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玉ねぎは水にさらしてはダメ!?

気がつけば、前回のブログ更新から10日も経っています。
あっという間に1日が過ぎ去っていくので、まだ2~3日しか経っていないような感じです。

みなさんはいかがですか。

自粛生活の中でもリフレッシュはされていますか?

人混みは避けて少しだけ散歩して、空を見上げるとか、
春風を感じながら道端に咲いているお花を観察してみるなど・・・。

 

不安や心配が渦巻く状況ではありますが、
こういう時こそ、少しでも心が落ち着くリフレッシュが効果的だそうです。

ぜひ工夫してみてくださいね。

 

さて、旬のお野菜、楽しんでいますか?

今の時期、新玉ねぎ、なばな、たけのこ、もう少ししたら
スナップエンドウなど春しか味わえない旬のお野菜がたくさんありますね。

我が家では毎日といっていい程新玉ねぎを食べています。

今年もありがたいことにご注文をたくさんいただき、発送作業に大忙しでした。

そんな中、兄が隣町の南知多町まで釣りをしにきました。
たまたまその日は鰯(イワシ)が大量に釣れたので家に寄って届けてくれました。

もちろん自分で捌いたのですが、お魚を捌くと毎回命の重みを感じます。
少しグロテスクなお話しですが、捌きながら生魚から出る血や内臓をみると、

「鰯さんの命をいただきます。(合掌)」

と思わずにはいられません。

これをもう少し子どもが大きくなったらちゃんと見せて、話して、
食育につなげられたらと思っています。

野菜がどのように育つのか?を知ることと同じように、生き物の命をいただくとは
どういうことなのかを知ることも大切にしたいと思います。

 

今回は、その鰯を使ったオカズを紹介したいと思います。

旬の新玉スライスをつけあわせに添えたので、スライスのコツも合わせてご紹介します!

【鰯のゴマゴマ焼き~新玉スライスを添えて~】

(写真はゴマで黒々しいですが、味は美味しいかったです!笑)

《材料》
小イワシ…7~8尾
◎酒…大さじ1
◎みりん…大さじ1
◎醤油…大さじ2
◎しょうがの絞り汁…1片分
黒いりごま…適量
新玉ねぎ…1/2個

《作り方》
1.鰯はうろこを取り頭を切り落とし、内臓を取ってきれいに洗い、水気をふき、バッドに並べる。

2.◎の材料を全て混ぜ合わせ1.の鰯にかけ、20分程漬け込む。(途中で上下を返す)

3.新玉ねぎをスライサーでスライスし、バッドなどに広げて空気にさらす。
(下記「玉ねぎスライスのコツ」を参照)

4.2で漬け込み終えた鰯の汁気を拭く。黒ごまを新しいバッドに広げて
鰯を転がすようにして鰯全体に黒ごまをまぶす。

5.グリルに4の鰯を並べて中火で5分ほど焼き、裏返して同じように焼く。

6.器に鰯と新玉スライスを盛って完成。

 

***「玉ねぎスライスのコツ」***

①玉ねぎの皮を剥いて縦半分にカットする。

②ヘタの部分を持ち、スライサーでスライスしていく。

③スライスした玉ねぎをバッドなどに平たく広げる。
最低でも15分、可能であれば1時間置いておく。
全体がまんべんなく空気に触れるように時々混ぜて重ならないように注意する。

※水にさらして辛味を抜こうとすると、ビタミンB1などの水溶性の栄養素が流出してしまいます!空気にさらすだけで十分辛味は抜けますよ♪

ぜひ皆さんも旬のお野菜を楽しんでくださいね♪

スナップエンドウ物語


暖かな春、
お出かけして春を存分に楽しみたいところですが
今年はそれどころではありませんね。

我が家も毎年お花見を楽しみにしています。

今年はさすがにゆっくり楽しむことは
できませんでしたが、お散歩のついでに畑近くのお寺さんの桜を家族で見てきました。

(5分ほど見て回り、早々と帰宅しました。)

 

 

とても美しく、心がフワァっと軽くなり、社会で起こっている
出来事がまるで幻想かのように感じられるほどでした。

 

引き続く自粛生活の中でも何か一つでも楽しみを
見つけられると良いですね。

私はさぼりがちな窓拭き掃除に励んでいます!

窓を拭いていれば日光浴もできるので、免疫アップに繋がるから一石二鳥です♪

 

さて、今回は当農園、大人気野菜の一つ「スナップエンドウ」
にまつわる物語をお届けします。

 

~~スナップエンドウ物語~~

2011年  スナップエンドウの種を購入。種を蒔き、

翌年  2012年5月に収穫。

同じ年の6月、

農場長が
「この畑で育ったスナップエンドウの種を毎年採って命を繋ぐぞ!」

と自家採種を始める。

その種で同年11月に一代目種まきを開始。

以降、毎年自家採種をし、種蒔き、収穫を繰り返してきました。

その種は今年でなんと8代目になります。

毎年11月に種を蒔き、ニョキニョキと葉を伸ばし、寒い冬を迎えます。

大雪が降って、スナップエンドウが雪に埋もれてしまったのを手でかき分けて救出したり。

逆に冬なのに暖かい日が続く年には、なぜか毛虫が大量発生し、
一匹一匹を駆除するのが大変だった年もあります。


そんな半年を過ごし、春になると白くて
とってもかわいい花をつけ、


そのあとにチョコンと小さな実をつけます。

そしてその後プクプクと太ったスナップエンドウを、絶妙なタイミングで収穫し、

毎年たくさんの食卓にお届けしています!

 

~~~~完~~~~~

 

ここで

畑の妖精エンドウスナオさんからご挨拶があります。

ぜひお読みください。

▼▼▼

こんにちは!

エンドウスナオです!

ぼくは出口さんの畑でスクスク育ち、

今もたくさんのスナップエンドウたちと一緒に生きている畑の妖精です。

出口崇仁農園で育ったスナップエンドウは、
2018年5月に野菜ソムリエサミットで銀賞を受賞しました!

とにかく甘くて美味しいです。

「生で食べても強烈な甘味で驚いた!!」

と野菜ソムリエさんたちも大絶賛でした。

約半年かけてじっくりと育ったスナップエンドウは、収穫期間が約1ヶ月です。

今年も多くの方の笑顔に出会えるよう、がんばります!!

 

 

 

明日のおかずにいかがですか?

チラホラと桜が咲き始めましたね。

しかし、今年は外出自粛などの影響で通年通り宴を開いてのお花見は
見送る方も多いのではないでしょうか。

わが町愛知県美浜町では, 毎年春と秋に地域ごとの山車祭りが行われます。
そのほとんどの中止が決まり、残念に思っている町民も多いはずです。

 

(写真は昨年のもの)

こういった事態になって改めて、普通の日常が送れることの
ありがたみを日々感じているところです。

さて、今回は自宅のスロージューサーで作る人参ジュースの搾りかすを
使ったレシピをご紹介します。

スロージューサーを使用すると実は大量に搾りかすが出ます。
(一方で、「奇跡の人参ジュース」は人参の果肉も入っているので良いですよね♡)

その搾りかすにももちろん栄養があるので 余すことなく使っていきたいものです。
息子の豆腐ハンバーグやチキンライスの具にするにはとっても便利。

もっと大量に使用できる料理を模索した結果、
肉団子が簡単で家族にも好評だったので紹介したいと思います。

 

★にんじんたっぷり肉団子★

 

【材料】直径3cm大約24湖分
・合い挽き肉  250g
・にんじん搾りかす  200g
◎たまご  1個
◎パン粉 大さじ2
◎醤油  大さじ1
◎酒  大さじ1
◎生姜すり下ろし  一片分
※肉団子の揚げ油適量

(甘酢ダレ)
・砂糖  大さじ1
・みりん  大さじ2
・醤油  大さじ3
・酢  大さじ3
・酒  大さじ3
・ケチャップ  大さじ2
・水  大さじ2
・片栗粉  大さじ1

 

⚫︎酸味が強くさっぱりしています。
甘みが強い方が好きな場合は酢や砂糖、みりんをお好みに加減してくださいね。

⚫︎人参の量が多いので、割としっかりにんじんの味を味わえます。お好みで量を調節してみてください。

 

【作り方】
1.ひき肉とにんじんの搾りかすをボールにいれてしっかりと混ぜ合わせ、こねる。

 

2.◎印の材料を1のボールに入れてさらによく混ぜ合わせる。
パン粉の量で固さを調節してみて下さい。

 

3.2を直径3cm大の球体に丸めて、バッドに並べる。

(写真は18湖ですが出来上がりは24個位にはなります。)

4.揚げ油を用意。160℃位まで熱し、丸めた肉団子を入れてじっくりと揚げる。
2分半揚げたら、コロコロと転がしながらヒックリ返す。
もう2分半揚げたら大体火が通るので、最後に油の温度を180℃位に上げて、
表面がカリっとするまで揚げる。

 

5.フライパンや小鍋に甘酢ダレの材料を全て入れて火にかける。
弱火でかき混ぜながらトロみがつくまで火を通す。

6.4で上がった肉団子を5のタレに絡めたら完成!

 

ご飯が進みますし、大量に作って冷凍して(タレは当日につくり)
お弁当のおかずにしても良いでしょう。

スロージューサーをご利用になられない場合は、人参搾りかすの代わりに
人参や玉ねぎをみじん切りにして肉団子を作ると良いかもしれません♪

ぜひ、お試しくださいね!

土の中の住人をお手本に・・・

気づけば3月も半分が過ぎようとしています。
目まぐるしく情報が行き交って緊張感があり、制約のある
生活に多くの方がお疲れが出はじめる頃かとお察しします。

そんな中で、ホッと一息ついて
このブログをお読みくださっていたら嬉しいな、という思いで綴っています。

 

そういえば昨日、息子が夜眠りに入っていく
直前に突然、「ニャーニャーニャー」と半分寝ながら
小さなかすれ声で猫の鳴きまねをし始めました。

おそらく散歩の途中で猫を見つけて嬉しかったことを思い出したのでしょう…。

寝かしつけている私は笑いを必死にこらえて寝たふりをしました。

こんな風に寝ていく瞬間までもこちらに笑顔をもたらしてくれる
時期はあと数年しか無いのかな…
そう思うと思い出の宝箱にたいせつに閉まっておきたい出来事の一つになりました。

 

さて、今回は『微生物の働きに学ぶ』

をテーマに自然から教わることをご紹介致します。

それでは、お読みください…。

~~~~~~~~~~

▼▼きっかけ▼▼

セロリさんは少し考え込んでいました。

テレビを見たり、インターネットを開けば誰かの批判や非難が溢れているし、
残酷なニュースが毎日のように報道されている。

身近な家族同士でさえ、心穏やかではない言葉が
飛び交ってお互いに傷つけ合うこともある…。

一方で、

畑に出てくると鳥のさえずりが聞こえてきたり、
土や葉っぱには小さなアリンコや昆虫、
カエルが静かに暮らしていて、まるで世の中の暗い出来事が
幻想かのように思えるほどの穏やかさが…。

 

 

 

▼▼農場長登場▼▼

農場長
「セロリさん、今日は少し元気がないですね。どうかしましたか?」

セロリ
「色々な社会問題が解決されて、より多くの人が心穏やかに、
幸せに暮らせる世の中になるにはどうしたら良いんだろうって。考えてしまって。」

農場長
「うーん。難しい問いだね。僕はその解決策を答えられるわけではないけれど、
人間は土の中の微生物たちの生き方を見習うと良いと思うんだよね。
まぁ、僕も含めなんだけど。」

▼▼解説▼▼

土の中の微生物は互いに支え合い、共生しています。

私たち農家が、微生物が生きやすく、働きやすい環境を整えることによって各々が持つ力を
最大限に発揮することができます。

人間も同じように互いに尊重し合って、各々の持つ力を最大限に発揮できるような
関係性が拡がったら、また違ってくるのかもしれません。

 

▼▼まとめ▼▼

私たち農家は微生物たちが元気に暮らせる環境を整えます。
微生物が元気に活動できれば、土が健康な状態になります。
つまり、微生物たちに土づくりをしてもらっているのです。

 

微生物たちが各々の力を最大限に発揮しながら、お互いに支え合って生きているおかげで
栄養価の高く美味しいお野菜が育ちます。

この良い循環を見習って私たち人間もお互いを尊重し合いながら、
支え合って生きることが次なる世代に良いものを残していく礎となるのではないでしょうか。

そんな関係性をまずは身近な家族から、ひろめていけたらと思っています。

 

野菜大好きプロジェクト

暖かい春まであともう少し!ですね。

3月はまだまだ冷え込む日がありますが、
少しずつ春の足音が聞こえてくるようです。

早く咲く桜を各地でチラホラ見かけます。

 






何かと忙しい日々、その桜を見かけることで
張り詰めていた緊張がフワっとほぐれます。

自然のチカラは本当に素晴らしいと感じました。

さて、先日、畑で採れたての人参を使用して青空ジュース作りをしました!

題して、
『畑deにんじんジュース生しぼり!』



とっても天気が良く、

陽の当たるところはポカポカな休日。

「そうだ!青空の下で人参ジュースを作ろう!」
という農場長の一言から始まりました。

息子は食事で毎回の様に食べている人参が大好きです。
自分の分が無くなると私たちのおかずから
人参を強奪していく程なのです。(笑)

そんな息子への食育を兼ねて、人参収穫体験もしました!

柔らかでフカフカな土と、葉っぱに囲まれてとても楽しそうでした!
毎日食べているにんじんがどのように収穫されるのか?

まさに体験学習です。



公園で遊んでいる時よりも興奮していたかもしれません^_^

農薬は一切使用していないので
安心してどんなものでも触らせてあげられます。

「はっぱ!はっぱ!」
と言いながら一生懸命に掘っていました。

この体験が息子の心に温かく残ってくれたら良いなと願っています。

そんな体験を通して感じた農場長の想いを聞いていただけますか。

~~農場長より~~

今回の人参収穫体験を通して、改めて「体験」の大切さを感じました。

それは普段自分が食べている野菜がどうやってできるのか?
どこから採れるのか?身をもって楽しく体験し理解できるからです。

普段はスーパーに置いてある状態しか見たことのない方も
多いのではないでしょうか。






当たり前のように日々食べている食材がどのように育ったのか、
誰の手によって育てられたものなのか、どんな想いで育ててきたのか…etc

これらはなかなか消費者の方には伝わらないところだと思います。

ですので、今後もこういった体験を通して
小さなお子さまの食育に繋がったら嬉しいです!!

~~~~~~~~

 

野菜嫌いな子どもが本物の美味しい野菜を食べて、
野菜を大好きになってくれて、健康なカラダで幸せな
人生を過ごしてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

玉ねぎには根性がある!?

気がつけば、2月も終わり3月突入です。

新型コロナウイルス感染症の拡がりに不安を感じながら
お過ごしの方も多いのではないでしょうか。

一人一人の予防と日々の健康管理が大切な時期です。

私は家族の食生活をいつも以上に気にかけながら、
健康に過ごせるようサポートしたいと思っています。

 

話は少し変わりますが畑の近くに一足早く春がやってきたので
嬉しくなって写真撮影を。

 

 

桜が咲いていました!

息子が側に停めた車の中で寝ていたので夫婦二人での撮影となりましたが

たまには良いものです。

さて、今回は農場長と研修生との間で起きたエピソードを交えながら

『根の強さから教わるコト』

をテーマに自然から教わることをご紹介致します。

それではお読みください…。

~~~~~~~~~~

▼▼きっかけ▼▼

玉ねぎの苗を定植している時でした。

研修生

「こんなに小さな苗からあんなにぷっくりした

玉ねぎが育つのかぁ…」

 

 

その時!2つの苗がからまって育っていたため、
バラそうとしたら根の部分がちぎれてしまいました…。

研修生

「どどどうしよう…根っこが切れてしまったから、
もうこの苗はダメになったのかなぁ…。」

 

▼▼農場長登場▼▼

農場長
「どうかしましたか?」

研修生
「農場長…。2つくっついていた苗を
分けようとしたら根の部分が少しちぎれてしまいました…」

農場長
「そうなんですね。でも大丈夫です!玉ねぎは根が強いので、
切ってしまっても新しい根が伸びてきて再生するから大丈夫!野菜ってとっても強いんですよ!」

研修生
『あぁ~、よかったぁ…。根は強いんですね!!』

 

 

▼▼解説▼▼

玉ねぎやネギの根は割と強く、
わずかな根さえ残っていればまた再生し生育をしていくのです。

こういった野菜たちの強さを目の当たりにすると、とても勇気づけられます。

例えば私たちが何か傷ついたり、失敗したりした時
「もうダメかもしれない」と、落ち込んで前に進めなくなる時があります。

そんな時にこの玉ねぎの根の強さを思い出すと
「もう一度チャレンジしてみよう!」
と一歩前に進めたりします。

 

 

▼▼まとめ▼▼

人間も本来は強い生き物だと思います。
生きていたら、心が折れてしまいそうなこともたくさんあります。

しかし、命ある限り、失敗しても何度でも自分の意志次第でチャレンジができます。

何度でも何度でも 立ち上がる…
これを「根性」と表現したりします。

まさに、『根の性(さが)』
漢字には深い意味が込められていて面白いですね!

 

日々、野菜や自然の姿から

チカラをもらっている気がします。

チームのチカラ!

我が家は畑で採れる新鮮で安心安全な美味しいお野菜を
毎日食べることができています。

毎日ひたすらに畑仕事を頑張っている
農場長や仲間のおかげです。

 

 

私たちの農園は規模としてはまだまだ小さく、
何十年と農業の道を歩んで来られた先輩方に比べたら
7年と歴史も短いです。

そんな中、こうして続けてこられたのは
やはり農園のお野菜を美味しいと
いって食べてくださる方たち(お客さま)がいてくれたからです。

この先もより多くの方に健康で美味しいお野菜をお届けするためにも
「有機農業」を担っていく若い人材の育成が必要だと考えています。

 

今回は、日々どんな想いで農業に向き合っているのか、
農場長の声をきいていただけますか。

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【想い。】
〜アフリカに伝わる言葉にのせて〜
農場長 出口崇仁

とても素敵な言葉に出会いました。

「fast alone, far together」
というアフリカの諺です。

 

正確には、

if you want to go fast, go alone.
if you want to go far, go together.

というみたいですが、直訳すると、

「早く行きたければ一人で行きなさい。
遠くまで行きたければみんなで行きなさい。」

という意味です。

 

 

確かに、一人で動いた方が自由が利き、
やりたいようにやれるかもしれませんが、

よほど自分を厳しくコントロールできる人でないと
甘えも生まれやすいです。

また、一人でできることというのは知れていますし、
スグに限界がやってきてしまいます。

僕も長い間、一人で農業の道を歩いていこうとしていましたが、
気づいた時にはもう打つ手が無いという状況にまで陥りました…。

そしてこの時、一人でできることには
限界があることを身をもって知りました。

 

 

でも、志を同じくする熱い仲間がいれば、可能性が大きく広がります。
一人でやる何倍も何十倍も大きく広がります。

つまり仲間がいれば、より多くの人たちを幸せにし、
より大きく社会に貢献することができるのです。

 

いくら科学や経験や勘を駆使しても、
自然相手で全てが思い通りに行かないことばかりの有機農業で
戦っていくということは、よほどメンタルが強くないと
かなり厳しい世界だと思います。

 

なので、上手く行かない時、
落ち込んだ時に仲間がいるということだけでも
想像以上に大きな支えとなり力となります。

 

 

これから有機農業で新規就農するには、
個人ではなく、間違いなくチームで戦って行った方が
賢明な選択だと思います。

 

「fast alone, far together.」

僕は、遥か遠くを目指します。

 

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お読みいただきましてありがとうございました。

 

不思議な自然のチカラ?

今回は『自然のチカラ』について日々感じていることをお伝えします。
私自身の流産や体調不良をきっかけに
『自然が先生』だなぁと考えるようになりました。

 

当時、
専門職の仕事をたくさん抱えていた私は、
畑作業を手伝うことができない状況でした。

365日働いているような時期もありました。
常にカラダのどこかが不調で、
健康とはかけ離れた生活を送っていました。

不調として、頭痛・蕁麻疹・とまらない咳・
声が出なくなる・三度の流産…などがありました。

こんな状態でよく仕事ができていたものだと今は思いますが、
当時は感覚が麻痺していたのでしょうか…。

もうこんな生活を終わりにして、
健康になりたい!と心から願うように。

そんな時、農場長である夫が
『畑に来てみたら?』と言ってくれました。

気分転換に…という軽い気持ちで畑を手伝うようになりました。

 

山々を眺め、太陽を浴び、風を感じて、汗を流し、夕陽を眺める…

 

 

自然に触れているとカラダが調整されるのか、
不思議と不調が改善していきました。

 

 

そして、いつもありのままにただただ生きている草や木、
虫たちから大切なことを教わっているような気持ちになりました。

そんな経験から『自然は先生』だなぁと思うようになったのです。

 

 

しかし、、、
『自然』は優しい顔だけではありませんでした。

自然の恐ろしさ、威力を感じずにはいられない、
自然を前に人間の力は無力だということを痛感することも多々有ります。

2019年の秋、日本に幾つもの台風が直撃、
わが町は2週間のうちに4度の豪雨に見舞われる事態となりました。

幾つかの畑は冠水し、作物は根腐れして収穫できない状況に…。

 

 

土地によって土の状態が異なるので、その土の状態に合った方法で
健康な土壌づくりを考え、実践します。

どれだけ計画的に作付けやお世話をしていても、天候の影響で一夜にして
無残な姿になってしまうのが現状です。

正直なところこれまで何度も諦めたい気持ちになりました。

農場長である夫が落ち込んでいてもかける言葉がないほどでした。。

しかし!
なぜ私たちが諦めていないのかというと、
やはり野菜づくりに使命を感じているからです!

 

 

健康の源とも言える『野菜』づくりを辞めてしまったら、
多くの人々の健康を支えられなくなってしまうからです。

『過去は変えられないけれど、未来は変えられるんだ!!』

と、落ち込みから抜け出し、前を向いた農場長の瞳は
以前よりも増して強く輝いていました。

 

 

最後に・・・。

自然の力が野菜を育ててくれます。

一方で、

自然の威力で野菜が育たなくなることもあります。

だからこそ、実ったお野菜はとても貴重でありがたい自然の産物。

いくら畑が無残な姿になったとしても、恨むことなく次に活かし、
今あるものに感謝して
日々仲間たちと共に農業に励んでいきたいと思います!

リアルにんじんマン登場で子供たちが大興奮!


今年からブログでもにんじん畑通信をお届けしていきますので、
Farm&Storyをどうぞよろしくお願いします。


先日、1歳の息子と一緒に近くの公園に遊びに行きました。

最近の遊び方のブームは、「かくれんぼ」です。
かくれんぼと言ってもまだ一歳なので簡単バージョンです。

私が物陰に隠れて、
「よしくーん、どこどこー?」と探しているフリをしながら
息子からは見えないように動き回ります。

「あっ!いたー!」と言うと、

息子はニコニコ笑顔でキャッキャっと走って逃げて行きます。
私の目は垂れ下がりっぱなしです。笑

こんな眩しい笑顔を振りまいてくれる時期は
きっとあっという間だろうなと思うので今この瞬間を大切にしたいと思っています。

 

さて、今日はそんな輝かしい未来のある子どもたちの為に開かれた
「食育」イベントについてご報告させてください!

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半田市男女共同参画社会推進補助金事業
『食育講座・重ね煮料理』
ハンドメイドスマイルクラブ代表
岩浪房子さん主催
2019年11月23日(土)
13:30~16:30
ところ:社会福祉法人太陽 たいようの家
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(↑写真は岩浪房子さん)

 

上記イベントに当農園農場長 出口崇仁が食育講座の講師としてお招きいただきました!!

開催場所の『たいようの家』は優しい木の香りがする新しい施設でした。

なんと、新築後初めて開催されたのが今回のイベントだったそうです。
息子も一緒に行ったので広々とした空間におおはしゃぎで走り回っていました!

ぞくぞくと集まる参加者さんは総勢30名!(大人20名、子供10名)
みなさん楽しみにしながらお越しになっている様子でした。

まずは、重ね煮料理の講師の石井美保さんから重ね煮を学び、みなさんで調理しました。

 



~重ね煮とは~

野菜にも陰と陽の力があり、それぞれのうまみを引き出す為に
順番に重ねて火を入れるという方法です。

野菜本来の味を存分に引き出す方法なので旨味がしっかり味わえます。
息子の離乳食にもかなり役立っています!

 






皆さん楽しそうに調理をされていました♪
みんなで作る雰囲気が更に料理を楽しくしてくれますよね♡

 









お鍋でクツクツしている間に、農場長がお話しを致しました。
『美味しい』野菜のヒミツや、農薬の怖さなどにも触れながらお話し致しました。

そして、健康な野菜を育てる為に健康な土壌作りをし、
人間がその野菜を食べることで『健康』になる循環についても熱く語っていました!


最後はリアルにんじんマンの登場で子どもたちも大喜びでした!

 

 






重ね煮のお料理は本当に美味しいです。
野菜の旨味が十分に引き出されるので出汁が不要で、更に調味料が少なくて済みます♪

塩分控えめで離乳食にもぴったり!妊婦さんや授乳期のお母さんにも
最適な調理法だと思いました!

ハンドメイドスマイルクラブ岩浪さん、石井先生、素敵な会にご一緒させて頂き、
誠にありがとうございました!!