美味しい野菜には虫がつく、は間違いだった!

梅雨に入った頃は雨が多かったですが、今年は空梅雨なのかまた晴れ間が続いていますね。
洗濯物が乾いて嬉しいです。

ですが、読めない気候にドキドキは止まりません。(^o^;)

先日、息子の保育所の先生がオクラの苗を探していらっしゃったので
当農園で育てていた苗を少しお裾分けさせてもらいました。

子どもたちが野菜の生育を見て喜んでくれて、より一層お野菜を好きになってくれたら
うれしいなぁと思います。

さて、今回はにんじん成長記2021と、農業ミニ知識コーナーをお届けします。

にんじんの種蒔きは8月中旬以降。

それまでは土の状態をより良くするための土づくりの期間です。

【3月のにんじん畑の様子】

ありがたいご縁で新しい農地を貸していただくことになりました。
3月はその土地の開墾に注力していました。

数年草木が生え放題の場所もありチェーンソーや重機を使って整備します。

▼開墾前

▼開墾後

 

◎解説◎

すでに整った土地であれば、このような開墾の手間も省けます。
しかし、このジャングルの様な土地の方が元気で健康な土だったりします。
何年間も草が日光を浴びて育ち、草が枯れるとそれを虫や菌が食べて土に還ります。
その繰り返しで、元気な微生物の力で健康な土になっているのです!

続きまして・・

【農業ミニ知識コーナー vol.3】

先月のメールでは、”慣行農業と有機農業のプロセスと結果の違い”
についてお伝えしました。

有機農業で育つ野菜は旨味と甘味があって美味しい野菜
が多いということでしたが・・・

少しだけ補足をさせてください。(^o^)/

「有機農業で育ったから美味しい」

という訳でもないのです。

肥料の与えすぎや日照時間の問題、土の水はけの問題などが複雑に絡み合った結果、
有機農業で育った野菜だとしても

「美味しくない」

と感じる結果になることもあります。

●「虫が食べる野菜は美味しい」は間違い●

土の中の微生物が活発に働いてくれている「健康な土」で育った野菜は、
旨味や甘味が強く、えぐみが少ないです。

それに加えて「セルロース」や「ファイトケミカル」など
高分子の成分を沢山作り出します。

実はこの”高分子の成分”を虫たちは消化・吸収できません。

つまり、

人間にとって美味しい健康な野菜は、虫たちにとっては食べにくいものなのです。
そもそも虫は美味しくない野菜を食べて土に戻して新しい生命につなげてくれる存在。
(例:ハエは新鮮な刺身が食べにくいから仕方なしに古い刺身にたかる。古いものほど群がる。)

ただし、健康な野菜に虫は一切つかないという訳ではありません。
土が健康なら病害虫被害は格段に『少ない』のです。

●美味しくて健康な野菜の見極め方●

虫が好んで集まりやすい不健康な野菜は食べたら後味でわかります。

▼▼見極め方▼▼

まず、野菜を生の状態で塩もドレッシングも使わずに食べる!!(これポイント)

◎美味しい健康な野菜は、

3口食べてその後ももっと食べたくなる。

△不健康な野菜は、

3口食べたら後味が悪くどうしてもそれ以上進まない。

※有害成分のあるものは体が拒否して食べたくない。
これは、小さな子どもの方が敏感だったりします。

当農園も野菜を育て始めた当初、土の状態が今ほど良くなく、
虫に葉を食べられることが多かったです。人参の葉にはよくアオムシが居ました。

年々土地の改良と共に虫喰いも減少し、今ではほとんど見られなくなりました。

虫が出ると原因を考えて次の栽培に活かすようになりました。

自然は自然の力でたくさんのことを私たちに知らせてくれています。
虫さん野菜の状態や土の状態を教えてくれて、ありがとう!!です。

それでは、来月末のメールではこのような野菜たちは
ヒトへどのような影響をもたらすのか?

についてお届けします。お楽しみに!

 

 

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