていなくとも、

常に土の中の微生物たちは
24時間働いてくれています。


農業をやっていると、

そんな自然界の働きがあるおかげで
私たちは生かされているのだと実感します。