蒸し蒸しする気候から
だんだん真夏に向けて空気の質や
空の表情が移り変わっていきます。
夕方のお散歩でも汗だくですね!
最近の農園はというと、
5月の田植え以降、
ほぼ毎日田んぼの草取りをしています。
大型機械で除草できるとはいえ、
土が深すぎて大型機械は入れない
ところもありますので、
エンジン式の手押し除草機を
使って田んぼの中を歩いて回ります。
農場長は裸足で田んぼに入るため、
爪は黒く、土の色が足について
取れなくなり、かなりワイルドな感じになっています。(^^;)
「無農薬のお米作りは大変で手間暇がかかる」
と一言で表現しても、きっと
多くの方にとって現実感が無いのかもしれません。
お米がどのように育ち、
どのように栽培されているのかを
知らなければ想像もできない事なので
現実味がないことは無理もありません。
そこで、紙面のにんじん畑通信で
お伝えいるお米栽培の記録を
毎月20日にこちらのブログでもお届けします!
現状と時差がありますが、
5月の様子からお伝えいたします。
ぜひお読みください(^o^)/
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お米栽培の簡単な流れ
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・4月上旬
稲の苗づくりスタート
・5月中旬
田植え
・5月末〜6月
田植えから10日後除草作業開始
・7月
稲の生育に合わせて水を抜いたり加えたりと深さを調整する。
・8月
収穫前の溝切り作業
・9月
収穫・脱穀
お米作りにかける想い
人参栽培に集中してきたここ数年で、
たくさんの経験を積みながら
自然と共に進めていく有機農業の
厳しさを実感してきました。
しかし、その厳しさの一方で、
達成した時の喜びやお客様から届く嬉しいお声が
何よりも励みになり、
益々やりがいを持って進むことができました。
そんなお客様の健康のことを考えると、
毎日必ずと言って良いほど食べている「お米」こそ、
安心安全なものを食べていただきたい
と願うようになったのです。
その願いを実現するべく、
お米栽培の規模拡大を決意しました。
苗づくりのこだわり
慣行農法では種籾(苗の種になるもの)
を消毒液につけますが、
当農園が使用する苗は
その時点から農薬は使用しません。
温湯消毒を採用しています。
60度のお湯に10分浸すことで
病気や虫の発生を抑制します。
5月の田んぼの様子
スクスク健康に育った苗を、
5月中旬に田んぼに植えていきます。
除草剤を使用しないため、
毎日田んぼを回り、声をかけ、
除草をしながら苗の様子を見守っていきます。
水の管理も大切なチェックポイントの一つです。
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農薬や除草剤を使用しない米作りは
本当に体力勝負です。
農薬や除草剤を使用する栽培は、
田植えをして薬をまいたら収穫まで
特に田んぼに入ることはありません。
農薬と除草剤が全部問題解決してくれます。
魔法みたいですよね。
しかし、私たちの育てるお米は
それらを一切使用せずに、原始的な
やり方で一部の方には共感を得ない
方法かもしれませんが、自分たちが世に送る
農産物だけはなんとか守り、
必要としてくれる方たちに届けたいと思っています。