月別アーカイブ: 2024年1月

気候変動に負けない農業

どんどん人参の収穫が
続く日々です!!

粘り気のある土の圃場を
長い年月をかけて
土壌改良しながら人参を
栽培しています。

人参を育てながら、
土も育てていくような
イメージです。

地区によって
土質が変わってくるので
全ての圃場が粘土質では
ありませんが、

粘土質の圃場は
スコップで掘り起こして
収穫をしなければならないので
スタッフみんな体力的にも大変ですが、
収穫できる喜びを胸に頑張っています!

さて、今回はそんな人参の
11月の様子をレポートします。

▼11月のにんじん畑の様子


11月は引き続き、

間引き作業を行い、

これから一気に肥大していく
人参の成長を見守る月となりました。


野菜が高騰していて

思うように購入できない
子ども食堂の方からお声がけがあり、
間引き人参で
まだ完熟されていない
人参ですが、使っていただきました!


また、2023年の秋は前代未聞の

ヒョウが我が町美浜町を
直撃しました・・・!


10月の下旬頃、

美浜町でピンポン玉級の
ヒョウが降りました。


美浜町内のブロッコリーや

白菜など葉物の路地野菜始め、
みかんやキウイなどの
果樹も多大な被害を受けました。


収穫目前で苗の植え直しも

間に合わない時期のことだったので、
多くの農家さんは
頭を抱えてしまうような状況でした。


また、

ビニールハウスに穴が空いたり、
破れたりと設備への被害もありました。


幸い、

当農園への作物の被害は
ゼロではないですが、
人参の葉の形状が
ヒョウの衝撃を受け流すような形のため、
他の農家さんに比べたら
被害はだいぶ少なく済みました。


2023年、

農家さんたちは気象に
振り回されてしまった年だと思います。


しかし、これが農業の現実です。


いかに

その異常気象に対して
柔軟に臨機応変に
対応していけるかが、
今後の農業には必要なのでは
ないかと実感しています。


これまでの失敗経験、

成功経験、全て無駄にすることなく
今後の有機農業界の発展に
繋がるよう尽力していきたいと思います!!

可愛い可愛い、土。

気温が下がり、
人参の味もより一層
美味しくなってきた感じがしています。

 

今季は12月から今現在も
掘り立て人参のご注文を
たくさんいただき、
嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

ぜひ旬の美味しいこの時期に
たくさん召し上がってくださいね。

 

本当にありがとうございます。

 

さて、今日は、
お米栽培についてレポートします!

——————————-
「世界に一つだけのお米」
令和6年度産の栽培準備スタート!!
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▼11月の田んぼの様子

当農園では、
秋から次期稲作の
栽培準備を始めます。

 

9月に収穫した際に出た
稲藁が春までにしっかりと
分解するように
とっておきのものを仕込んでいきます。

 

それは、『乳酸菌』です!!

 

乳酸菌と米ヌカを
混ぜ合わせたものと、
有機肥料を田んぼにまいていき
トラクターで耕していきます。

 

美味しいお米を作るために、
この作業は欠かせません。

 

農家さんによっては、
何も施さずにトラクターで
耕すだけの場合も多いですが、
当農園は土の力を
最大限に発揮させるための
ケアを大切にしています。

 

この方法を取り入れて
2年目に収穫した田んぼは
収量が見事に上がりました!

 

これからも研究を続けて
田んぼ毎の収量を
上げていきたいと思います!

ここだけの話ですが・・・
この写真の裏話があります。

私がカメラで撮影していると、
農場長がこう言いました。

 

「僕、トラクターで土を耕しているとき、
「いや〜良い土だな〜♪」

と思ってニヤニヤしちゃうんだよね。」

 

写真を撮影しているときも、
私の方をチラチラとみながら、
「見よ、この可愛い可愛い土壌たちを!」
と言わんばかりに
目で合図を送ってきていました。(笑)

 

農場長にとって、
農業は天職なんだと改めて思いました!

 

農業は楽しくてカッコ良い、
子どもたちが憧れる職業に
なるよう、これからも励んで
まいりたいと思います!

 

青年農業士の認定をいただきました!

新年明けまして
おめでとうございます!

本年も
美味しくて栄養満点な
お野菜とお米を全力で
生産してまいります。

2024年もどうぞ
よろしくお願いいたします。

今日は新年最初の
にんじん畑通信なので、
農園の今年の抱負について
お伝えさせてください♪

昨年末、愛知県より
青年農業士に認定され、
愛知県知事より表彰を受けた
農場長出口崇仁にインタビューしました!

2024年
出口崇仁農園の目指す道
日本の食を担う農家の決意  

 

⚫︎2023年を振り返って⚫︎

(Q.1)

「米・人参の生産量の拡大と
何事にも常にチャレンジ!」
を振り返っていかがですか?

>>
お米の生産に関して、
諦めずにやり遂げたことで
規模を拡大した分も
しっかりと生産することができました。

有機農業における稲作は、
水管理と初期の除草が成功と
失敗の分かれ目なので、
その部分を集中的に取り組んできました。

人参生産に関しては、
高温小雨の天候の中、
発芽不良を起こした場所に
種を蒔き直し、
挽回を図ったところもありました。

何事にもチャレンジして
諦めずに進んできました!

(Q.2)
2024年の抱負をお聞かせください!

>>
「気候変動に対応できる生産能力の向上!」です。

近年の気候変動を受けて、
例年の種まきのタイミングを
見直さなければならない時期に
来ているようです。

その年の気象予報をしっかりと
予測しながら、柔軟に対応できるように
今までの経験を総動員させて判断し、
2024年もしっかりと生産できるように
邁進して参ります!

(Q.3)
青年農業士の認定を受けられた
今のお気持ちをお聞かせください!

>>
農業者の平均年齢が上昇する中、
若手農家としての活躍を
期待されていると思うと、
身の引き締まる想いです。

農業は人の食と健康を支える
魅力あふれる仕事だと思っています。

地球環境に配慮した栽培方法で、
安心安全で栄養価の高い
農産物をこれからも生産し続けます!!

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青年農業士とは
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将来に渡り地域農業の
推進役となることを期待される
若手農業者です。

[認定の要件]
・効率的かつ安定的な
 農業経営を志すこと
 
・科学的な知識、技術と
 経営管理能力を有すること

・地域や組織の推進者となりうる
 能力を有すること

・地域の農業関係者等から
 信望の厚い者であること

などがあります。


身の引き締まる想いで
いっぱいです!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。