月別アーカイブ: 2025年7月

【驚き】草の根が健康な土を育てる

梅雨明けと同時に始まる
冬人参の種まき準備。

 

日中は暑すぎて作業が進められないため
現在は早朝5時から作業を開始します。

 

暑さとの戦いは今年も
まだまだ続きそうですが
スタッフ一同、体調管理に気をつけて
がんばっていきます!

 

さて、本日は
5月のにんじん畑の様子をレポートします。

 

 

5月のにんじん畑の様子

 

土づくりの一環で緑肥の種を蒔きました。

 

緑肥とは畑の栄養になる植物のことです。


 

緑肥には、土をふかふかにしてくれる効果や、
病気を予防してくれる働きがあり、
まさに畑にとっての“ごちそう”。

 

私たちの農園では
化学肥料を使わないので、
こうした自然の力を借りて、
土の力を育んでいます。


 

 

春になって暖かくなると、
圃場周辺の草たちも元気いっぱい!

 

放っておくとあっという間に
圃場が草だらけになってしまうので、
緑肥の種まきと並行して、
周囲の草刈りもせっせと進めています。

 

草とにらめっこの日々ですが、
それもすべておいしい人参のためです!

 

 

新規農地の獲得に向けて・・・

 

出口農園では、もっと多くの方に
野菜を届けたくて、
栽培面積を少しずつ広げています。

今年もまた、新しい圃場を求めて、
地域のあちこちを見回っています。

 

最近増えているのが「耕作放棄地」と呼ばれる、
使われずに放置されてしまった畑。

 

遠方に住む地主さんや、
高齢で耕作が難しくなった方々の畑が多く、
草だらけになっている場所もしばしば。

 

でも、そこにまた命が芽吹くと考えると、
畑好きとしてはワクワクせずにいられません!

 

役場に相談しながら
地主さんと連絡を取り、
土地の思い出やお話をうかがうこともあります。

 

「誰かに使ってもらえるだけで嬉しい」
と言ってくださることも多く、
野菜づくりを通して
人と土地がつながっていくことに、
大きなやりがいを感じています。

 

 

にんにくと春人参も
収穫を迎えました!


プリップリに生育した
にんにくの収穫もありました!

 

生にんにくをお届けするため、
外側の皮を一つ一つ丁寧に剥いていきます。

 

地味な作業でスタッフ一同、
腱鞘炎になりそうでした・・。

 

1年分冷凍保存して
じっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。

春にんじんは、
冬にんじんほどの甘みはないけれど、
香りが良くてしっかり“にんじんらしさ”
が感じられる味わいです。

 

はじめての栽培でドキドキもありましたが、
やっぱり収穫のときの感動は格別です。

 

ご縁あってお届けできた方、
春の香りを楽しんでいただけていたら嬉しいです。

 

 

また機会があればご感想をお寄せください♪

 

 

自然が教えてくれる、田んぼのチカラ

ジリジリと日差しが照りつけ、
暑さがとても厳しくなって来ました・・・。

 

各田んぼでは、
出穂の時期を迎えています。

 

苗づくりから丁寧に積み重ねてきた
努力の成果がもうすぐ表れてくる時期です。

 

季節の巡りはあっという間で
噛み締める時間が足りないくらいですが
引き続き無事に収穫できるよう
見守っていきます・・・!

 

 

さて、本日は5月の
お米づくりの様子をレポートしたいと思います。

 

オタマジャクシが泳ぐ田んぼは、
生きものの楽園〜

 

 

5月上旬、苗場の見回りをしていたある朝、
水面をのぞき込むと、
そこには数えきれないほどの
オタマジャクシが元気に泳いでいました。

 

すくい網を持ってきたくなるほどの
大群に、思わず目を見張りました。


 

オタマジャクシは、
農薬や除草剤に非常に敏感な生き物。

 

一般的な慣行栽培の田んぼでは
あまり見かけなくなってしまったのですが、
無農薬・無化学肥料で
栽培している田んぼでは、
こうした小さな命がしっかりと息づいています。

 

オタマジャクシは、
藻や枯れた植物などを食べて
水質を整えてくれる役割があり、
やがてカエルになると
害虫を食べてくれる、
まさに『田んぼの守り神』のような存在です。

 

 

田植えシーズン、全力稼働!

 

苗の状態を一つひとつ確認しながら、
水の管理、代掻き(しろかき)、
そして田植えと、スケジュールはびっしり。

 

それでも一つひとつの作業に
手を抜かず、大切に向き合ってきました。

 

田植えは、まさにお米づくりの
スタートライン。

 

天気や気温、水の量によって
苗の成長が変わるため、
毎年が新しいチャレンジです。

 

今年もスタッフ一同、
田んぼとにらめっこしながら、
丁寧に作業を進めてきました。

 

 

耕作放棄地を、再び田んぼへ

 

今年は、新たな挑戦として、
ある地域一帯の耕作放棄地を
引き受けることになりました。

 

草に覆われ、数年〜10年以上
使われていなかった土地を、
もう一度田んぼとして再生させる取り組みです。

正直なところ、最初は大変です。

 

水が溜まらなかったり、
土が硬くなっていたり、
草の根が深かったり。

 

でも、自然は手をかければ必ず応えてくれる。

 

そう信じて、土を耕し、水を引き、
また命がめぐる場所に育てていくのです。


 

若手農家にとって、
良い条件の農地がなかなか見つからない今、
こうした再生の取り組みこそが
日本の農地を守る鍵になると感じています。


 

オタマジャクシが泳ぎ、
苗が育ち、田んぼがよみがえる風景。

 

これからも、
自然と共にあるお米づくりを、
一歩ずつ重ねていきます。