自然が放つ、色彩の数々は、私たちの眼と心に
癒しと安らぎを与えてくれていると思いませんか?
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(スナップエンドウのお花です。)
暖かくなったので草たちの勢いが増して刈っても刈っても
力強く生えてきます。
私たちの行っている有機栽培では除草剤を一切使用しません。
薬の力で草を殺すことはしないのです。
野菜の生育に悪影響が出たり、通行の妨げになっている場合には
草を刈って、土の上に還していきます。
草たちが土の栄養となりそしてその土壌で美味しいお野菜が育ちます。
素晴らしい循環ですよね。
薬を撒けば、草が生えなくなり手間も省けるかもしれませんが、
その反面、草が土に還ることによって生み出される土のパワーは失ってしまいます。
どちらを選択するかは農家の価値観や考え方が
大きく影響していくるかと思います。
実は今、時代の進む方向はすでに有機農業へと
切り替わりつつあるというのはご存知でしょうか?
日本の食料・農林水産業は、温暖化や自然災害の増加、生産者の減少などにより
生産基盤の脆弱化が進み大きな課題に直面しています。
昨春、それらの問題に向き合うべく政策が策定されました。
それが「みどりの食料システム戦略」です。
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「みどりの食料システム戦略」とは
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農林水産省において、令和3年5月12日に、
食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーション(新しい視点)で
実現する新たな政策方針です。
そこには2050年までに以下の目標が掲げられています。
(1)
農林水産業のCO2排出ゼロエミッション
(限りなくゼロに近づける)化の実現
(2)
化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減
(3)
輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減
(4)
耕地面積に占める有機農業の取り組み面積の
割合を25%(100万ha)に拡大
・・・と、
この4つを見ても有機栽培の推進を国をあげて取り組んでいく!!
ということが伝わってきます。
そう、まさに今、本気で日本の農業に改革を起こす時期に来ているのです。
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有機農業の面積を拡げるという大きな課題
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私たち有機農家は化学肥料や農薬を使用しない為、(2)(3)については
意識せずとも網羅できていることになります。
また、(1)のCO2排出削減についても課題はあるものの、
自然資本を土壌に循環させている為、限りなく低い排出で留めることが可能です。
そして、何より、(4)の面積を拡げていくという目標においては
益々尽力していかなければと感じています。
現在の有機農業は面積2万3700ha(2018年時点)と言われており、
これは農業全体のわずか0.5%(200分の1)です。
これを2050年までに25%に拡大するということは生半可なことではありません。
しかし、一人ひとりの農家が本気で取り組めば
きっと実現できると思っています。
安心安全で健康な野菜が世の中にどんどん広まり、
健康な人が増えて、地球環境も守れる幸せな循環が日本中に拡がる
と思うとワクワクしてきます!
未来を担う子どもたちにより良い状態で地球を
引き継いでいくためにも、より一層有機農業に精進して参ります!!
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こんなに綺麗な人参のお花がこの先の未来にもずっとずっと咲き続けられますように。
みんなで地球を守っていきましょう!