投稿者「chz2004tjk」のアーカイブ

有機農業に若者のパワーを爆発させる時代

今年は夏の催し物が
全国各地で開かれて、
日本の夏が戻ってきた!


という賑やかな夏でした。


近所の花火大会も開催されて

会場に集う人たちの笑顔が印象的でした。


感染症の流行から3年以上が経ち、

ようやくこういった夏の楽しみを
満喫できるようになり、
なんだか気持ちが開放されたように感じました。(^^)


これからもお野菜モリモリ食べて

健康に過ごしていきたいものです。


さて、今日は月末なので

にんじん成長記2023をお届けしたいと思います。


時は遡ること・・・

6月のにんじん畑の様子


6月は梅雨の晴れ間をぬって
人参栽培用の圃場の耕運と草刈りを進めていました。

 

圃場によっては緑肥を撒いて
草を育てているところもあります。

 


まだ暑さがそこまで厳しくなかったため、

草の勢いはこれからですが、
草の根の力によって、
地中を深いところまで耕してもらいます。


6月はどちらかというと

田んぼの草取りに注力し、
毎日泥だらけになって作業をしていましたよ!


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 必要不可欠な仲間のチカラ
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作業スペース拡大と
スタッフの休憩場所にとハウスを建てました!

 

天井部分が透明ではないため、
日光も遮ることができます。

 

横のビニールをオープンにすれば
真夏でなければ涼しく過ごせます。

 

これまで農場長一人だけで
作業をしてきた時期もありましたが、
こうしてスタッフが増えていくと、
一人でやっていたことの2倍どころか
3倍4倍という量をこなすことができます。

 

改めて「自分以外の人の力」が、いかに重要かを実感しています。

 

私たちと一緒に多くの方の健康を支える
栄養満点な野菜を育ててくれる
スタッフの育成もがんばっていきます!

 

農業の担い手が減っている今、
私たちのような若手農家が
踏ん張って農業界を盛り返していきたいと思います!

 

 

追伸:

写真:人参のお花 
今年も開花しました♪

 

稲の成長と共に歩む農法

まだまだ日中は暑いですが、
少しずつふとした瞬間に「秋風」を
感じるようになってきました。

四季を感じられる日本に生まれて
よかったなぁと思う瞬間です。(^^)

さて、今日は
『出口崇仁農園のお米』栽培についてお届けします!

時は遡る事、6月の田んぼの様子です。

草取り

苗を植えてから
10日〜2週間後くらいから、
除草作業が始まります。

除草剤を使用する農法の場合は、
ポン!と除草剤を田んぼに投げ入れるだけで
草が生えてこないようにできますが、
当農園では一切除草剤を使用しないため、
機械や人力で除草をしていきます。

今年から大型機械を導入し、
作業の効率化を図っています。

ただ、大型機械では入ることができない田んぼは、
エンジン式の手押し除草機で除草を行います。

稲の苗がある程度の高さまで育つ頃まで
1週間〜10日おきに除草作業を繰り返します。

水が抜けてしまう田んぼの補正作業

田んぼのオフシーズン中に
もぐらやザリガニなどが田んぼに穴を開けてしまい、
そこから水が抜けて田んぼに水が
溜まらなくなってしまうことがあります。

水が溜まらない田んぼは
稲の生育に悪影響なので、
穴が開いている箇所を見つけ出し、
スコップを使って手作業で穴埋めを行います。

どこから水が抜けて行ってしまうのか?

を早めに把握し丁寧な作業が必要です。

粘土質の土で育つお米は美味しい!?

 

「ここの米は美味いぞ〜」と
昔から近隣で米を栽培している
農家さんが言っていました。

私たちがお米を育てているエリアの土壌は
「強粘土質」です。


お米はサラサラの砂地で育つよりも

粘土質の土壌で育ったお米の方が
風味豊かで美味しいそうです。

砂地の土は何かと作業はしやすいですが、
粘土質の土は扱いが難しい反面、
食味は良くとっても美味しいお米ができるのだそうです。



いつもどんな時も地域に長年

住まわれている方々の想いや経験は
とても貴重なものだなぁと感じています。

旬の野菜は旬の時期に・・

夏が始まった〜!
と、思いきや、もうお盆の時期ですね・・


時が過ぎ去っていくのが

早すぎて、心が追いつきません(^_^;)


夏野菜をモリモリ食べて

残りの夏も健康に過ごしましょう♪


今回は、健康ミニ知識をお届けします。


題して、

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    夏野菜の代表
 「ゴーヤ」と「シソ」の魅力!!
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【ゴーヤ(苦瓜)】


独特のほろ苦さがクセになる!

アンチエイジングにも嬉しい♪


▼栄養について▼

苦味成分はククルビタシンという
フラボノイドの一種。

食欲増進の効果があり、
強い抗酸化力により、
がん予防や動脈硬化・老化を防ぐ
働きを持つ成分としても注目されています。

ビタミン・ミネラルも多く含み、
中でもビタミンEは
「老化抑制ビタミン」と呼ばれます。


全体的に老化防止につながる栄養成分に

優れた野菜といえます。


▼保存のポイント(冷蔵)▼

●丸ごと保存:
新聞紙かキッチンペーパーに包んで
ポリ袋に入れて冷蔵保存。


●カットして保存:

縦半分に切り、
中のわたと種をとってラップに包んで冷蔵保存。

ストレスや疲れがあるときに
ゴーヤはぴったりの食材です。


生のままスライスし、

バナナとお水・お好みで蜂蜜を加えて
ジューサーにかければゴーヤジュースの出来上がり!

ゴーヤの栄養成分を十分に無駄なく
摂取したい場合におすすめです。


【シソ(青じそ)】

強い殺菌力を持つペリルアルデヒドで
食中毒を予防!!


▼栄養について▼

ペリルアルデヒドは香り成分です。

強い殺菌作用によって
食中毒が予防できるほか、
食欲増進効果があると言われています。

夏は暑さで食欲が低下するので、
青じそと一緒にお肉やお魚を食べると
さっぱりとした風味になって食べやすくなります。


▼保存のポイント(冷蔵・冷凍)▼

●冷蔵:
葉の茎の方に水に浸し、
葉っぱをシャキッとさせた後、
濡らしたキッチンペーパーでくるみ、
ビニル袋などに入れて野菜室へ保存。

●冷凍:
ざく切りや荒いみじん切りにして
フリーザーパックに小分けにして冷凍庫へ。


香り成分ペリルアルデヒドは

刻むことで香りが引き立ち、
薬効もアップします。


刺身に添える場合は細かく刻んだ方が良く、

油と合わせて調理することで
βカロテンの吸収率もアップするそうです!



最近、実は少し食欲が落ち気味で
ちょっとした夏バテを感じています。


シソや生姜など、

さっぱりと食べられる素材を選んで
栄養をしっかり摂り入れて、夏を乗り切りたいと思います!


まだまだ暑い日が続くので

どうぞご自愛くださいね(^o^)/

 

仕込みが肝心な土づくり

毎日暑い中、農園はありがたいことに
毎日忙しくさせてもらっています!

農場長は、会う人会う人に第一声で
『クロっ!!!』
と、言われるそうです。

 

ついそう言ってしまうのがわかるほど、
本当に真っ黒です。(^^;)


人参栽培の準備も本格的に始まり、

日中も暑いので早朝5時から
スタッフみんなで頑張っています!


さて、今回は

にんじん成長記2023をお届けします。


時は遡ること、

5月のにんじん畑の様子です!


この時期は8月のにんじん種まきに向けて

圃場の土づくりをしていました。


土づくりというのは、

一から土を作るのではなく、
圃場にある土の栄養状態が
より良くなるように堆肥を投入したり、
水捌けや通気性の良い土になるように
整えたりします。


土壌微生物が活性化し、

良い土へと育てていってくれるための
下準備(仕込み)です。


その一つが、『緑肥』と言うものです。


草の種を各圃場にまいて

ある程度の大きさまで育てます。



↑まだまだ小さい緑肥の様子。
人間の背丈を超えるほどの大きさに育ちます。

 

その後、刈り取って細かく粉砕して
土に還していくのですが、
今年は多量の雨が降る直前を目掛けて
種まきができたことがとても嬉しかったです!

 

計画と準備をしっかり行っているからこそ、
ナイスタイミングで作業ができるので
常に準備万端で進めていきたいと思います!

 

以上が5月のにんじん畑の様子でした!

また来月末に6月の様子をお届けしますので
楽しみにお待ちください!


最後に、もう一つご報告があります。

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 愛知県美浜町内の全保育所に
 夏野菜の苗をお届けしました!
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美浜町内の保育所では、

毎年夏野菜づくりを通して、
園児と先生が一緒になって楽しみながら学ぶ
『食育』の取り組みを行っています。


限られた予算の中で

充実した保育を行っていただきたい思いから、
微力ながらも当農園で育てた
野菜の苗を寄贈させていただきました!


美味しい野菜を食べて野菜が好きになる!

という子どもたちが増えることを願っていますが、

何より
「自分たちでお世話をして野菜を育てる」
という経験が子どもたちの素敵な思い出となり、
野菜への抵抗感を軽減させるのではないかとも思います。


そんな素敵な取り組みに

少しでも関わることができて嬉しいです。


大人でも

「米や野菜がどのようにできるのかわからない」
という方がいると耳にしたことがあります。


自分たちが普段から食べているものが

どのようにして育ったのか?
を知ることは、食に向き合う
最初の一歩なのかもしれません。


当農園の有機農業という取り組みが、

未来を担う子どもたちの豊かな暮らしや
心の潤いにつながるよう、これからも
考えて行動していきたいと思います!!

農薬・除草剤無しのお米栽培

蒸し蒸しする気候から
だんだん真夏に向けて空気の質や
空の表情が移り変わっていきます。

 

夕方のお散歩でも汗だくですね!

 

最近の農園はというと、
5月の田植え以降、
ほぼ毎日田んぼの草取りをしています。

 

大型機械で除草できるとはいえ、
土が深すぎて大型機械は入れない
ところもありますので、
エンジン式の手押し除草機を
使って田んぼの中を歩いて回ります。

 

農場長は裸足で田んぼに入るため、
爪は黒く、土の色が足について
取れなくなり、かなりワイルドな感じになっています。(^^;)

 

「無農薬のお米作りは大変で手間暇がかかる」

と一言で表現しても、きっと
多くの方にとって現実感が無いのかもしれません。

 

お米がどのように育ち、
どのように栽培されているのかを
知らなければ想像もできない事なので
現実味がないことは無理もありません。

 

そこで、紙面のにんじん畑通信で
お伝えいるお米栽培の記録を
毎月20日にこちらのブログでもお届けします!

 

現状と時差がありますが、
5月の様子からお伝えいたします。

 

ぜひお読みください(^o^)/

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 お米栽培の簡単な流れ
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・4月上旬
 稲の苗づくりスタート

・5月中旬
 田植え

・5月末〜6月
 田植えから10日後除草作業開始

・7月
 稲の生育に合わせて水を抜いたり加えたりと深さを調整する。

・8月
 収穫前の溝切り作業

・9月
 収穫・脱穀

 

お米作りにかける想い


人参栽培に集中してきたここ数年で、

たくさんの経験を積みながら
自然と共に進めていく有機農業の
厳しさを実感してきました。

 

しかし、その厳しさの一方で、
達成した時の喜びやお客様から届く嬉しいお声が
何よりも励みになり、
益々やりがいを持って進むことができました。

 

そんなお客様の健康のことを考えると、
毎日必ずと言って良いほど食べている「お米」こそ、
安心安全なものを食べていただきたい
と願うようになったのです。

 

その願いを実現するべく、
お米栽培の規模拡大を決意しました。

 

苗づくりのこだわり


慣行農法では種籾(苗の種になるもの)

を消毒液につけますが、
当農園が使用する苗は
その時点から農薬は使用しません。

 

温湯消毒を採用しています。

 

60度のお湯に10分浸すことで
病気や虫の発生を抑制します。

 

5月の田んぼの様子


スクスク健康に育った苗を、

5月中旬に田んぼに植えていきます。

 

除草剤を使用しないため、
毎日田んぼを回り、声をかけ、
除草をしながら苗の様子を見守っていきます。

 

水の管理も大切なチェックポイントの一つです。

 


農薬や除草剤を使用しない米作りは
本当に体力勝負です。

 

農薬や除草剤を使用する栽培は、
田植えをして薬をまいたら収穫まで
特に田んぼに入ることはありません。

 

農薬と除草剤が全部問題解決してくれます。

 

魔法みたいですよね。

 

しかし、私たちの育てるお米は
それらを一切使用せずに、原始的な
やり方で一部の方には共感を得ない
方法かもしれませんが、自分たちが世に送る
農産物だけはなんとか守り、
必要としてくれる方たちに届けたいと思っています。

 

 

 

 

新玉ねぎの栄養分析結果が届きました!

今年の春に収穫した新玉ねぎの
栄養分析結果が届きました!

総評コメント(原文まま)

DB平均値(タマネギ/4~6月)と比較すると、
抗酸化力《植物ストレス耐性力》は約1.8倍、
ビタミンC含量については約1.5倍と、
いずれも高い値となりました。

Brix糖度に関しては約1.2倍と
やや高い傾向となりました。


硝酸イオン含量においては、

検出下限値以下の低い値となりました。


食味については、

シャリシャリと歯切れよく
弾力のある食感で、
爽やかなタマネギの香りの中に
甘い香りを感じられ、
しっかりとした甘味と
コクのある旨味があって美味しい、
という評価でした。


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 分析結果を受けて・・・
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糖度・抗酸化力・ビタミンCは
全て平均値を超える数字、
数値が低い方が望ましい硝酸イオン
に関しては検出下限値以下という
まさに理想的な嬉しい結果を
確認することができました。


当農園のお野菜なら

「何を食べても美味しい!!」と、
みなさんに感動を与えられるとともに、
私たちの育てる栄養価の高いお野菜が
人々の健康の支えになれば
こんなに嬉しいことはありません。


それぞれの野菜の秀品率を高めて、

中身も外見も質の高いお野菜を
生産できるように日々努力してまいります!

 

土地の担い手となれる農家を目指して

今年の梅雨は気温が
驚くほど低く、日夜の気温差に
少々体が疲れてきている感じがします。

 

養鶏場で働いている友人によると、
鶏は暑さが増すと卵を産む回数が
低下するようですが、今年は
まだまだ元気でよく卵を産んでいるそうです。

 

人間だけでなく、むしろ動物などの
生き物たちの方が自然と繋がり、
調和しながら生きているため、
自然からの影響をダイレクトに
受けやすいのかもしれませんね。

 

これから夏本番ですが、
しっかりと体調を整えながら
毎日を元気に過ごしたいものです!!

 

さて、今回は
にんじん成長記2023をお送りいたします。

 

時は遡ること、
4月のにんじん畑の様子です。

 

 ↓↓↓

 

今季の人参生産のために
畑のケアに努めています!

人参の生育に良い土に成熟するには
ある程度月日が必要なので、
人参収穫期後の春先から
草堆肥などを仕込んでいきます。

 

今回は草堆肥をそれぞれの圃場に
広げるために、2トントラックで
運搬していたところ、
溝にタイヤがハマってしまい、
自力では出れなくなるという
ハプニングに見舞われました。

 

▲ハマってしまった時の写真

近隣農家さんやクレーンや
パワーショベルなどを動かせる人々に
協力していただき、
なんとか救出することができました。

 

困った時にはこうして
すぐに駆けつけてくれる人たちの
温かさや優しさが心に沁みました。

 

農業をやる上で地域の人たちとの繋がり、
信頼関係はとても大切です!!

 

そして、今回はもう一つ、
社会問題になりつつある、
「耕作放棄地」について
少しお話ししたいと思います。

 

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 耕作放棄地を無駄にしない!
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人々が野菜や米を育てるために
開墾してできた田畑が長い間管理されずに、
農作物も育てられずに
放棄されている土地を「耕作放棄地」と呼んでいます。

 

▲整備前


高齢化で畑や田んぼの担い手が減っている中、

後継者のいない土地が増えてきています。

 

そこへ巨大太陽光パネルを建設する土地も増えて、
より一層自然が不自然な方へと
向かうことになるのではと心配でなりません。

 

当農園では、町と連携して
このような耕作放棄地の所有者様に
連絡をとり、積極的に貸していただいています。

 

▲整備後

当農園が圃場として管理することで
町の景観と自然を守り、
安心安全で美味しい野菜をより多くの方に
お届けできるよう邁進して参ります!

 

中日新聞に掲載されました!

私たちの住む愛知県美浜町では
30~40代の割と若い世代の
農家さんががんばっています。

地域の方々からは、
『若手農家』と呼ばれていて、
高齢化の進む地域の草刈り隊として
若手農家が力を合わせて定期的に
草刈りなどもしています。


農場長はどんなに高齢の方でも

相手の懐に入っていくのが上手で、
人懐っこい性格の持ち主なのです。


その性格を強みにしつつ、

この10年でたくさんの方々に出会い、
助けていただき、農業をやってこれました。


今では、初めて会う人にも、

「おぉぅ!!あんたが
人参の兄ちゃんか!!わしには
人参は上手に育てれんもんで、あんた
大したもんだわ!」

(君が人参の兄ちゃんね。
私には人参は上手に育てられないから、
君は大したものだ。)


横にいる私をみて、

「あんたが母ちゃん(奥さん)か!!」


と、気さくに話しかけてもらえる

ようになりました。


若手農家がいるとはいえ、

実際には私の両親世代の方が多く、
子どもも年々減少し、
高齢化に拍車がかかっています。


そんな中、当農園のことを

中日新聞社様に取り上げていただき、
多くの方に農園や有機農業のことを
知っていただく機会となりました。

(新聞の切り抜き画像です。)
 ↓

※中日新聞「知多版」
2023年4月12日(水)掲載


一般社団法人 日本有機農業普及協会主催

オーガニック・エコフェスタ2023
身体に美味しい農産物コンテスト人参部門で
3度目の最優秀賞を受賞したことを、
記事にしていただきました。


高齢化社会に伴い、

農業の担い手が減少していく中、
こうして私たちのような世代が活躍し、
注目を浴びることは
とても意義のあることだと考えています。


なぜなら、

新聞掲載によって多くの方の目に届き、
『農業』という仕事に憧れを抱く
若者層が増えることが期待できるからです。


そして、

有機農業界がさらに盛り上がっていき、
安心安全な農産物で多くの方の
健康に役立つ素晴らしい職業の一つが
『有機農業』であることを
次世代の子どもたちにも
伝えていけたらと思っています。


地球も人も健康にする

有機農業が大好きな出口農園を
どうぞこれからもよろしくお願いします!

トマトとナスのミニ知識

近年、家庭菜園を楽しんでいる方が
増えているそうですが、
実は、Farm&Storyさんでも
この春に当農園で育てた野菜の苗を
ご案内させていただきました。

 

お届けして1ヶ月ほど経ちますが、
スクスク元気に育っていたり、
逆にうまくいくこともいかないことも
あるかと思います。

 

農場長がよく言っています。

「農業は10年やっても10回しか
経験が積めない。」と。


季節の巡りはあるものの、

天候や日照、温度や雨量、
台風の影響など
細かいところまでは予想ができません。


そんな中でもうまくいかなかったことは

翌年の栽培に活かし、1年1年と積み重ねて
良いものができるようになってきます。


一つの農産物には

育てた人のそれまでの歴史が
詰まっているんですね。


家庭菜園をしていない方も、

ちょっとしたスペースを活用し
プランターで楽しめますし、

すでに家庭菜園を楽しんでいらっしゃる方も
今年で終わり・・ではなく、
ぜひ来年も今年の経験を活かして
チャレンジしてみてくださいね!!

 

さて、今日はそんな家庭菜園でも
人気のある野菜、ミニトマトとナスの
マメ知識をお届けします。

 

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家庭菜園で育てられる野菜の王道!
 ミニトマトとナスの豆知識
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●ミニトマト●

 

リコピンはミニではないトマトの
約2.5倍!

ビタミンCやβカロテンの含有量は
約2倍!

美肌に嬉しいのがミニトマトの魅力です。

 

【保存方法:常温がベスト】

トマトは暖かい地域が原産で、
寒いのが大嫌い。

冷蔵庫に入ったままは
低温障害を招きやすく、
リコピンも大幅にダウンしてしまいます。

 

とはいえ、真夏の冷房の効いていない
部屋の場合はビニル袋に入れて
野菜室の方が安心です。

 

【追熟方法】
夏場は2~3日が目安。

 

ヘタを下にしてザルに入れて、
15~20度の直射日光の当たらないところに置く。

 

【調理のポイント】

トマトといえば何と言っても「リコピン」。

 

このリコピンを効率良く吸収
できる方法の順位は次の通りです。

「生」 
 ↓
「加熱」
 or
「生+油(ドレッシングなど)」
 ↓ 
『加熱+油』

『加熱+油』を使った調理が
リコピンを一番効率よく吸収できるそうです!

 

甘くないトマトは加熱によって
甘みを引き出すことができます。

 

また、リコピンの抗酸化パワーを高めるには、
アリシンを含むニンニクや玉ねぎなど
他のビタミンも摂れる組み合わせが良いそうですよ♪

 

●ナス●

ナスの皮は剥かない!
水にさらさない!
これ鉄則!!

 

アントシアニン系色素の一種である
ナスニンを含み、抗酸化作用による
生活習慣病予防を期待!!

 

【保存方法】

常温:
カゴに入れて湿らせた新聞紙をかけ
カゴごと大きなポリ袋に入れて
口をしっかり閉めて冷暗所へ。(約3日)

 

冷蔵:
保存袋に入れて口をしっかり
閉じて保存(約7~10日)

 

冷凍:
カットして保存袋に入れて冷凍。
冷凍のまま調理OK。(約1ヶ月)

 

【調理のポイント】

ナスは水に長時間晒すと
ポリフェノールが水に溶け出してしまうため、
調理の直前に切って水に晒さず
調理することをお勧めします。

 

また、ナスを炒めると
油があっという間に無くなり、
油を継ぎ足した結果ベタベタした
食感になりがちです。

 

油の摂り過ぎにもなるので要注意。

おすすめ調理方法は、
蒸し焼きです!

炒めている間に油が足りないと
思っても継ぎ足さず、
酒などを加えて蓋をして
蒸し焼きにすると油の取り過ぎも防げます。

以上が、ミニトマトとナスの
豆知識でした!!

 

お野菜をモリモリ食べて
暑い夏を健康的に過ごしましょう!

 

【マル秘】出口農園苗づくりの裏技公開・・!

先日、畑の近くにお住まいの
方から、アサリがたくさん
採れたから・・とお裾分けをいただきました!


早速お味噌汁と酒蒸しにしたのですが、

中身がしっかり詰まっていて
とても美味しかったです。


海に囲まれた町なのでお野菜以外にも

地産の海鮮を贅沢にいただけることも
食の楽しみの一つです。


自然の恵みは本当にありがたいですね!!


さて、

今回はにんじん成長記2023をお届けします!


時は遡ること、

3月のにんじん畑の様子です。


2月の下旬ごろから随分暖かくなり、

春がきたなぁと思っていた頃
畑の人参たちも収穫期の終盤を迎えていました。


今季の出荷も終わり、ほっとしたのも束の間、

次のシーズンに向けて
畑で目一杯働いてくれた土壌微生物(菌)たちに
『もみ殻』を与える作業が始まりました。


順番に圃場にまいていきます。


もみ殻は米農家さんが

処分に困るほど排出されるため、
その天然資源を循環させて
より美味しくて栄養価の高い
野菜作りに活かしています。


それから、3月は、

夏野菜の苗づくりが始まっていました。


ここで、このブログや

紙面のにんじん畑通信をお読みくださっている
方だけにこっそり苗づくりの秘密をお伝えします!


題して!!

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出口農園秘伝の裏ワザ公開!!
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土に直接種を蒔くのも良いですが、

その前に発根を促し、発芽率をグン!!

とアップさせる、とっておきの方法を伝授します!

 

【 手 順 】

1.
以下の資材を順番に重ねていきます。


・サランラップ 

  ↓
・湿ったキッチンペーパー
  ↓
・種
  ↓
・湿ったキッチンペーパー
  ↓
・サランラップ

 

2.
1.をフリーザーパックに入れて
肌身離さずお腹の中で温める。

3.
種から「根」が出てきたら
トレーに蒔いていく。

 


4.

毎日水と温度管理を欠かさずに
育苗ハウスの中で発芽させる。

 



気温が低い季節なので、

このような工夫をして発芽の成功率を
アップさせています。


人間もお腹の中に命が宿ったら

冷えないように温めて過ごします。
鳥の卵も温めますよね。


「あたためる」って、

生命誕生の基本なのかもしれません。


もし、苗づくりをする機会があれば、

この裏技をやってみてくださいね!