ジリジリと日差しが照りつけ、
暑さがとても厳しくなって来ました・・・。
各田んぼでは、
出穂の時期を迎えています。
苗づくりから丁寧に積み重ねてきた
努力の成果がもうすぐ表れてくる時期です。
季節の巡りはあっという間で
噛み締める時間が足りないくらいですが
引き続き無事に収穫できるよう
見守っていきます・・・!
さて、本日は5月の
お米づくりの様子をレポートしたいと思います。
オタマジャクシが泳ぐ田んぼは、
生きものの楽園〜
5月上旬、苗場の見回りをしていたある朝、
水面をのぞき込むと、
そこには数えきれないほどの
オタマジャクシが元気に泳いでいました。
すくい網を持ってきたくなるほどの
大群に、思わず目を見張りました。
オタマジャクシは、
農薬や除草剤に非常に敏感な生き物。
一般的な慣行栽培の田んぼでは
あまり見かけなくなってしまったのですが、
無農薬・無化学肥料で
栽培している田んぼでは、
こうした小さな命がしっかりと息づいています。
オタマジャクシは、
藻や枯れた植物などを食べて
水質を整えてくれる役割があり、
やがてカエルになると
害虫を食べてくれる、
まさに『田んぼの守り神』のような存在です。
田植えシーズン、全力稼働!
苗の状態を一つひとつ確認しながら、
水の管理、代掻き(しろかき)、
そして田植えと、スケジュールはびっしり。
それでも一つひとつの作業に
手を抜かず、大切に向き合ってきました。
田植えは、まさにお米づくりの
スタートライン。
天気や気温、水の量によって
苗の成長が変わるため、
毎年が新しいチャレンジです。
今年もスタッフ一同、
田んぼとにらめっこしながら、
丁寧に作業を進めてきました。
耕作放棄地を、再び田んぼへ
今年は、新たな挑戦として、
ある地域一帯の耕作放棄地を
引き受けることになりました。
草に覆われ、数年〜10年以上
使われていなかった土地を、
もう一度田んぼとして再生させる取り組みです。
正直なところ、最初は大変です。
水が溜まらなかったり、
土が硬くなっていたり、
草の根が深かったり。
でも、自然は手をかければ必ず応えてくれる。
そう信じて、土を耕し、水を引き、
また命がめぐる場所に育てていくのです。
若手農家にとって、
良い条件の農地がなかなか見つからない今、
こうした再生の取り組みこそが
日本の農地を守る鍵になると感じています。
オタマジャクシが泳ぎ、
苗が育ち、田んぼがよみがえる風景。
これからも、
自然と共にあるお米づくりを、
一歩ずつ重ねていきます。