秋冬の季節となり、
根菜類も旬を迎えて
煮込み料理や
鍋料理などが楽しみですよね。
農家になる前は、
野菜のおいしさの違いが
よくわかっていませんでした。
ところが、
毎年農園で栽培される
野菜を食べ続けていたら、
その味に舌が慣れていき、
おいしいかそうでないかが
ハッキリと感じられるようになりました。
おいしさの基準は
人それぞれあると思いますが、
美味しく感じるポイントは
『旨み』があるかどうかだと思います。
有機野菜は「味が濃い」と
よく言われますが、
「旨みがある」とも言い換えて
表現できるかもしれません。
それもそのはず、
野菜は栽培の仕方で
味が全く異なるのです。
どういうことかと言うと・・・
ここからが大切なお話です。
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農薬や化学肥料に頼る栽培
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▪️化学肥料を使用した土壌
化学肥料や農薬を使用すると
土壌微生物が減少してしまう
と言われます。
土本来の力が発揮されていない状態。
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▪️必要になる農薬
化学肥料の力で極端に大きく
育てたり、収穫量を上げるので
土壌環境バランスが崩れ、
病害虫が発生しやすくなると
言われています。
だからこそ、必然的に
農薬が必要になってきてしまいます。
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▪️昔の野菜と比べ下がる栄養価
栄養価が低く、
エグ味があり、棚持ちしない
野菜ができることが多いのです。
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▪️子どもが嫌がる野菜に・・
子どもは特に味覚が敏感です。
野菜が苦いので嫌いになってしまう
きっかけに・・。
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土壌の持つ力を最大限に発揮させる
栽培方法を実践すれば
野菜はもっともっと美味しく育ちます。
私たちの行う有機農業では、
次のような循環が起きています。
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土の力を最大限に引き出す栽培
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▪️丁寧な土づくり
野菜作りをしてくれるのは、
土中の微生物等です。
毎日がんばって働いてくれている
土壌微生物を労い、
活発化しやすい環境を整える
土づくりを行います。
具体的には化学肥料は使用せず、
自然資源を使用した有機肥料
をベースとし時間をかけて行う
土づくりです。
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▪️必要にならない農薬
土壌環境を良くする視点で
土づくりをしておけば、
野菜の根や葉や茎は強くなります。
つまり、
病害虫の被害を受けにくい
強い野菜に育つため、
農薬が必要ありません。
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▪️栄養満点な野菜が育つ
農薬や化学肥料などを
使用しないため、
栄養価が高くて、
雑味やエグ味の少ない
美味しい野菜が育ちます。
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▪️子どもたちが喜ぶ野菜
野菜に甘味と旨みがあるので
味に敏感な子どもたちも
パクパクモリモリ野菜を食べて
笑顔が増えて健康になります。
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栽培方法によって
実る野菜の味や栄養価も
違ってくるということなのです。
一度食べると忘れられないほどの
野菜の味を毎年更新していき、
飛び抜ける美味しさを
多くの方に感じていただけるよう
日々努力を重ねていきたいと思っています。