虫に食べられない野菜づくり

今年はキュウリとトマトを家の庭のプランターで育てています。

土は出口農園こだわりの草堆肥を基本としたフカフカな
健康な土でチャレンジしています。

トマトには一切虫は寄り付かず、順調そのものです。

キュウリには『ウリ葉虫』が寄ってきてキュウリの葉っぱによく
くっついていました。

しかし、次の日になっても葉っぱが虫に食べられている気配はありません。

恐らく、茎や葉っぱも繊維質が強く、虫が食べられない
ほど健康な状態なのだと思います。

土の状態が悪かったり、陽が当たらない日が続いたりすると、
虫が広がりやすいので、これからの季節はしっかりチェックしていきたいと思います。

さて、農産物を育てるには、土と太陽と水と風が必要です。

自然とは切っても切れない関係でむしろそこが切れてしまったら
成り立たないのが農業です。

そして、自然の中には虫や菌が存在するのは当たり前なこと。

だからこそ、虫や悪い菌たちに農産物を食い尽くされないよう
私たちは病害虫に強い土づくりに取り組んでいます。

もちろん、農薬や除草剤、そして化学肥料は使用しません。

しかし、今の日本の現状は農薬や化学肥料に頼った
生産方法が大半を占めています。

実は世界から見たら日本は農薬大国だと言われているのです・・・(;_;)

政府が策定した『みどりの食料システム戦略』において
2050年までに達成したい目標の中に、

●化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減

●輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減

があります。

有機農業の耕地面積は農業全体の約0.5%と言われています。

この数字からもわかるように、私たちが普段食べている野菜や米、
果物のほとんどには化学肥料や農薬が使用されています。

これに加え、

日本は残留農薬の基準値が世界各国に比べて、高く設定されています。

現に、今年の3月、台湾へ輸出した『イチゴ』が
台湾の残留農薬基準値を上回り、不合格となったことを受け、
台湾から原因の説明を要求された事案も発生しています。

さらに、肥料原料の海外依存も問題点の一つです。

化学肥料の原料は100%輸入に依存していて、
この原料は国内でほぼ調達できないと言われています。

しかも、近年では世界情勢の影響で化学肥料の高騰が続いています。

この様な背景もあり、経営的に困難な状況によって、
農業の継続を諦めてしまう人も出てきているようです。

本来、野菜や米・果物というのは、成長や健康に必要な栄養が
たっぷり詰まっていて、私たちの人生そのものを支えてくれる存在であるはずです。

農家としてその作物本来の価値を歪めない栽培方法を選択し、
健康な野菜をより多くの方に届けられるようにこれらも進み続けていきたいです。

『みどりの食料システム戦略』の目標が実現できれば、
より一層人々の健康と地球が守られます。

引き続き、日本の未来を明るく照らすために、
全力で歩み続けたいと思います!!

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です