先日、お米の苗箱を
外でゴシゴシ洗っていました。
アームカバーを中途半端に上げて
洗ってしまい、気づけばくっきり
日焼けが・・・!
今年は焼かないつもりで
張り切っていたのに・・
もう手遅れでした(泣)
でも、お米づくりは順調です!!
今日は3月から始まった
米の苗づくりについてレポートします。
命をつなぐ、苗づくりの第一歩
3月、春の訪れとともに、いよいよ稲作の準備が始まりました。
お米作りの第一歩となる苗づくりは、
秋に実る稲穂へとつながる大切な工程です。
当農園では、農薬を使わずに苗を育てるために
「温湯消毒」という方法を採用しています。
これは、60度のお湯に種籾を10分浸け、
病原菌を取り除く方法です。
薬剤を使わないので、手間はかかりますが、
安心して食べられるお米を育てるための大事な工程です。
水と温度の管理が鍵
温湯消毒した種籾は、
冷水に浸けてしっかりと熱を冷まします。
その後、水温10〜15度で7〜10日間浸水し、
発芽の準備を整えます。
毎日水温を測り、
2日に1回は水を入れ替えることで、
元気な芽が育ちやすい環境を作ります。
そして、発芽を揃えるために
30度の育苗機に入れ、
約24時間かけて発芽を促進させる
「催芽(さいが)」を行います。
この作業は、後の苗の生育に
大きく影響するため、
加温のタイミングを見極めることが重要です。
いよいよ播種!
準備が整ったら、苗箱に土を敷き、
種籾をまいて再び土をかぶせます。
こうしてできた苗箱を育苗機で3日ほど加温し、
芽が土の上に顔を出すのを待ちます。
この一連の作業は流れ作業で行い、
スタッフと連携しながら進めていくので、
チームワークが試される場面でもあります。
一般的な農法では、
種籾の消毒や発芽を促すために
薬剤を使うことが多いですが、
私たちはできる限り自然の力を
活かす方法を選んでいます。
手間はかかりますが、その分、
お米本来の力強さを
感じられる作物に育つと信じています。
おいしいお米が育つまで、
まだまだ道のりは続きますが、
一つひとつの工程を丁寧に積み重ねながら、
今年も皆さんに美味しいお米をお届けできるよう頑張ります!