投稿者「chz2004tjk」のアーカイブ

農家によって野菜の味が異なるワケ。

先日、サーカスを見に行ってきました。(^o^)/

同じ人間とは思えないような素晴らしいパフォーマンスを
目の前で見ることができてとっても刺激的でした。

と、同時に、

自分や他者が持っている能力の可能性に対して
無意識に上限をつけてしまっていないか?

と考える良いきっかけにもなりました。

子どもだから・・

専門知識がないから・・

苦手だから・・

などと、自動的に制限するように生きてしまいがちだなぁと
反省するとともに、

「何でもやってみよう!!」

と前向きに考えられるようになった気がします。

2021年度の人参栽培には多くの反省点がありました。

排水性の問題、保水性の問題、作業効率の改善や生産の安定性の向上など
毎年課題は必ず出てきます。

2022年度の人参栽培に向けて着々と準備が進められて
いるのですが、仲間たちのおかげで順調に進んでいます。

何事も前向きに努力をコツコツ積み重ねたら
きっと結果は実ると信じています。

今回はにんじん成長記2022として
3月のにんじん畑の様子をご紹介いたします!

2022年3月・・

人参の収穫が終わり、畑では次の人参栽培の準備が始まりました。

家畜ふん尿の堆肥に見えますが、100%草の草堆肥(植物性)です。

畑の栄養は人参に行き渡ったのでそれを補うように
堆肥を撒いていきます。

地味な作業ですが、とっても大切な作業です。

この後、トラクターで耕して整えていきます。

今年も美味しい人参がたくさん育つように
引き続き土づくりを進めていきます!!

そして、今回はもう一つ、野菜嫌いの原因について
農家からお伝えしたいことがあります。

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野菜嫌いは農家の責任!!?

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皆さんの周りには野菜嫌いの方はいらっしゃいますか?

そのかたにぜひお伝えいただきたいことがあります。

野菜は生産者の栽培技術によって大きく味が異なります。

本当においしい野菜は一口食べたら止められないくらい、
旨味と甘みがいっぱいで次から次へと食べたくなります。

一方で残念ながらカラダが拒否してしまうほどの苦味やエグ味を感じて、

「もう食べたくない」

と思ってしまう野菜もあります。

小さな子どもは特に舌が敏感なので後者の野菜を食べていると
野菜嫌いになることもあります。

では、その苦味(エグ味)の正体は

一体なんなのか?

それは【硝酸態窒素(硝酸イオン)】という物質です。

この物質は殆どの野菜に含まれるのですが、量が多いと

『苦味やエグ味』

を感じる野菜になってしまいます。

未完熟の動物性肥料を大量に土壌に投入したり、
化学肥料によって過剰な栄養が土壌にあると硝酸態窒素を多く含む野菜ができます。

そして、そういった野菜は病害虫の被害も受けやすくなります。

つまり、野菜の美味しさはどのような土づくりをしているかによる、という訳です。

この硝酸態窒素を抑えるような土づくりを行うと、ビタミンや糖度、抗酸化力も向上し
栄養満点な野菜が出来るんです♪

なので、野菜嫌いは野菜を作る農家の責任です!

世のお母さんたち!

どうかご自分や子どもさんを責めないでください・・(*^_^*)

私たち農家も皆さんに喜んでもらえる野菜づくりを精一杯頑張ります!!

 

 

 

ようやく時代が追いついてきました

自然が放つ、色彩の数々は、私たちの眼と心に
癒しと安らぎを与えてくれていると思いませんか?

(スナップエンドウのお花です。)

暖かくなったので草たちの勢いが増して刈っても刈っても
力強く生えてきます。

私たちの行っている有機栽培では除草剤を一切使用しません。

薬の力で草を殺すことはしないのです。

野菜の生育に悪影響が出たり、通行の妨げになっている場合には
草を刈って、土の上に還していきます。

草たちが土の栄養となりそしてその土壌で美味しいお野菜が育ちます。
素晴らしい循環ですよね。

薬を撒けば、草が生えなくなり手間も省けるかもしれませんが、
その反面、草が土に還ることによって生み出される土のパワーは失ってしまいます。

どちらを選択するかは農家の価値観や考え方が
大きく影響していくるかと思います。

実は今、時代の進む方向はすでに有機農業へと
切り替わりつつあるというのはご存知でしょうか?

日本の食料・農林水産業は、温暖化や自然災害の増加、生産者の減少などにより
生産基盤の脆弱化が進み大きな課題に直面しています。

昨春、それらの問題に向き合うべく政策が策定されました。

それが「みどりの食料システム戦略」です。

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「みどりの食料システム戦略」とは

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農林水産省において、令和3年5月12日に、
食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーション(新しい視点)で
実現する新たな政策方針です。

そこには2050年までに以下の目標が掲げられています。

(1)
農林水産業のCO2排出ゼロエミッション
(限りなくゼロに近づける)化の実現

 

(2)
化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減

 

(3)
輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減

 

(4)
耕地面積に占める有機農業の取り組み面積の
割合を25%(100万ha)に拡大

・・・と、

この4つを見ても有機栽培の推進を国をあげて取り組んでいく!!
ということが伝わってきます。

そう、まさに今、本気で日本の農業に改革を起こす時期に来ているのです。

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有機農業の面積を拡げるという大きな課題

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私たち有機農家は化学肥料や農薬を使用しない為、(2)(3)については
意識せずとも網羅できていることになります。

また、(1)のCO2排出削減についても課題はあるものの、
自然資本を土壌に循環させている為、限りなく低い排出で留めることが可能です。

そして、何より、(4)の面積を拡げていくという目標においては
益々尽力していかなければと感じています。

現在の有機農業は面積2万3700ha(2018年時点)と言われており、
これは農業全体のわずか0.5%(200分の1)です。

これを2050年までに25%に拡大するということは生半可なことではありません。

しかし、一人ひとりの農家が本気で取り組めば
きっと実現できると思っています。

安心安全で健康な野菜が世の中にどんどん広まり、
健康な人が増えて、地球環境も守れる幸せな循環が日本中に拡がる
と思うとワクワクしてきます!

未来を担う子どもたちにより良い状態で地球を
引き継いでいくためにも、より一層有機農業に精進して参ります!!

こんなに綺麗な人参のお花がこの先の未来にもずっとずっと咲き続けられますように。

みんなで地球を守っていきましょう!

野菜の健康診断を受けました

先月4月で愛知県美浜町にて農業を始めて丸10年が経ちました。

結婚前、栄養士だった主人(農場長)は、突然会社を辞めて、
「農家になりたい!」と言い始めました。

そのキラキラした目と自信たっぷりな考えにまんまと騙されて(笑)

私も夢を応援したい!!

と思うように。

それから結婚し、いろんなことがありましたが、彼は今も変わらず
畑 L O V Eで毎日一生懸命農業に向き合っています。

この美浜町に移住する少し前に農場長が何か本を読みながら、

「すごい!!これからは野菜の形ではなくて、
高栄養価の野菜が求められる時代になるんだ!!!」

と、鼻息を荒くして語っている姿を思い出します。

その時は、

『へぇ~~すごいね!』

と思っていただけなのですが、数年後まさか、彼が育てた野菜の栄養価が
一般的な野菜に比べて高栄養価だと評価されるようになるとは思いもしませんでした。

今年も野菜の栄養価を調べるために
専門機関に依頼をして野菜の健康診断を受けました。

その結果について今日はお話ししたいと思います!

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有機農業で安心安全は当たり前
これからは栄養価が高い農産物づくりを
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人も健康診断を受けて、健康状態を確認しますよね。

野菜も同様に栄養分析をする(=健康診断を受ける)ことによって、
野菜の健康状態がわかります。

オーガニック・エコフェスタ栄養価コンテスト2016に出品して以来、
毎年人参の栄養分析を続けています。

当初、受賞する目的で出品した訳ではありませんでした。

あくまでも、自分たちが育てた人参がどれほどの栄養価なのか?
を純粋に知りたいだけでした。

結果、当農園の人参の栄養価を客観視できたと共に、
『最優秀賞』を受賞することができました。

その後も毎年出品し、人参の健康状態を確認してきました。

そして、2021年の同コンテストで二度目の人参部門最優秀賞受賞。

今年行われたコンテストでは最終選考ノミネートまで選ばれました。

無事、健康な人参に育っていることが確認できました♪

次の写真をご覧ください(^o^)

今季はこのような結果でした!

◎食味評価は最高評価の5!!◎

食味については、水分はやや少な目のカリカリとした歯応えのある食感で、
濃厚な甘みと旨味を感じ、ほんのりと口に広がる人参独特の青味との
バランスも良くて、非常に美味しい。

という評価でした!

この結果を受けての、農場長からのメッセージも今回はお届けします!

安心・安全・美味しいに加えて、野菜の中身(栄養価)が
求められる時代になってきました。

(*同じ野菜でも、生産者の栽培技術によって栄養価が大きく異なる。)

「健康なくして幸せな人生はない。人の真の健康の役に立ちたい」

と思い、栄養士から有機農業の世界に飛び込みました。

お金も畑も仲間も販路も全く何もないゼロからのスタート。

有機農業で新規就農というのは想像以上に過酷な世界でしたが、
今こうして栄養満点の野菜を世の中に届けられるようになった事に、
誇りと大きな喜びを感じます。

これからも安心安全で美味しく栄養価の高い野菜を育てて

「人と地球を健康に!」

できるよう、有機農業に人生を賭けて臨んで参ります。

出口崇仁

これからも益々農業が楽しくなっていきそうです!

野菜づくりは地球を救う

愛知県は4月は雨の日が多かったです!

皆さんの地域はいかがでしたか?

まだ晴れ間が続く頃に近所の公園で毎年恒例の
鯉のぼりが上がっていたので行ってきました。

気持ちよさそうに鯉たちが空を泳いでいました。

季節を感じられる行事を大切にしていくって
とても素敵なことですよね。

それから、ソメイヨシノの開花よりも少し遅れて咲き始める八重桜も
一緒に眺められて最高でした!

この時期は、畑もそうですが、道端の草もグングン生えてきて

「元気に生きてるな~~!!」

と、その勢いにパワーをもらいます!(草刈りは大変ですが  ^o^;)

まだまだ暑さはこれからが本番ですが、草たちのように
元気に伸び伸びと過ごしたいものです(^o^)/

さて、今日は月末のブログなので、にんじん成長記をお届けします!

時は遡り、2月のにんじん畑の様子は・・・

人参の収穫や出荷も終盤に差し掛かる2月。

厳しい暑さの中で始まる種蒔きから、収穫に至るまで様々な学びがありました。

予想外のことも起きて悔しい思いもしましたが、
なんとかみんなで乗り越え、収穫まで漕ぎ着けることができました。

その人参が今度は【奇跡の人参ジュース】となり、
多くの方の健康の支えになっていくと思うと、なんだか感激します。

いつもありがとうございます!

そして、今日はもう一つ、当農園が美味しい野菜づくりに
活用している自然資源についてご紹介したいと思います。

題して!!

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自然資源の循環で
地球を救う野菜づくり

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当農園では自然資源の一つである『竹』も堆肥として土壌に循環させて、
美味しい野菜づくりを行っています。

今回は地域の繋がりで大量の「竹炭」が手に入りました。

炭を畑に施すと炭の微細な孔が多様な微生物(有用菌)の棲家となり、
土壌の生物相が豊かになります。

これらの微生物が生育を手助けしてくれることや、
炭に含まれるミネラル供給や保水効果、肥料成分を吸着する力により作物が健全に育ち
品質の向上に繋がると言われています。

また、竹や木を炭にすることで二酸化炭素の放出を減らすことができます。

炭1立方メートルで約1トンの二酸化炭素を固定できると言われています。
炭は腐りませんので、ずっと二酸化炭素を固定しておくことができます。

つまり、CO2を削減し地球温暖化防止に繋がるというわけです!!

素晴らしい循環ですよね(^○^)

これからも地域資源をフル活用しながら「人と地球を健康に!」する農業に邁進してまいります!

2022年の人参栽培も徐々に準備を進めています。

来月末のブログではその様子もお届けしますね!!

 

 

 

人参が愛情たっぷり弁当に変身!

先日、タラの芽をいただいたので、大好きな天ぷらにしました。

この時期にしか食べられないかなり貴重なもの。

これまた、美味しいんです!!

お恥ずかしい話、昨年まで人生で一度も私はタラの芽を食べたことがなかったのですが、
昨年その美味しさに虜になりました。

春の山菜はちょっとほろ苦くて特徴的な味のものが多い印象です。

そのほろ苦さによって、ビール飲みた~い!!

という気持ちになり、プシュッとあけました(^○^)

月に1度飲むか飲まないかというほど、お酒に無縁な我が家では珍しい光景です。

こういったなんでもないひとときが一番幸せだったりしますね。

皆さんも春の山菜にもし出会えたら思う存分楽しんでくださいね(^○^)

さて、今日は、

SDGsの目標の中の一つ、

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12.「つくる責任つかう責任」への取り組み

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についてご紹介いたします。

人参ジュースの加工には少し小さかったり、形が特徴的だったりする人参の
廃棄をなるべく無くしていきたいと常々考えていました。

できることなら社会福祉に役立つ形で提供を…

と思っていた時に出会ったのが

『あったかネットワーク』さん主催の子ども食堂でした。

 

2016 年10月1日に設立された『あったかネットワーク』は、
愛知県の美浜町河和地区にあります。
地域の子どもを地域で見守り地域で育てるために、居場所を創出し、
孤立しがちな家庭とコミュニティのネットワークを構築し、
子どもの未来に広く寄与することを目的に活動なさっています。

 

●地域一体になって子育てができる●

今回、こちらの「子ども食堂」に当農園の人参を寄贈させていただきました!

コロナ禍以前は子どもやご年配の方も食堂に集い、一緒に食事をしたり、
遊んだり、学習を深めたりと世代を越えて素敵な時間が過ごせる、
あったかくて賑やかな時間でした。

まさに、SDGsの目標1~4に当てはまる活動です。

1.貧困を無くそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

子育てを家庭の中だけに留めず、地域みんなで子どもを育んでいこうとなさる姿勢に
感動しました。

●愛情たっぷり人参で愛情たっぷり弁当●

通常月二回開催していますが、まん延防止措置等重点措置が出ていたこの冬は、
お弁当での提供に切り替えながら可能な範囲で活動なさっています。

そんな素敵な皆さんや子どもたちに、愛情たっぷりに育った美味しい人参をお届けできて、
とても嬉しく光栄に思います。

人参が収穫できる僅かな期間ですが、今後も毎年『あったかネットワーク』さんに
贈らせてもらえたらと思っています!

写真はおいしいお料理を作ってくださる皆様♡

 

 

食べるなら今!!の旬野菜のパワー

今週は桜が満開でしたね!!

畑の近くのお寺さんにと~っても綺麗な桜が毎年咲きます。

今年も咲いていました♡

一瞬で咲き終わる桜だからこそ、無事に今年も眺められて
とっても嬉しい気持ちになりました♪

さぁ、本格的にグングンと気温が上がり、暖かくなりますね!

エネルギーがみなぎる春にぜひ食べていただきたいお野菜の

豆知識をご紹介します!

それは、

【タマネギ】です♡

新玉の美味しい季節。

みずみずしくてシャキシャキしている新玉ねぎ。

この季節になると食べずにはいられません♪

まさに、『今』食べて欲しい野菜ナンバーワンです!!

◎タマネギは美容やダイエットに最適♪◎

タマネギには腸内細菌のエサになり善玉菌を増やすオリゴ糖や、食物繊維も豊富!

これらが相乗して便秘を解消に導きます。

腸内フローラが整えば代謝アップでダイエットにも最適です。


◎最大の免疫器官=腸!!◎

腸内環境を整えることで健康維持増進を図ることを『腸活』と呼んでいます。

美容や健康に関心の高い方なら既にご存知ですよね。

まさに今『腸』は『人体で最大の免疫器官』と言われています。

腸内環境の改善は、免疫力アップやガン予防にも繋がります。

◎STOP!! 栄養ロス

こんなに素晴らしいお野菜だからこそ、栄養ロスなく調理して欲しい!!

▼タマネギの栄養ロスを防ぐ3つのポイント

1)ダントツみじん切り!

細かく切れば切るほど血液サラサラ成分のアリシンが増えます。

2)切った後は空気にさらす!

切った後は20~30分「空気」にさらしましょう。
酵素反応が進むことをじっくり待って♪

注意:

間違っても水にはさらさないように…!

水溶性の栄養成分が水に溶け出してしまいます。

3)成長点は捨てないで!

芯や成長点と呼ばれる部分にこそ栄養がたくさん詰まっています。

みじん切りにしてスープに入れると使いやすいです。

いかがでしたか?

タマネギは常備野菜の定番ですよね。

収穫したての新タマネギならではの旨みがあるので
この時期に新玉ねぎを見かけたら積極的に食べましょう♪

町中を人参色に染めたい

今季お送りした当農園の掘り立て人参のご感想を
先日、Farm&Storyさんに見せていただきました。

目の前が涙で滲んでなかなか先に読み進められないほど
とても嬉しかったです。

私たちはこの人参の味に慣れているので、ある意味普通の味です。

だから、当農園の掘り立て人参を初めて食べる方にとっては
どのような印象なのだろう?

と、常に気になっていました。

今回、たくさんの方の嬉しいお声を読ませていただき、
暑い日も寒い日も前を向き歩み続けて進んできた
甲斐があったなぁとじんわりと胸の辺りが温かくなりました。

この場をお借りして心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

さて、今日は月末のメールなので、
にんじん成長記2021をお届けします。

すっかり気分は春なのでもう既に遠い記憶になっていますが・・(^o^;)

人参の成長記を一緒に振り返ってください♪

●1月のにんじん畑の様子●

1月も収穫三昧です!!

土壌改良中の畑もあるので、畑ごとに人参の出来具合(形や大きさなど)は異なりますが、
どの畑の人参を食べても味は美味しく育っています♪

今季は雪の降る頻度が多くて驚きの年です。

寒くなればなるほど甘みが増す人参なので嬉しいです♪

が、寒くて手が凍る~~~!

という日もしばしば。

そんな中、愛知県美浜町役場の新人職員さんたちが農業研修に来てくださいました!

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『美浜町新人職員様 農業研修』

を当農園で行いました!!

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予定では、掘りたて人参でお昼ご飯に豚汁やおにぎりなどを作って、
皆さんでいただく予定だったのですが、コロナの感染拡大を危惧して今回は断念しました。

しかし、日頃何気なく食べている野菜の生産現場を体験することで、
様々な学びが得られる有意義な時間となった事と思います。

慣れない作業を一生懸命に取り組んでくださりありがとうございました!

引き続き微力ながら、有機農業を通じて美浜町の発展に貢献していきたいと思います。

美浜町を人参色に輝かせたいです♪

土壌を元気にするヒミツ

早い時期に咲く桜、寒桜を見つけると嬉しくてついつい写真を撮っちゃいます。

美しいですよね♡

お弁当を持ってお花見しながら食べてボーっと春を感じたいです♫

夏までのほんの僅かな期間ですが、
この穏やかな春を目一杯楽しみたいです!

さて、季節にも巡りがあるように、『巡り』というのは
自然の基本のように思います。

私たちが実践している循環型農業は、
まさにその『巡り』を生かして成り立つ農業です。

竹や雑草、もみ殻等の天然資源をゴミとして扱うのか、
それとも宝として扱うのか・・。

私たちはもちろん後者の捉え方で自然に対して向き合っています。

自然の基本に立ち返って考えた時、巡らせる(循環させる)ことが
それこそ自然な形なのではないかと考えるからです。

今日は、ちょっと変わった巡らせ方をご紹介したいと思います。

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循環型農業のヒミツ
人参の葉で天恵緑汁
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【天恵緑汁とは】

天恵緑汁とは、植物の新芽に黒砂糖を加えて発酵させたものです。

原料として、一般的にはヨモギの新芽と黒砂糖が使われます。

ヨモギの葉にいる酵母や乳酸菌が黒砂糖を養分に発酵が始まります。

ヨモギが定番ではあるものの、同じ原理で人参の葉でも可能なので
当農園でも手作りしたものを一部畑に使用しています。

(↓人参の葉を黒砂糖で漬け込んでいる様子)

【どんな効果があるのか?】

使用する目的としては、土壌微生物の活性化を期待しています。

いわゆる天然の植物活性剤です。

(↓発酵汁を絞ったもの)

人間でも腸内環境を良好に保つため、納豆や味噌、ヨーグルトなど発酵食品から
菌を体内に取り込んでいますよね。

それと同様に、土壌微生物により一層元気になってもらうために、
人参の間引き菜で天恵緑汁を作って適度に薄めて葉面散布をしています。

間引き菜は販売して食べて頂いたり、
そのまま土に還して微生物のエサになってもらったりしていますが、

この天恵緑汁では人参の葉に住む菌を増やして散布して循環させていることになります。

いろんな形で命を巡らせて、美味しい人参が育つと思うと
あらゆる存在に感謝が湧いてきます。

これからも天然資源を活かした循環型農業で美味しい野菜づくりに励みます!!

 

 

食べても美味しい美しい花

日中は一気に暖かくなってきました♪

暖かいというだけでなんだか気が緩みますね♡

今季の人参の収穫が終わり、畑の後片付けや、次の栽培のための
堆肥を運んだり、撒いたりしながら着々と準備を進めています。

季節の移り変わりの時期で天候も不安定な上、
社会情勢も穏やかではないので、なんとか気持ちだけは明るく健やかに過ごせるよう
ケアしていきたいものですね。

このブログを読んでくださっているみなさんの心の潤いになれば嬉しいなぁ
と思っています。

 

さて、今回は3月のオススメ野菜をご紹介します♪

春になると、畑の脇や、取り残した野菜から綺麗な黄色い花が…
菜花です♡

花が咲く前の蕾の時に収穫して、お料理していただくと
独特のほろ苦さで春を実感させてくれます。

しかも菜花はとっても栄養豊富な野菜なんです!

この時期、見かけたらぜひ購入して沢山食べましょう♪

●見てココロに、食べてカラダに栄養届く!●

一般的には観賞用の菜の花と食用の菜花は品種が異なります。

販売されている菜花の中でも、もともと食用菜花として
育てられた菜花もあれば、アブラナ科の野菜の収穫時期が終わり、
最後に花を咲かせるために伸びてきた菜花もあります。

(キャベツ、コマツナ、ミズナ、カブ、ダイコン、ハクサイ等)
野菜によって菜花の味も少しずつ違うんですよ♪

食べ頃としては蕾の状態がベストです。

●菜花の栄養●

ビタミン、ミネラルを多く含む緑黄色野菜の仲間。
特にビタミンCを多く含まれます。

当農園の主要生産野菜の人参と同様にβ~カロテンも豊富で、
活性酸素の働きを抑え、細胞の老化やがんを予防する効果も期待できると言われています。

他に葉酸や鉄分も豊富なので妊娠中の方にもオススメです。

●調理のポイント●

ビタミンCは水溶性なので、茹で過ぎずサッと茹でましょう。
油と一緒に摂るとカロテンの吸収率もアップしますので炒め物も良いです。

▼アサリと菜花の酒蒸し

●健康な人生に旬野菜がいつも側に●

菜花に含まれるビタミンBやビタミンCが、
花粉症のアレルギー症状を軽減する効果を持つと言われています!

なので、我が家ではこの時期は意識的に菜花を食べています♪

やはり旬のお野菜を食べるって、大事ですね♡

みなさんもぜひこの時期に菜花を食べて元気に過ごしてくださいね(^o^)/

 

 

有機栽培で育てにくい野菜ナンバーワン

今日で2月も終わりですね1

今月はとにかく日数が少なかったですし、祝日も二日あったので
なんだかあっという間に終わりました。

時間が足りない!!

と思いながら走り続けたような感じです。

毎日バタバタしているものの
この冬、幸いにも我が家は全く風邪をひきませんでした!

みんさんはいかがでしたか?

次の写真は食卓に定期的に出している、特製人参スープ。

人参と玉ねぎとサツマイモ、それからローリエを一緒に
煮込み、ミキサーにかけるだけ♪

これが意外に効いているのかもしれません。

さて、今回はにんじん成長記2021 12月の畑の様子をお届けします。

先月末のブログでは11月に起きたいくつかのハプニングをご紹介しました!

12月以降は人参の収穫三昧なので、ほぼ毎日収穫し出荷作業が続きます。

振り返れば、8月の種蒔きからあっという間の日々でした。

【人参ができるまで】

・8月  種蒔き

・9月  芽が出てスクスク背を伸ばす

・10月  間引きで株間の間隔を空けつつ草取り三昧の毎日♡

・11月 引き続き間引きと草取りで赤ちゃん人参(間引き人参)に癒される♪

・12月 ついに人参の収穫へ!!

実は人参は有機栽培では一番作りづらい農作物と言われてきました。

なぜなら、草なのか、人参の芽なのか、分かりづらいからです。

▼こんなに小さな芽です。

でも、雑草を取らなければ人参の小さな芽が埋もれてしまい
その後の生育に大きく影響が出てしまいます。

有機栽培では除草剤や農薬を使わないため、必ずついてくるのがこの草取りです。

ただ、今はその作業(草取り)を少なくするための有機栽培技術が
発展してきているので、以前よりは収穫量を増やせたり、
栄養価が高い人参が収穫できるようになってきました。

当農園では、それらの技術を日々学びながら実践を続けています。

まだまだ学ぶべきことやチャレンジしてみたいことなど盛り沢山ありますが、
毎年、毎年栄養価も味も、更新していきたいです!