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おいしい人参ができる秘訣

金木犀の香りが道端いっぱいにひろがって散歩が楽しい気候ですね。

私の住む町では庭先に金木犀が植わっているおうちがたくさんあります。

なので、息子とのお散歩中はずーっと香りが続いています。

満開期には主人と息子二人のお散歩の時に息子が金木犀を小さな手にギュッと握って
持って帰ってきてくれた今秋の思い出は一生忘れられないと思います。

もう散ってしまった木もあり段々と香りが薄らいでくようで
ちょっぴり寂しい気持ちです。

秋から冬へと向かい始めますね。

さて、月に一度、当農園のにんじん畑の様子をレポートさせてもらっています。

先月のレポートでは7月の様子をお伝えしました。

7月は梅雨真っ最中でしたので土づくりに必要な緑肥を育てて
その緑肥の根の力で地中を耕しています。

と、報告させてもらいました。

今回は続いて8月のにんじん畑の様子をレポートします!

===8月のにんじん畑の様子===

梅雨明けを今か今かと待ち続け、7月下旬頃からようやく晴れ間が出てきたので
人参栽培の準備が本格的にスタートできました。

本来ならば7月に行いたかった太陽熱養生処理と種まきを実施しました。

◎緑肥を刈って土にすき込む◎

この刈った緑肥は土の中の微生物の餌となり、

それによって土がフカフカに!

微生物が元気に働いてくれて、
フカフカな状態がおいしい人参ができる秘訣です♪

◎太陽熱養生処理◎

緑肥がすき込まれた畑に透明なビニールマルチを張っていきます。

ここに太陽熱が降り注ぐことで病害虫の菌が消滅し、良い菌が活性化して、
さらに健康な土になっていきます。

 

◎種まき◎

人参は種を撒いたら1週間は水やりが欠かせません。

ここが大きな勝負!!

何がなんでも散水して芽が出ることを願い続けます!!

※写真:近隣大学のサークルの方が学びにきてくれたので一緒に種まきをしました。

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10月現在はもう芽は出て順調に育っていますがこの頃は
芽が出るまではソワソワしていました。

毎年のことですが、無事に芽が出るととっても嬉しいです。

9月の畑の様子はまた来月のこの時期にお届けしますね。

たっぷり寝かせたら甘くなる野菜

先日、農場長が近くの畑で作業している方からこんなことを言われたそうです。

(毎日毎日草取りをしている姿を見て)

「出口くんが毎日毎日諦めずに草をぬいて段々綺麗になっていく畑を見ると
僕も頑張ろうって思えるよ。」

人参が雑草に埋もれてしまっては美味しく生育しません。
だから除草が必要です。

太陽熱養生処理をしていても野犬などがビニールを踏んで穴を開けてしまうと、
処理の性能が落ちて結果的に雑草が生えてしまうのです。

なので、畑の場所によってはとにかく草が多いんです。

除草作業に明け暮れる毎日。

でも、そんな私たちを見て勇気づけられる人がいて、またその気持ちを伝えてもらえたことで
私たちも温かい気持ちになれました。

こうした何気ない、近くの農家さんとの触れ合いに私たちも励まされます。

さて、話は変わりますが、秋に食べたくなる野菜といえば、
『かぼちゃ』ですよね!(←押し付け??笑)

甘くて美味しいかぼちゃに出合えると、とっても嬉しくなるのは私だけでしょうか。

かぼちゃは7月~9・10月頃に収穫されます。

ただ、美味しいのは収穫したてよりも丸ごと風通しの良いところに置いて
追熟させた方が甘味が増して美味しいのです。

今日はそんなかぼちゃの栄養についてとちょっとしたレシピをご紹介します。

====かぼちゃの豆知識====

◎栄養◎

β~カロテンが豊富。
加えて、ビタミンC・Eも含んでいて、それらの相乗作用で血行の促進や
肌荒れ防止効果も期待できます。

◎食べ合わせ◎

β-カロテンの吸収率を上げるためには、油と調理するのが良いというのが定説。
しかし、油を用いた料理と組み合わせて食べるだけでも効果はあるそう。

◎保存◎

切ってあるものは中の種とワタを取り除き、ラップして冷蔵庫で保存。
そのまま丸ごとなら風通しの良いところで収穫後3~6ヶ月保存可。

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追熟させた方が美味しいので、今のうちに丸ごとかぼちゃを買って保存しておくと良いですね♪

続いてはレシピのご紹介です。

【農家の食卓レシピ】

かぼちゃとひじきのコロッケ

《材料》

・かぼちゃ 450g(約1/2個)
・乾燥ひじき 10~15g
・タマネギ 1/4個
・ごま油  大さじ1
・醤油、みりん 各大さじ1
・塩、胡椒 各少々
・小麦粉、卵、パン粉 各適量
・揚げ油 適量

《作り方》

1.
ひじきは水につけてもどす。かぼちゃは種とワタを取り除き、一口大に切る。
タマネギはみじん切りにする。

2.
かぼちゃは柔らかく蒸して潰す。

3.
フライパンにゴマ油を熱し、ひじきとタマネギを炒める。
そこへ醤油とみりんを入れて煮詰める。

4.
2と3をボールに入れて混ぜ合わせ塩と胡椒で好みの味に整える。

5.
好みの大きさに丸めて、小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつける。

6.
揚げ油に火を入れ、カラッと揚げたら完成。

☆ほんのり甘めなので炊き込みご飯の時のおかずにぴったりでした♪

☆結構な量なので揚げて冷ましたらラップに包んで保存袋に入れて冷凍保存もOKです。
解凍させてトースターでカラッとチンしたらサクサクコロッケでした♪

ぜひ、美味しいかぼちゃがゲットできたらお試しくださいね(^o^)/

子どもは大人の3倍も味に敏感?

本当に涼しくなって、油断していると少し鼻も出てきてしまうほど
朝晩はグッと冷え込むようになってきました。

畑では相変わらず草取りの毎日です!

草取りは好きな作業の一つですが何せ面積が広いので
もう少しで心が折れそうです。(笑)

 

いやいや、負けていられませんよ(^-^)♪

 

さて、夏にちょっと食欲が落ちていた人も涼しくなって過ごしやすい季節に入り
自然と食欲が戻ってきた!!

 

という方も多いのではないでしょうか?

美味しい食べ物がたくさんなこの季節。

 

今回のブログで味覚について詳しく知ることでもっと秋の味を楽しんでもらえたら何よりです。

美味しい野菜のヒミツもお伝えしますよ♪

そもそも、私たちはどうやって味を感じているのでしょうか?

調べてみました♪

===味を感じるプロセス===

舌の表面の小さなプチプチの中にある「味蕾(みらい)」という部分が
味をキャッチすると、それが味覚神経を通って脳の味覚野に伝わります。

そこで「苦味」「塩味」「酸味」「甘味」「旨味」などの
「味」を感じることができます。

そして、味の質や強さなどを認識し扁桃野に伝わると「快⇄不快」に分けられます。

快の時は摂食中枢が刺激されて食欲が増し、

不快の時は満腹中枢が刺激されるため食欲が減退します。

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舌と脳が連携して味を認識するのですね!

そこで、子どもと大人では味覚が違うということはご存知でしたか?

 

===子どもは味に超敏感!?===

前述の「味蕾(みらい)」は生後約3ヶ月目からでき始め、およそ10,000個に成長。

そして、大人になるにつれてその数は減っていき20~30代には約7,500個、
60代以上になると3,000個にまで減少するのだそう。

つまり、子どもは大人よりも味に超敏感だ!

ということなんです。

 

ちなみにうちの息子は、今のところ野菜にほとんど抵抗感なく食べてくれます。

気分にムラがあったり、調理の仕方や食感によってはペッと出してしまうこともありますが
そこは成長過程の一つだと思っています。

一方で、野菜を食べられないという子どもが結構いるということも現実にあります。

===美味しい野菜のヒミツ===

子どもの野菜嫌いの一因は農家にあると私たちは考えています。

野菜に含まれる「えぐ味」(苦味と渋味が混ざったような不快な味)
を感じたことはありますか?

実は、健康な土で育った野菜からはその「えぐ味」をあまり感じません。

農薬や化学肥料に頼らない方法で土づくりがなされ、自然本来の力を最大限に引き出して
栽培された野菜は特に、この「えぐ味」は殆ど感じられません。

代わりに旨味や甘味を感じ、「不快」ではなく、「快」を感じるのです。

子どもは特に味に敏感。

本当に美味しい野菜には「快」を感じるので野菜が益々好きになります。

美味しい野菜のヒミツは栽培方法にあったんですね。

子どもの野菜嫌いは決してお母さんやお父さんのせいではないはずです。

本当に美味しい野菜を食べたらきっと子どもの心は動くはずだと、私たちは信じています。

さぁ、これからもより一層美味しい野菜づくりに励みます♪