息子と絵本を読んでいる時、「リサイクル」と言う言葉が出てきて、
「ママ、なんでリサイクルするの?」
と質問を受けたことがあります。
私は、
「まだ使い道があるのにそのまま捨てるともったいないから
捨ててゴミになる前にもう一回使えるようにリサイクルするんだよ。」
と説明したら、
「そうなんだ、すごっ!(すごい!)」
と言っていました。
「もったいない」と言う言葉は日本独自の言葉だそうですね。
外国語に訳すことができないので、MOTTAINAIと表現し世界共通語にもなるんだとか。
実はこの「もったいない」という日本独自の考え方(文化)が
当農園の栽培方法に大きく影響しています。
草や籾殻、竹など、邪魔や不要とされてきた自然資源を大いに活用した
栽培方法を取り入れています。
今日はその自然資源の中の一つである
『竹』
についてちょっとお話ししたいと思います♪
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循環型農業における異端草!?
竹 のオハナシ
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竹が健康な土づくりや野菜づくりに役立つ、ということをどれくらいの人が
知っているでしょうか。
創業当時、なかなか美味しい野菜が実らないもどかしさを感じている頃に出会った『竹』。
無尽蔵に生えてきて、山を荒らす存在として
邪魔者扱いをされがちな竹が、形を変えて土づくりに大きな力を発揮してくれています。
●竹の魅力●
〈その1〉*驚異の生長力*
生長期の竹は1日に1m以上も伸びます。この生長期には1秒間に9万個もの
新しい細胞が作られているのだとか。
旺盛な生長をするためには非常に効率的な酵素反応が行われていると言われています。
〈その2〉*土づくり・野菜づくりに必要な栄養がたっぷり*
ミネラル、成長ホルモン、糖分が豊富なので、収穫量が増え、
甘みや旨味も増して美味しい野菜が育ちます。
●竹をどのようにして使うか●
太い竹のまま土に還しても分解に時間がかかってしまうので、
細かく砕いてパウダーやチップ状に変化させて使用します。
▼チップ状の竹
▼炭になった竹
当農園では主に『竹チップ』を土にすき込んで堆肥として使用しています。
(竹が微生物のエサになり、微生物が活性化します)
●知多半島に多い荒れる竹林●
当農園がある美浜町(愛知県の知多半島)には竹林が多く存在しています。
「伐採した竹をもらってくれないか?」と声がかかる程入手しやすい環境なのです。
捉え方によっては竹は邪魔者になりますが、私たちにとっては雑草同様に
『タカラモノ』なのです。
竹を使用し始めた当初は近隣農家さんからとても不思議がられていましたが、
美味しい野菜が実った結果をみて皆さんの見方も変わったようです。
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自然資源を土壌に循環させて美味しいお野菜が育つというこのシンプルな仕組みは、
これからの地球環境を守っていくこと間違いない!と私たちは考えています。
これからも未活用の天然資源を活かした農業の実践に励みます♪