当農園では皆さん
ご存知の通り、『人参』を
主に栽培をしています。
実は、約10年前
主人が育てた人参が
食べられませんでした・・・
人参がもともと苦手
ということもあり、
主人が一生懸命に作った
野菜なのに、、
はっきり言って美味しくなくて
食べられませんでした。m(__)m
「理想の味とは違う」
と、主人も納得のいかない
味だったようです。
「美味しくない野菜は
販売したくない」と
売ろうとしませんでした。
そんな彼を見て、
「いつになったら売るのかな?」
と内心ドキドキしていたわけですが(笑)、
就農3年ほど経った年の人参を
食べて、私は初めて人参を「美味しい」と
思ったのです。
そして、その年に初出品した
オーガニック・エコフェスタ2016
栄養価コンテスト人参部門
で最優秀賞を受賞してしまいました。
「受賞してしまった・・・」
と、開いた口が塞がらない
ビッグニュースに興奮しながら
二人で徳島県の授賞式会場まで
行ったんですよ♪
そういえば、女優の水野真紀さんも
会場にいらっしゃって
集合写真に写っていますね!!
↓
農場長はどこかというと、
表彰状を持っている中で
後方2列目一番左の緑色の
シャツを着て立っています。
・・・とちょっと
長めの思い出話に
なってしまったのですが、
なぜ人参の味が変わったと
思われますか?
今日はそのロジックを
解説したいと思います!!
題して、
/
教えて農家さん!!
\
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「健康な野菜」と
「不健康な野菜」の決定的な違い
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「虫が食べるほど美味しい野菜」
と、よく耳にしますが、
実はこれ間違いです。
本当に美味しくて
栄養価の高い野菜を
虫は食べることができません。
なぜなら虫は高栄養な野菜を
うまく消化できないからです。
当農園も栽培を始めた当初、
人参の葉っぱに蝶々の幼虫が
たくさんいました。
ハラペコアオムシさんは
ムシャムシャ美味しそうに
人参の葉っぱを食べていました。
葉っぱが無くなり
光合成できないので
人参は大きく育たずに
味も美味しくありませんでした。
ところが、数年かけて
土の状態が良くなると共に、
葉っぱを食べる虫たちも
減少していき、
人参の味も格段に良くなりました!
一体、何が起きたのでしょうか?
次のイラストをご覧ください。
薬に頼って育てる
★「虫が出たらとにかく薬!!」
という発想。
1.
土壌に化学肥料を投入
↓
2.
病害虫の被害を受けやすい
作物になる。
↓
3.
農薬等で殺虫殺菌する。
↓
結果:
見た目は綺麗にできていても
エグ味があり旨味が少ない野菜に。
化学物質を使った
栽培のため、環境への
負荷が大きくなります。
一方・・・
原因に向き合って育てる
★虫が出たら「虫の知らせ」
土を健康にしよう!という発想。
1.
土壌に有機肥料、堆肥や緑肥、
草、竹、もみ殻、自然にあるものを
原料とした肥料を投入し、土を育む。
↓
2.
土が健康だから、
病害虫被害を受けにくい。
↓
3.
農薬等の必要性が無い。
↓
結果:
野菜本来の甘みや旨味が
感じられて美味しい!
自然循環の資材を使うため
環境への負荷は軽減されます。
・・・
というように、どこに注目して
作物を育てるか?が大きな鍵でした。
健康で美味しい野菜を
育てるにはまずは
『土育て』が大切だという
考え方を基本に10年農業に
向き合い続けてきました。
まだまだこれからでは
ありますが、この考え方は
今のところ間違いではなかったと
実った野菜たちを食べて
実感しています。
今年も全力で美味しい野菜を
育てていきたいと思っていますので
楽しみにしていてくださいね♪